webライターの提案文の書き方を、クライアント目線で解説してみる

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どうも、たくろーです。

今回はwebライターが仕事を受注する際に重要な「提案文」について解説します。

僕は家でも会社でもメディアを運営して生活しており、クライアント側(依頼する側)としてクラウドソーシングを利用してwebライターの方々に記事を発注しています。

たくろー
新規のライターさんを募集するときは、もちろん「提案文」を読んでジャッジするのですが、10人も20人も応募があるときは正直「長文めんどくせえ」ってなります。申し訳ない。

そんな僕が「この人いいじゃん」と思った提案文の例をもとに、クライアント受けの良い提案文の書き方をご紹介します。

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目次

\この記事を書いた人/

たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

webライターの提案文とは

webライターの提案文とは

提案文とは、そのwebライティング案件に対して「私はこんな価値を提供できますよ。だからぜひお仕事をさせて下さい」と伝える文章のことです。

まずここを間違えている方が意外と沢山いますので、お伝えしておきます。

自己紹介なんてクライアントにとって興味ないから、「提案」しましょう。

これはおそらく、世のwebディレクター全員が感じていることだと思います。

たくろー
少なくとも僕が募集を出すときは、そのwebライターさんの自己紹介に興味はなくて、その案件に対して何を提供してくれるのか知りたいと考えています。

提案文に自己紹介だけを書いてくるライターさんの場合は、SEOライティングで言えば「ユーザーニーズを読み違えてるから、リード文も構成もダメで全然評価されない」という状態になっています。

その状態だと、どう頑張ってもコンバージョンしません。

まずはクライアントが何を知りたいのか考え、それを満たす文章にする必要があるということです。

今回はそこを軸に解説していきます。

クライアントがwebライターの提案文を見てチェックすること

クライアントがwebライターの提案文を見てチェックすること

それでは、クライアント(依頼主)が提案文のどんなポイントをチェックしているのかお伝えします。

あくまで僕が実際にジャッジしている例をもとにお伝えしますので、細かい部分は依頼主ごとに変わってくるとは思いますが、基本的には以下のようなポイントを総合的に判断して「そのwebライターを雇う価値があるのか」を判断していると思って下さい。

1. 文章力

まずは文章力です。その提案文自体が、まともな文法を使った「僕(そのライティング案件)に対する手紙」になっているか確認します。

ぶっちゃけ沢山の応募があると、実績のURLを沢山貼られてもちゃんと読まない(読む時間がない)んですよね。

だからまずはパッと見た時に「読みやすくて」「文法が綺麗で」「ちゃんとした大人だとわかる」文章が書かれていないと、「お断りメッセージを送信する」ボタンを押すことになります。

まずは実績がどうとか中身がどうというよりも、提案文の文章自体を本気でライティングしましょう。

2. 読解力

次に「募集文を正しく読んで応募してきているか」という部分も、提案文を見てジャッジしています。

ライティング案件の募集には、大体は「応募のときには、この情報を教えて下さいね」「今後こういう流れでお仕事をお願いする予定ですよ」といった内容が書かれていますので、それを隅から隅まで読むようにして下さい。

募集文の内容をきちんと読み取り、求められている答えを提案文に書きましょう。

「長文でアピールポイントとか実績とか書いてくる割に、こちらが欲しい情報が書かれてない」という提案文を出してくる方が意外と多いので、文章が正しく読めるだけで多くのライター見習いよりも一歩リードできます。

3. 実績

提案文の文章を全体的にチェックして「まともな文章を書けているし、募集内容も読んでくれている」と判断したら、次に実績を見ます。

正直この時点でほぼテストライティングをお願いすることは決めていることが多いのですが、実績があるに越したことはありません。

ただ一つ、注意しておいてほしいことがあります。

実は文章力や読解力の観点で好印象だった方も、実績の記事やブログを見て「ダメじゃん」となることもあるのです。

たくろー
僕は「webライターになるならブログ書け派」ではあるのですが、そのブログの文章はあくまでポートフォリオになるような綺麗な内容でなければなりません。

実績を掲載する場合は、以下のポイントに注意して下さい。

  • その募集と関連性のある実績記事を掲載する
    (例えば「おすすめ10選記事」の募集なら、何かを並列で比較しておすすめしている記事の実績を載せましょう)
  • その実績記事だけでいいから、めちゃくちゃ綺麗な文章にしておく
    (本気出せばこのくらい書けるんだ、ということが伝わればOKです)
  • 載せる実績記事は、多くても3記事までに絞る
    (正直クライアントは大量の記事なんて読みたくないので、ただ羅列するだけだと相手のこと考えられない人なんだなと思われます)

これは本当に気をつけた方が良いと思います。

「クライアントは別にあなたの書いた記事を読みたいわけじゃない」ということを忘れないようにしましょう。

4. 提案内容

最終的に、どんな風に提案してくれているのかチェックします。

例えば「転職に関する記事」を執筆する案件の募集であれば、「自分のどんな経験が転職記事の執筆に活かせて、自分が書くことでクライアントにとってどんなメリットがあるのか」ということを提案しましょう。

たくろー
ちょっと小難しく書きましたが、要するにテンプレのまま放り投げるんじゃなくて「そのお仕事なら、私のこんな経験がピッタリです」ということをちゃんと伝えましょうという話ですね。

もう一度難しくいうと「自分の商品(経験やライティング力)と案件を結びつけるスキル」が必要で、これは一般的にセールスライティングと呼ばれるスキルです。

あまり得意でない方は、セールスライティングについても勉強しておくと良いかもしれません。

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クライアントから見て読みやすい提案文テンプレート

クライアントから見て読みやすい提案文テンプレート

僕が実際にさまざまなwebライターの方の提案文を見てきた中で、「読みやすい」と感じた内容をもとにテンプレートを作成してみました。

ただこれをこのまま使うのではなく、あくまでその募集に最適化する必要があります。

「要するにこんな感じの文章を書ければ、クライアントからみて好感度高いよ」というイメージ材料にして下さい。

実績や経験がある場合の提案文テンプレート

〜〜様

初めまして。○○と申します。

今回募集されております「〜〜」の案件にお力添えさせていただきたく、この度ご応募いたしました。

私には以前「〜〜」で勤務していた実績がございます。その知識や経験を元にした、オリジナリティのある記事を執筆させていただけるかと存じます。

以下、簡単なプロフィールです。

1)職務経歴

(職務経歴自体は割とどうでも良いので、綺麗な文章を心がけて下さい)

2)過去の実績

(3本くらいまで。その募集とジャンルのにた記事が理想)

3)稼働時間

(具体的な対応可能時間を書いてもらえると、クライアント側から見るとある程度安心です。副業の場合は正直に「平日は夜のみ対応」とするのではなく、「日中でも逐一メッセージは確認して対応させて頂きます」としておく方が印象良いかもしれません)

ここまでお目通し頂きありがとうございました。
ご依頼いただけましたら、責任を持って最後まで対応させて頂きます。
何卒、よろしくお願い致します。

実績や経験がない場合の提案文テンプレート※ブロガー向け

〜〜様

初めまして。○○と申します。

今回募集されております「〜〜」の案件にお力添えさせていただきたく、この度ご応募いたしました。

今回の募集テーマとリンクする直接的な実経験はございませんが、対策キーワードを設定した上でユーザーニーズを調査し、構成を作って執筆するSEOライティングの経験がございます。

そのスキルを元に、ぜひお力添えさせて頂けますと幸いです。

以下、簡単なプロフィールです。

1)職務経歴

(職務経歴自体は割とどうでも良いので、綺麗な文章を心がけて下さい)

2)過去の実績

(ブログ記事の中から、完璧に文章を直したものを3本くらいまで掲載しましょう)

3)稼働時間

(具体的な対応可能時間を書いてもらえると、クライアント側から見るとある程度安心です。副業の場合は正直に「平日は夜のみ対応」とするのではなく、「日中でも逐一メッセージは確認して対応させて頂きます」としておく方が印象良いかもしれません)

ここまでお目通し頂きありがとうございました。
ご依頼いただけましたら、責任を持って最後まで対応させて頂きます。
何卒、よろしくお願い致します。

せめてブログくらい書いてないと受注するのは難しいと思いますので、ブログを書きながら文章を訓練しつつ、webライターへの道を目指していって下さい。

もちろん無料ブログサービスじゃなく、WordPressを触って下さいね。

こんなのは嫌だなと思う提案文の特徴

こんなのは嫌だなと思う提案文の特徴

最後に、クライアント側から見て「嫌だなあ」とか「読むのめんどくさいなあ」とか感じてしまう提案文の特徴をご紹介します。

もし当てはまるようでしたら、できるだけ改善してみて下さい。

とにかく多くの情報が羅列されている

とにかくこれまでの実績や経歴が大量に羅列された文章は、読みたくなくなる提案文の代表格です。

残念ながら読むのがめんどくさいので、あくまで「その提案の根拠になる実績」だけに絞って書くと良いですね。

自己アピールしか書かれていない

とにかく自分の実績をアピールする文章ばかりで、その募集に対する提案が書かれていない提案文が送られてくると、やはりそっとお断りのテンプレ文章を送ることになります。

中には「クライアントへの提案文で上に立とうと思ってポジショントークしちゃってるやん」みたいな提案文もありますので、あくまで「その募集に対する提案」を書くと良いのではないでしょうか。

残念ながらクライアントはライターのプロフィールが知りたいわけではなく、どんな仕事をしてくれるのかポイントを絞って説明して欲しいのです。

情報が最低限すぎる

例えば募集文に「月間の執筆可能本数と、簡単な自己紹介を記載して下さい」と書いてあった場合に、

月間10本まで書けると思います。まだ実績はありませんが、ぜひお仕事したいです。
よろしくお願いいたします。

くらいしか書かれていない提案文が来ることがあるのですが、まあそっと閉じますよね。ちゃんと提案しましょう。

文法が破綻している

主語と述語が対応していなかったり、読点がわけわからないところについていたり……という文法が破綻した文章の書かれた提案文は、「嫌だなあ」と思ってそっとお断りします。

それが正しい文章なのかダメなのか、というジャッジもなかなか難しいとは思うのですが、できる限り綺麗な文章に整形して送るようにしてみて下さい。

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まとめ

webライターとして仕事を受注するなら、提案文は大切です。

クラウアント側から見ると、まとめるとこんなところです。

  • とにかく綺麗でわかりやすい文章じゃないと読みたくない
  • 別にあなたのプロフィールには興味がない
  • 別にあなたの実績記事をたくさん読みたいわけじゃない
  • その募集に対して、どんなメリットをもたらしてくれるのか知りたい

このニーズに対して答えられる提案文を書けるよう意識してみて下さい。

では。

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この記事を書いた人

関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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