「売れないからアパレルを辞めたい」と思ったら考えるべきこと

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「売れないからアパレルを辞めたい」と思ったら考えるべきこと

どうも、たくろーです。

今回は「売れないからアパレルを辞めたい」という状況についてお話します。

僕は過去にアパレル業界で8年ほど働き、店長やエリアマネージャー、人事の仕事などをしていました。販売員から入社して働いてみたところ、ぶっちゃけ接客も嫌いで全然売れなかったのですが、どちらかというと管理やマネジメントの方面で評価されて出世しました。

なので「全然売れなくてもう辞めたい」みたいな気持ちはとてもわかります。でも売れないことは、別に販売員の責任じゃなかったりします。

たくろー
例えばサンローランやバレンシアガのバッグは黙っていても売れますし、クソみたいな服は500円にしても売れ残るものです。少なくとも僕は、その事実を目の当たりにしてきました。

辞めたいときは、じゃあ自分が何を嫌だと思っていて、それにどんな問題があるのか考えることが大切です。

今回の記事が、これからどうするべきか考える材料になれば幸いです。

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目次

\この記事を書いた人/

たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「売れないからアパレルを辞めたい」と思ったら考えるべきこと

「売れないからアパレルを辞めたい」と思ったら考えるべきこと

売れないからアパレルを辞めたいと意気消沈しているときは、何を考えればいいのか。

まずは3つに整理してお伝えしていきます。

売れないことの何が問題なのか考える

そもそもの話ですが、売れないこと自体が問題ではないはずです。売れないことでどんな不利益を感じているのか考えましょう。

例えば「評価が悪くなる」というのは一つあるかもしれません。あるいは「自分だけ売れなくて居心地が悪い」とか「面白くない」とかでしょうか。

会社は「売上未達だね」みたいなことを言ってくると思いますが、ぶっちゃけその売上予算って会社が確保したい利益から逆算して決められていて、服の魅力とか立地の良し悪しとかは度外視されてるんですよね。

事実として売れないなら、販売員が悪印象でマイナスになっていない限り、大体は服の質と立地が悪いだけです。

よって売れないこと自体はどうでも良いので、まずは「売れないことが自分にとってどうダメなのか」を考えてみましょう。

たくろー
なお「ノルマがあって、売れなかったら買わされる」とかは明確に違法ですので、そんな会社すぐに辞めた方がいいですね。昔は多かったのですが、今時さすがにナンセンスです。

好きなのか、好きじゃないのか考える

次に、そもそもアパレルの接客という仕事が好きなのか考えてみて下さい。

好きなら続ければいいし、好きじゃないなら辞めればいいのです。

たくろー
僕は人と話すのが好きじゃなかったので、とりあえずマネージャーとか人事の仕事もやってみましたが、最終的にアパレル業界の仕事自体に興味がなくなって辞めました。

ごくシンプルに、接客が好きかどうか。服が好きかどうか。人と話すのが好きかどうか。この辺りを考えてみて下さい。

好きじゃないなら、何か目的がない限りは、あまりアパレルに固執する意味はないのかなと思います。

やりたいのか、やりたくないのか考える

次に、好き嫌いは別として「やりたいのかどうか」も大切です。

僕がアパレルで8年も働いた理由は「せっかくアパレル業界に入ったから、エリアマネージャーっていう仕事をやってみたい。なんかカッコ良さそうだから。」というだけの動機です。

たくろー
とりあえずエリアマネージャーっていう立場でどんな仕事をするのか知りたかったし、それが面白そうだなと思っていました。

やってみたら大して面白くはなかったわけですが、マネジメントについて色々と学べる環境ではありました。接客はやっぱり、最後まで嫌いでしたね。

こんな感じで、アパレルの仕事に対してのモチベーションも考えてみて下さい。モチベーションさえあれば、大体のことは頑張れるはずです。

「売れないからアパレルを辞めたい」と感じる理由

「売れないからアパレルを辞めたい」と感じる理由

実際に「なぜ売れないことで辞めたくなっているのか」と考えてみると、ほとんどの理由は「人間関係」か「将来の不安」に集約されそうです。

具体的な理由を5つにまとめましたので、考えを整理する参考にして下さい。

自分だけ売れなくて気まずい

まずは「売れなくて気まずい」という理由で辞めたいケースがあります。

これは「周りの人は売れてるのに自分だけ売れない」みたいなときに感じることですね。

たくろー
末期になってくると、他の人が接客してるときに「売れるな売れるな売れるな」と呪いのような電波を飛ばし始めることすらあります。

これは要するに「周りからどう見られてるんだろう」と、人の目が気になってしまうケースです。

同じアパレルでも、個人売のないお店とか、レジを打ちまくるような忙しいお店に移った方が楽しいかもしれませんね。

会社や上司からの当たりがキツい

次に、上司からの当たりが強くて「リアルにパワハラを受けていて辞めたい」というケースもあります。

たくろー
「なんで売れてないの?ちゃんと接客してる?ほらお客さん来たから早く声かけて」みたいなこと言ってくるタイプで、ブラックなアパレルあるあるですね。

この場合はもう、普通に辞めた方がいいんじゃないでしょうか。

本来なら、売れないなら売れないで「じゃあどうやったら売れるのか」と「仕組み」を考えるべきなのですが、個人の感覚にまかせて「とにかく接客して売れ」みたいなスタンスのお店も多いのが現実です。

もっとまともな店やブランドもありますので、あまりそのお店や会社に固執しないことをお勧めします。

そのブランドに愛着を持てない

そもそも「ブランドが別に好きじゃないから、イマイチお勧めしきれなくて売れない」みたいなケースもあります。

好き嫌いで自然と熱量は違ってきますし、そのブランドが好きな人から勧められた方が欲しくなるものですからね。

たくろー
もちろん接客に慣れればそんなの関係なくお勧めできるのですが、慣れていないうちは、その服が好きじゃないと売りにくかったりします。

この場合は本気でそのブランドの服と向き合って良いところを見つけるか、あるいは好きなブランドに移るのが最適解になります。

成長している実感が湧かない

売れないことで「全然成長できてないし、出世できるのか不安だ」みたいなところもあると思います。

アパレル販売で結果が見えやすいのは、やはり「売上」です。頑張っても結果がついてこないのは萎えますよね。

たくろー
これは僕が接客を嫌いになった大きな理由です。やれば確実に成果が積み上がるタイプの作業じゃないので、運ゲーの側面が大きくて嫌になってくるんですよね。

この場合は、そもそも性格的に「接客販売」や「営業」という仕事があってないのかもしれません。

そもそも接客の仕事自体が嫌になってきた

売れないことで、そもそも接客や人と話すのが嫌になってくる場合もあります。

クレームを受けたり、声をかけても無視されたり、喋ったら喋ったで訳のわからないことばかり言われたり。

たくろー
もちろん良いお客さんもたくさんいますが、世の中にはわけのわからない人も多いので、ブランドや立地によっては割と地獄ですからね。

変な人と喋る機会は常にありますので、その耐性がない場合は、もっと自分に合った仕事を探した方が良いのかもしれません。

「売れないからアパレルを辞めたい」と思ったときの解決法

では売れなくてアパレルを辞めたいと思ったときに、実際にどんな行動をすれば良いのか。

状況によって4つほどの選択肢があると思っていますので、それらをご紹介していきます。

前向きに改善施策を考えてチャレンジする

もっともポジティブな方法が、やはり冷静かつ前向きに改善策を考えてチャレンジすることです。これは「売れないから辞めたいものの、アパレルの仕事自体は頑張りたいんだ」という方向けの解決法ですね。

たくろー
要するに「さっきはこんな話し方をしたら最後決めきれなかったから、次はこんな言い回しでクロージングしてみよう」みたいに、自分の中でPDCA回しましょうということです。

売上は「服の質」と「立地」でほぼすべてが決まると思っていますが、悩んでいる人の背中を押して買ってもらうような話術はやはり必要です。

接客の仕事を諦めたくないなら、そこは改善していけるようチャレンジすべきですね。

開き直ってなんとなく働く

次に「もう別にいいや」ということで、開き直ってなんとなく働くのも一つの手段です。

「出世とかどうでもいいし、休みの日の趣味を楽しめればいいから、今の給料もらってなんとなく働ければいいや」とみたいなマインドですね。

たくろー
大切にしたいことは人それぞれですし、こうやって開き直ると、意外と楽になったりします。たぶん出世はできませんが。

アパレル販売員は、言い方は悪いですが「とりあえず店に立ってれば給料が発生する仕事」でもあります。事務や経理の仕事みたいに、明確に済ませるタスクがなくて、指標は基本的に「売上」ですからね。

頑張って会社に価値を提供して出世を目指すのか、現状維持でなんとなく販売員として過ごすのか、それは自分の気持ち次第で決めれば良いのかなと思いますよ。

もっと売りやすいブランドや店舗に転職する

「アパレルの仕事自体はやりたいのに、とにかく売れなくて面白くない」といったケースは、もっと売りやすいブランドに転職するのがベストです。

もちろん社内で配置換えの希望を出すのも良いのですが、「売れない=成果を出せていない」ということですので、なかなか通らないかもしれません。

アパレルの経験自体はあるわけですから、もっとお客さんが多いブランドとか、自分が本当に好きなブランドとか、売りやすいお店に転職することを検討してみて下さい。

売ること自体が苦になるなら、別の仕事を探す

そもそも「もう売るのしんどい」とか「接客がもう嫌だ」という話なら、やはり別の仕事にチャレンジすべきです。

長く働けば働くほど、接客サービス業から抜け出しにくくなりますので、もっとも若い今動くべきですね。

アパレルの仕事は意外と総合的な能力が培われますから、事務の仕事でも割と雇ってもらえたりします。もっと自分がやりたいと思える仕事にチャレンジしてみて下さい。

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売れなくてアパレルを辞めたい人が次の仕事を探すコツ

売れなくてアパレルを辞めたい人が次の仕事を探すコツ

では今の仕事はやめて転職しようと考えたときに、どんな仕事を探すべきなのか。

これは大体3つに分かれるかなと思いますので、順番に見ていきましょう。

売りやすい立地やブランドの店舗に絞って応募する

「アパレル自体は続けたい」という場合は、やはりもっと売りやすいお店に移ることをおすすめします。

下記のような条件が、できるだけ揃っているブランドや店舗ですね。

  • ブランド自体が人気で認知度が高い
  • 人通りの多い場所に店を構えている
  • 個人売がどうというより、システマチックな売り方をしている
  • 会社自体がそれなりに大きい
たくろー
僕がおすすめするのは「ユニクロみたいな量販店」か「誰でも知ってるハイブランド店」です。

靴下屋さんからイオンのテナント、百貨店のメンズフロアのブランド、アウトレットのハイブランドショップなど本当に色々な店舗を経験しましたが、結局売れるのは「安くて普通なもの or 高くて自慢できるもの」のどちらかです。

普通に人気があって、売れやすいお店で働いた方が楽しいですよ。

別ジャンルの接客サービス業にチャレンジする

「接客は嫌いじゃないけどアパレルはもういいや」ということなら、他にいくらでも接客サービスの仕事はあります。

雑貨、食物販、旅行代理店、保険の受付、etc…

例えば食物販なら今はオシャレなお店がいくらでもありますし「どれだけ効率よく客数捌くか」みたいなところが焦点になるお店も多く、アパレルがちょっとやだなと思った人にマッチするんじゃないかなと思っています。

たくろー
もちろん別の仕事に行けば、それはまた別の悩みが出てくるとは思いますが、視野が広がって良いと思いますよ。

売ることに疲れたなら、全く別の仕事も検討する

「もう接客自体がしんどい」と感じるなら、まったく別の仕事も検討しましょう。

アパレルで働いてみたからこそ、自分が仕事に何を求めるのか、何なら我慢できて、何が嫌なのかわかったと思います。

事務、経理、営業、エンジニアなど職種も無数にありますし、もちろん業界も星の数ほどありますから、何かしらは興味のある仕事もありますよね。

ここであらためて、自分が本当にやってみたい仕事を考えるのも良いかもしれません。

たくろー
僕は実際に35歳くらいのときにアパレルからIT業界に転職して、妻はアラサーで事務の仕事に転職しました。 少なくともそのくらいの年齢なら前例がありますよ。

アパレルの仕事を辞める手順

アパレルの仕事を辞める手順

色々と検討して「よし辞めよう」と決意したなら、以下の手順で退職手続きを進めましょう。

次の仕事を検討する

まずは次の仕事を検討します。

別の会社への転職を考えるなら、できれば在職中に転職活動をするのがベターです。次の仕事が決まったら、割と安心して辞められますからね。

辞めてから次の仕事を探すのも良いのですが、辞める前に「次はどんな仕事をするのか」と目星くらいはつけておきましょう。

たくろー
「ただ辞める」というよりも「こんなことをするために辞める」と、辞める目的を持っておくと、転職活動が上手くいきやすくなるはずです。

辞める時期を考える

次に辞める時期を考えます。

もし転職先を決めてきたなら、その会社への入社日に合わせた退職日を設定せねばいけません。

あるいは辞めてから転職活動やスクール通いを始めるにしても、いつくらいまでに辞めたいのか決めないことには話が進みません。

どちらにせよ、基本的には「1ヶ月前」には伝えるのが基本マナーですので、そのくらいの期間は見ておきましょう。

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退職を申請して退職日を調整する

辞める時期を決めたら、上長に退職を申請しましょう。

なおここでは、相談というよりも「申請する」意識で臨むのをおすすめします。辞める時期はある程度相談になりますが、辞めること自体は相談するのではなく「申請」するだけです。

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ちなみに有給があれば、せっかくなので消化して辞めたいところです。有給消化も含めてスケジュールを検討しつつ、辞める時期を相談の上決定します。

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退職の段取りがまとまれば、あとは退職日まで大人しく過ごしましょう。

波風立てないように、例えば他にスタッフに「私辞めるんだ」なんて言い回らないようにすることをおすすめします。トラブルになることも多くて、会社からあまりよく思われません。

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とにかく大人しく、さらっと辞めることをおすすめします。

話が進まないなら退職代行も

ただし会社によっては、あまりに人がいなくて「いやいやそんなこと言わずに働いてほしい」とゴネられる可能性もあります。

まあ、嫌ですよね。

そんなときは、退職のプロである「退職代行」に間に入ってもらうのも良い手段です。個人的に推しているのは、労働組合が運営するコスパの良いサービス「退職代行SARABA」がおすすめです。

下記の記事も参考に、退職代行の利用も検討してみて下さい。

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まとめ

アパレルはアパレルで、もちろん魅力のある仕事だと思います。好きな人にとっては天職だと思いますが、一方で合わない人も確実にいます。

その仕事に固執する必要はないので、他にチャレンジしてみたいことがあるなら、ぜひ一歩踏み出してみて下さい。

今は何歳からでも挑戦しやすい良い時代だと思っていますので、やりたいことやっていきましょう。

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この記事を書いた人

関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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