この記事を読めば、「webライティング」をブログ運営に活かす”具体的な方法”がわかります。
webライティングの基本を理解しているか否かで、ブログを読んでもらえる回数がメチャクチャ変わります。
超・重・要スキルです。
やはりwebライティングについて解説された書籍も、ウェブ記事も、ものすごく沢山あります。僕が学んだときも本やブログ記事を利用しました。
「もっと実用的なことだけまとめられた記事はないのか?」と。
というわけで、この記事はできるだけ「具体性」にこだわって説明するように気を付けて書きました。
それでは、企業オウンドメディアで副編集長として働く僕が、個人ブログでも企業メディアでも通用する「webライティングの基本」を具体的にシェアしていきます。
※下記「職務経歴書に書けるブログの作り方3週間講座」にて「2日目」に触れる内容です。

webライティングとは、webに適した文章の書き方のこと

webライティングとは、その名の通り「web」に適した文章の書き方のこと。読者と検索エンジンにその文章を正しく伝えるルールのようなものです。
ブログを書くときも、企業のメディアで書くときも、その本質は変わりません。
大きく3つのルールがあり、これを理解しているか否かで記事の仕上がりのクオリティがまったく変わります。
- 読者の悩みを解決することを目的に書く
- 人にも検索エンジンにも理解されやすい文章にする
- さまざまなデバイスで読みやすい書き方を心がける
このwebライティングの三大ルールを意識して書き始めるだけで、過去にはじめて書いたブログ記事がまるでゴミかのように感じるほど、歴然とした差がでてくるはずです。(※実体験)
まずはそんなwebライティングの基本三大ルールをお伝えしましょう。
読者の悩みを解決することを目的に書く

webの記事は、読者の悩みを解決できなければ存在意義がありません。
少し言いすぎました。「読んでもらおうと思えば」という注釈がつきます。
たとえばこの記事であれば、「webライティングが何かわからない」という悩みを解決するために書いています。
これがもしも、「僕が今日も仕事でwebライティングをしたという日記」だったらどうでしょう?僕がライティングをした感想や日記を読んだところで、誰のなんの悩みも解決しません。
読者の悩みから逆算して、それを解決できる記事を書くのが一つのルールです。
人にも検索エンジンにも理解されやすい文章にする

webの記事を読むのは、人だけではありません。ロボットが走り回って読んでいます。
何かを調べたいと思ったとき、検索しますよね?
そのときに入力した検索ワードの「答えを解説している記事」をロボットが探してきて、より悩みを解決できるであろう順番に、検索結果として表示してくれます。
つまり、人が読みやすいことはもちろんですが、その検索エンジンの中のロボットにもわかりやすい文章を書く必要があるということです。
現在、検索エンジンはGoogleのモノが主流で、web上を駆け巡るロボットは「Google bot」と呼ばれます。
もちろん他の検索エンジンもありますが、主にこのGoogle botに理解されやすい文章構成で書くことを、「SEOライティング」「SEO対策」と言います。つまり「webライティング=SEOライティング」といっても”ほぼ”差し支えありません。
とにかく、人にもロボットにも理解されやすい文章を書くことが大切です。
さまざまなデバイスで読みやすい書き方を心がける

本屋さんで売られている書籍ならば、全員同じ大きさで、同じフォントの本を読むことになります。
しかしwebの文章を読む人は、PC、タブレット、スマホと、さまざまなデバイスからアクセスします。文字の大きさも、端末フォントも、デバイスの大きさも様々です。
どのデバイスからアクセスしてきた人にとっても読みやすい文章や画像の見せ方を心がけることも、webライティングの大切なルールです。
いまはPCではなくモバイルデバイスで読むシチュエーションが非常に多いため、「モバイルファースト(スマホから見やすいように)」で書くのが基本ルールになっています。
モバイルファーストで書けば、結果的に全てのデバイスで読みやすい文章になることがほとんどです。
その他のライティング手法との違い

ブログやメディアで記事を書くときに役立つ、さまざまなライティングスキルが存在します。あくまで自分の感覚ではありますが、それらを整理したのが上の画像。
今回紹介している「webライティング」や「SEOライティング」が、webで記事をかくときの全ての基本です。
その記事の構成をかんがえるための文章術に「セールスライティング」というスキルが存在します。これは読者に行動してもらうためのストーリーを作り上げる手法。
そのストーリーを描くための文章の具体的な書き方として、「エモーショナルライティング」、「ストーリーテリング」、「コピーライティング」などのスキルがぶら下がっているようなイメージです。
webライティングの文章の型は2種類。SDS法とPREP法

webライティングに限りませんが、文章を書く基本的な型は2つです。ビジネス文書でも、論文でも、何にでも応用できるのがPREP(プレップ)法。主にニュースなどで使われる手法がSDS(エスディーエス)法です。
- SDS法→ひとつの情報を繰り返し伝える。事実をそのまま正確に伝えたいニュースメディアに多い型。
- PREP法→結論ファーストで理由や具体例を交えて伝える。説得力が出て読みやすいため、現在のwebメディアの主流の型。
ブログやオウンドメディアで執筆する場合は基本的にはPREP法を身に付けるべきですが、両方の型を解説しておきます。
SDS法は、情報をそのまま伝えるのに適している

SDS法では、結論→詳細→結論の順番で伝えます。とにかく一つの情報を繰り返し発信することで、スピーディに正しく情報を伝えられる手法ですね。
今からあんパンの歴史の話をします。
あんパンは1874年(明治7年)に、木村屋(現・木村屋總本店)創業者であり茨城県出身の元士族・木村安兵衛とその次男の木村英三郎によって考案されたものです。(wikipedia調べ)
今回は、あんパンの歴史について解説しました。
上記の文章は「SDS法」で書いたものです。ニュースキャスターの方はだいたいこんな風に原稿を読みますよね。
さっと事実を伝える、スピーディさを重視する場面で重宝される型です。
PREP法は、文章に説得力を出すのに適している

PREP法では、結論→理由→具体例→結論の順番で伝えます。情報の理屈や具体的なイメージを伝えることで、より情報に説得力をもたせることができるでしょう。
あんパンは、日本でも昔から親しまれている美味しいパンだ。
なぜなら、パンでありながらも和菓子に近い製法を取り入れられ、パンに馴染みのなかった明治時代の日本人にも親しみやすいように工夫して作られていたからである。(wikipedia調べ)
たとえば札幌の月寒では「月寒あんぱん」、青森県では「川口あんぱん」と、従来のあんパンを真似た新作が続々と出てくるほど人気があった。(wikipedia調べ)
つまりあんパンは、昔から全国各地の日本人に親しまれている美味しいパンだと言える。
上の文章はPREP法で書いたものです。SDS法よりも冗長にはなりますが、「あんパンが日本で昔から人気だった」という情報がよく伝わったのではないでしょうか。
理由と具体例によって納得感を出す効果がある手法。
このPREP法は、ブログやオウンドメディアでwebライティングをする人に求められる、基本のライティングの型だと言えます。
webライティングのおすすめ手順は5段階

そんなwebライティングですが、ただやみくもに書けば良いというわけではありません。もちろん個人ブログなら好きに書けば良いのですが、少なくともオウンドメディアでは好き勝手書くわけにいきません。
その記事を書く目的を決めたうえで、適切な量の適切な文章(場合により画像・動画も含)を作成する必要があります。
KW設定→ターゲット設定→ゴール設定→目次づくり→ライティング
もちろんそのメディアやチームによって細部は変わりますが、本質は変わりません。今回はこの5段階の手順を踏むwebライティングの手順を解説します。
1. 対策キーワードを決める

ブログは、基本的に自分の書きたいことは書きません。
初心者からすると衝撃的だと思いますが、これが真理ですね。
記事を書くときに最初に決める「対策キーワード」というものは「その記事を読む読者が検索してくるであろう検索ワード」のことです。自分が書きたいことじゃなく、読者が読みたい記事(キーワード)を書くんですね。
つまり、対策キーワードを決めるという作業は「どのキーワードで検索してきた読者の悩みを解決するのか?」を明確にするアプローチです。
これがフワフワしていると、検索にひっかかるものも引っかかりませんし、「なんの悩みを解決するんだっけ?」と記事の方向性がブレてしまいます。
さらにいえば、1記事1キーワードが原則です。1記事で2つ以上のキーワードを狙うと、ほぼ確実にメッセージの軸がぶれて、誰にも伝わらない内容になってしまいます。
まずは1記事につき1つの対策キーワードを決め、それにあわせて執筆するテーマを決めるべきです。
キーワードの設定方法については、以下の記事もあわせてご覧下さい。

2. 想定読者(ターゲット)を決める

次に、「その検索キーワードで検索するのがどんな人物なのか?」ということを明確に設定します。この想定読者のことを、「ターゲット」や「ペルソナ」と呼びます。
たとえば、「クレジットカード フリーランス」と検索した人がいるとします。
どう考えても、「フリーランスでも作れるクレジットカードはあるのか?」と探している人ですよね。さらにいえば、ある程度年配の方はあまり「フリーランス」という言葉は使わないイメージがありますし、すでにカードなんて持っていると考えられます。
このことから考えて、この対策キーワードの想定ユーザーを下記のような人に設定してみました。
大学を卒業してこれまで正社員として働いたことがなかったが、ウェブのスクールを修了してフリーランスエンジニアとして働きはじめた25歳。これまでクレジットカードは使っていなかったが、会計ソフトの支払いなどで必要なシーンが多くなってきたのでカードを作りたい。無職のときは諦めていたが、フリーランスでも働いているなら作れるものがあるのでは?と検索した。
このように設定したターゲットに向けて記事を書きます。もちろん内容に関しては、そのメディア全体のペルソナに寄せる場合もありますし、作る人によっても変わります。同じキーワードであっても千差万別のターゲットができます。
しかし共通していることは、「その記事はこのターゲット一人に対して書く」ということです。誰に向けて書いたかわからない記事は、結局だれの悩みも解決できません。
「それでは読者が狭まってしまうのでは…?」という疑問はもちろんでるでしょう。しかし誰か一人に書くことで、絞らずに書いた記事よりもストーリーが滑らかになり、結果的に読みやすい記事になることがほとんどです。
そしてこのターゲットは、具体的であればあるほど記事が書きやすくなります。
ひとりのターゲットに向けた手紙だと思って書くのが、良い記事を書くコツです。
ターゲットやテーマついてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧下さい。

3. その記事のゴールを決める

記事のゴールとは、「その記事をよんだあと、ターゲットにどんな行動をしてもらうか?」ということだと言い換えても良いかもしれません。
今回のターゲットであれば、まずは「フリーランスでも作れるクレジットカードはあるのかな?」という疑問を解消したいと思っているはずです。そのつぎに、良いカードがあれば申し込みたいとも考えているはず。
しかしカードを作った事がないので、システムもあまりよくわかっていません。クレジットカードに対する多少の恐怖心もあるという仮説が立ちます。そこも解消したいと思っているはずです。
こういった背景から、この記事のゴールとして下記のようなものを考えました。
まずはフリーランスで作れるクレジットカードの有無がわかり、カードに関する最低限の知識を知り、そのターゲットにとってもっともお得なカードに申し込む
これが記事のゴールとしましょう。「記事のゴール=ターゲットの悩みの解決」になることが原則です。
4. 目次(ストーリー)を作る

次に、ターゲットをそのゴールへ導く目次(ストーリー)を作ります。これを作成しておくことで、記事の作成が非常にスムーズに進みます。
というよりも、これがなければ話が右へ左へフラフラとしてしまいがち。特にライティングに慣れないうちは、オウンドメディアのみならず個人ブログでもかならず作るべきです。
さて、今回はこんな目次を作ってみました。
大見出し クレジットカードはフリーランスでも作れる
中見出し 個人カードと法人カードの違い
中見出し フリーランスには法人カードがおすすめ
大見出し クレジットカードの審査通過のコツ
中見出し 同時に何社も申し込まない
中見出し キャッシング枠は必要なければ0にする
大見出し フリーランスにおすすめのクレジットカード3選
中見出し ~~カード
中見出し ~~カード
中見出し ~~カード
大見出し クレジットカードを作る際のポイント
中見出し 年会費に注意
中見出し ポイント還元率は、選ぶ大きな基準に
中見出し その他特典も気にしたい
大見出し まとめ
もっと調査すれば違う話題がでてくるかもしれませんが、とりあえず今回のターゲットに向けて書くなら、このようなストーリー設計かなと思いました。
目次を「記事の狙い」に翻訳すると、下記のような流れです。
- まずはフリーランスでもカードを作れることを伝えて安心してもらう
- カードを作る際の最低限の情報を伝える
- 審査に通過しやすくなる方法を知って安心してもらう
- 実際におすすめのカードの中から選んでもらう
- ④でカードを選びきれなかった場合に、「ポイント」としてカード同士のどこを比較すれば良いか伝える
- まとめでは、「迷ったら〇〇カードなら間違いない。僕もこれを作りました」といった風に、再度もっともおすすめのカードを伝える
と、これで悩みはほぼ回収できるはずです。
目次の作り方のコツについては、以下の記事もあわせてご覧下さい。

5. 実際にライティングする

最後に、目次にあわせて実際にライティングすれば出来上がり。
すでにキーワードもゴールもターゲットも明確で、目次がすでにできている状態です。なにも用意しない状況で書くライティングと比べると格段に書きやすくなるはず。
基本的には、このように段階を踏んで準備・調査をしつつ執筆することをおすすめします。
基本的な文章術を学ぶには、下記の本が超オススメです。
web(SEO)ライティングで気を付けるべきポイント

webライティングにはある程度の正解はありますが、一定のレベルから先はもう感性の問題にもなってきます。メディアによっても異なります。
ということを前提に、あくまで本質的な「気を付けるべきポイント」を厳選してまとめました。頭の片隅においていただき、ぜひ参考にして下さい。
タイトルは固有のものを設定する
記事の内容はもちろんですが、記事のタイトルもとても大切です。
- 検索エンジンに正しく評価してもらうため
- 検索してきた読者にクリックしてもらうため
上記2つの意味があります。
基本的には「35文字以内で端的に記事の内容を表す文章」を用意するのがコツ。詳しいタイトルの付け方については下記の記事をご覧下さい。

ぜったいに他のサイトからコピペしない
他のサイトと同じ文章や画像、その他コンテンツを作ってしまえば、それは立派な権利侵害です。「重複コンテンツ」として検索エンジンからも嫌われ、良いことがまったくありませんので、ぜったいに避けましょう。
読みやすい文章を心がける
日本語がめちゃくちゃな文章は、読者からも検索エンジンからも嫌われます。読みやすく、リズムの良い文章を書くことを心がけましょう。
当ブログに読みにくい文章を直すコツについて解説した記事もありますので、興味があればそちらもご覧下さい。
見出し・装飾を適切に取り入れる
webの文章は、とにかく読まれません。すこしでも読みにくいと思われてしまうと、簡単に別のサイトに飛んでしまいます。読みやすさの工夫はとても大切。
見出しや囲み、アンダーラインなどを適切な量いれながら、読みやすい記事に仕上げるのがポイントです。
画像のファイルサイズはできるだけ小さくする
読者も、検索エンジンも、表示の早い記事を好みます。
例えばクリックして5秒まっても開かないような記事だと、その時点で読む気なくなりますよね…。
それを避けるために、少しでも記事を軽くする努力は大切です。画像をフルサイズのままアップロードするのは避けて、少しでもサイズを軽くして使うのも一つのコツです。
webライティングとは、読者の悩みを解決するための手法
総括すれば、webライティングとは読者の悩みを解決するためのコンテンツ作りのセオリーだと言えます。
ブログでもオウンドメディアでもアプローチは同じ。「誰の、どの悩みを、どう伝え、どう解決するのか」を決めたうえで、ウェブに最適化した書き方で執筆することが大切です。
webの文章が各段に書きやすくなるwebライティング、ぜひ取り入れてみて下さい。
また、ライティングには他にもいろいろなテクニックがあります。以下の記事も合わせてご覧になってみて下さい。
- セールスライティング…読者に行動してもらう文章構成のコツ
- コピーライティング…読者とサービスを結びつける文章術
- エモーショナルライティング…読者に行動してもらう書き方のコツ
- ストーリーテリング…読者に共感してもらう書き方のコツ
【速報】ブログを始めて未経験から超ホワイトなwebマーケ企業に転職した僕がお届けする「3週間講座」を無料で用意しました。
- お店で毎日消耗しながら働いて、いつか転職しようとは思うけれど踏ん切りがつかない27歳のアパレル店長
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