どうも、たくろーです。
「良い感じの空を撮影したけれど、なんだか思ったような色にならなかった…」なんてこと、ありますよね。
そんなときもRAWで保存していれば、まるで「新海誠アニメ作品」のような青い空に補正できます。
僕がもともとフルサイズのカメラが欲しいと思ったのは、空をドラマチックに撮りたかったからです。スマホやフォーサーズカメラのダイナミックレンジでは、なかなか空の印影を写し出せません。
「大好きなカメラを使って撮った空を、もっと青く綺麗にしたい!」そんな風に思ってカメラを使っている初心者の方に、ぜひ読んで頂きたい内容になっています。
Lightroom(ライトルーム)を使って、超カンタンな手順で、空を青く現像する方法を解説していきます。
ライトルームで空を青く編集する方法
上の写真のバーを動かしてみて下さい。左が元々の暗く写った空。右側が編集後の空です。
スカっと明るくて青い空を撮ったつもりが、逆光やらなんやらで、なんだか暗く写ってしまった。そんなときは、主に「明るさ」と「彩度」を調整するだけで新海誠アニメ作品のような青い空に編集できます。あえて「かすみの除去」は使いません。
ステップ・バイ・ステップで解説していきます。
①シャドウで明暗差をなくす
何はともあれ、「アニメ感」を出すには「シャドウ」です。明るい部分と暗い部分の差をなくして、ある意味全体を「ノッペリ」とさせることが大切。なのでまずはシャドウをゴリっとあげることで、コントラストを下げていきましょう。
②黒レベルで暗い部分をふわっと明るく
シャドウの次は「黒レベル」。これを上げると、全体の暗い部分がふわっと明るくなります。「シャドウ+黒レベル」で、まっ黒い部分をなくすようなイメージで調整しましょう。
③露光量で全体を明るく
写真内の明暗差が落ち着いた後に、露光量をグっと上げて写真全体の明るさを調整します。上のヒストグラムを見ながら、白飛びしないギリギリまで上げるようなイメージです。できるだけ明るい方が、アニメの青い空っぽさが出ます。
④HSLの彩度を上げ、アニメのような青い空に
次に、青色をもっと鮮やかにしていきます。ここは完全に好みですので、上げなくても良いかもしれません。今回はわかりやすく「アニメ絵」のような空にしたかったので、ぐぐっと上げてみました。
⑤トーンカーブで最後の仕上げ
最後にトーンカーブで仕上げます。「ダーク」を上げることで、暗い部分がさらに持ちあがり、写真全体のコントラスト感が下がります。好みで調整してみて下さい。
まとめると、触るのは「明るさ」と「彩度」だけ
暗い部分を持ちあげて、写真全体のコントラスト感を薄くするのが、アニメっぽい爽やかな青い空にするポイントです。そのあとの彩度や明るさの調整数値自体はお好みで。
とてもカンタンですので、ぜひ試してみて下さい。
ライトルームで空を青く編集するポイント
まずは具体的な手順をお伝えしましたが、すこし応用できそうなポイントをご説明します。例えば空を青くするには「かすみの除去」が便利ですが、今回は使っていません。
なぜでしょう?
かすみの除去を使うと、コントラストが上がっちゃう
バーの左側がアニメっぽい編集。右側は、かすみの除去をおおげさに使ってみた編集です。
「爽やかで青い、アニメっぽい空」にしたい場合は、コントラストを低くして「絵」っぽくする必要があります。かすみの除去を使うと「コントラスト」と「彩度」があがり、「白っぽさ」がなくなるので、アニメっぽさとは正反対になるということ。
アニメっぽさではなく海外のネイチャーフォトに多い「カッコイイ感じの風景や空」を作るなら、「かすみの除去」や「明瞭度」がポイントになってくるはずです。
「テクスチャ」を使ってもおもしろい
左側が元のもの。右側の写真は「テクスチャ」を100まで上げています。
ちょっとわかりづらいですが…信号機のあたりをご覧いただくと、違いが明確です。ライトルームの「テクスチャ」を上げることで、輪郭がくっきりします。つまりもうちょっと「絵」っぽさがでるということ。
今回はちょっとふわっとさせるために上げませんでしたが、好みで触ってみても良いかもしれません。
ライトルームで空を青くするのは、とてもカンタン
というわけで、基本的には「シャドウ」で明暗差をなくし、「明るさ」「彩度」を微調整するだけでキレイな青い空が出来上がります。
もちろん「青い空」だけでなく、風景写真ならたいてい使えます。青の彩度調整ではなく「グリーン」と「イエロー」を混ぜて上げると自然の風景もちょっとアニメっぽく出てきたり。
いろいろと工夫して、好きな色を出して行って下さい。では、素敵なフォトライフを。