「子なし夫婦(DINKs)の老後が悲惨」と言われる理由と対策を考えてみた。

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どうも、たくろーです。

ふと「子なし夫婦の老後が悲惨だ」というニュース記事を目にしました。

ちなみに子なしで共働きの夫婦をDINKs(Double Income No Kids)と呼ぶようで、我が家はそれにあたります。記事の意図としては、子なし夫婦のことをよく思わない勢力への火消しも兼ねたような内容でしたが、とはいえ他人事ではないように感じます。

しかし「子なし夫婦の老後悲惨問題」を取り扱っているニュース記事をよくよく読んでいくと「いろいろと矛盾してね?」とも思いました。

同じようにニュースを目にして、なんとなく不安になって調べている方へと、僕の見解をお伝えできればと思います。

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\この記事を書いた人/

たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「子なし夫婦(DINKs)の老後が悲惨」はポジショントークである

そもそもの話ですが「このままでは悪いことになるぞ。だからこうしろ」という論調の話は、ほぼ100%に近い確率でポジショントークです。

つまり「子なし夫婦(DINKs)の老後が悲惨」という話も、基本的にはただのポジショントークです。

ポジショントークとは、自分の立場に有利な発言をすることです。つまり「保険屋さん、ファイナンシャルプランナー、子供がいて苦労している人」などが、自分たちのサービスを売るためや、溜飲を下げるために発言しているに過ぎません。

そもそも子なし夫婦を対象に「老後が悲惨になるぞ」と言われる主な理由は、ただの言いがかりです。

子なし夫婦の老後が悲惨だと言われる理由
  • 老後資金に困るぞ
    → 子育てで使わなかった分がある
  • 老後が寂しいぞ
    → 子なし夫婦に限った話ではないし、そもそも自分たちは二人でいい
  • 将来的に子供からの仕送りや支援に期待できないぞ
    → だから子育てで使わなかった分がある
  • 相続に困るぞ
    → 二人でつかって最後は寄付でいい
  • 住まいに困るぞ
    → 子育てにかかるであろう資金で二人入居の老人ホームに入る
  • 生きがいがないぞ
    → あるわ

もちろん全員が全員、選択して子なしの家庭ばかりではないと思いますし、楽しさとか寂しさみたいなところは性格によることもあるかと思います。

ただほとんどの「子なし夫婦の老後悲惨問題」がどうでもいいことばかりで、保険や相続サポートを売るためのポジショントークにしか見えません。

もちろん中には有用なサービスもあるとは思いますが、きちんと自分たちの状況にあわせて、必要な対策を少しずつ進めていきましょう。

子なし夫婦の老後が悲惨になる原因と対策

とはいえ、無策で老後に進めば悲惨なことになる可能性は考えられます。

ここではその原因と対策について、個人的に考えていることを記していきます。

  • お金
  • 介護
  • 住まい
  • 相続
  • 寂しさ・生きがい

お金

まず言われるのが、老後のお金の問題です。

とはいえこれって、本当に「子なし」は関係ない話ですよね。子どもからの支援に頼る前提で話を進めていることが多いのですが、そんな家庭が多数派なのでしょうか?

基本的に、夫婦共働きでずっと雇われだったなら厚生年金がありますから、老後はそこそこの金額を受け取れます。「年金がなくなる」なんて言われますが、それも基本的には保険屋のポジショントークです。「だから積立式の保険に入りませんか?」と言いたいだけ。

ここに「子なし夫婦」という属性は関係ないので、各家庭の状況にあわせて資産形成をしていくべきです。

介護

自分たちの介護をどうするのか、という問題があります。

これについては、早めに住処を老人ホームに移すのがひとつの手段だと思っています。夫婦で入居できるホームも増えてきていますし、ご時世的にこれからもっと増えるのではないでしょうか。年金をそのまま老人ホーム代(月15万円〜程度)にあてて、形成していた資金があればたまに遊んで最後まで暮らせそうな見込みです。

また、いまはAIが驚くほどのスピードで進化しています。高齢化が進むスピード以上にテクノロジーが発展するでしょうから、将来的にはより老人介護に関するサービスが拡充していると考えています。(これから儲かるところですから、発展しないわけがありません)

住まい

住まいについては、一つは老人ホームが候補になります。

それ以外では、現在はシニア向けのマンションが増えてきています。UR賃貸もありますし、これらであれば年金+αの資金があれば十分に暮らしていけるかと思います。

もちろん持ち家があれば住むも良いでしょうし、今から不安に感じることではありません。

相続

相続については、夫婦お互いへのものだけを整理しておけば、正直あとはどうでもいいですよね……。

ただ一つ注意しておきたいのは、夫婦どちらか一方が亡くなった際、相続権は配偶者だけでなく親や兄弟にもあるということです。

調べていてここは大切だなと思ったので、僕の場合は「とりあえず全部妻に渡すぜ」と一筆書いておこうかと思っています。(親とかに渡すなら、それは妻の意思でしてほしい)

寂しさ・生きがい

「余計なお世話」ってここから生まれた言葉ですか?

「子なし夫婦は寂しいぞ」「生きがいがないぞ」みたいな論調を目にしたのですが、めちゃくちゃ生きがいあります。やりたいことはいっぱいあるし、妻と行きたいところもいっぱいある。食べたいものだって数えきれない。

生きがいしかない。

もちろん子どもを生きがいにしたっていいけれど、そうじゃなくてもいい。人生の楽しさと子どもの有無に関係性はないと思うので、自分たちの人生を謳歌しましょう。

老後の不安は「子なし夫婦だから」ということはない

基本的に、将来の不安を煽る系の話はだいたいポジショントークか妬みです。

子どもの有無以外でも、学歴が、仕事が、収入が、生まれた国が、生まれた地域が、そんなことを言い出したらキリがありません。

あまり間に受けずに、自分の暮らしに関係のあるところだけ考えて、対策できるものは対策しておきましょう。

積み立てNISAの限度額も2024年から引き上げられますし、適度に貯蓄をしつつ、楽しく暮らしていきたいですね。

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この記事を書いた人

関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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