札幌『バンクシー展 天才か反逆者か』行ってきた。写真レビューとグッズ紹介

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どうも、たくろーです。

札幌の東1丁目劇場で開催されていた『バンクシー展 天才か反逆者か』に行ってきました。

正直バンクシーについての知識は「あ、あのオークションで落とされた瞬間シュレッダーした人でしょ」とか「風船はなしちゃった子供とか、猿とか、ネズミとかの絵を壁に書く謎の人でしょ?」くらいしかなかったのですが……めっちゃ良いですね!(語彙)

今回は妻に誘われてなんとなく見にいきましたが、バンクシーの思想とか活動について興味を持つきっかけになる、素敵な展覧会でした。これからは推していきたいと思います。

撮影OKでしたので、写真とともにご紹介したいと思います。

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目次

\この記事を書いた人/

たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

『バンクシー展 天才か反逆者か』とは

『バンクシー展 天才か反逆者か』とは

絵だけでなく、こんな部屋もまるまる展示してありました。

『バンクシー展 天才か反逆者か』は2018年からモスクワ、マドリード、香港など全世界をまわっていて、累計300万人を動員している展覧会です。今回は札幌東1丁目劇場の会場に行ってきました。

バンクシーの作品とともに、彼の思想や活動も示されていて「この人って天才だと思う?反逆者だと思う?」と見た人に問いかけるような構成の展覧会になっているところが、なんだか普通の美術館展示とかとは違って楽しかったです。

個人的にはバンクシーの反逆者として生きるセンスが秀逸すぎると感じたので、「反逆者」に一票を投じたいと思います。

世界中のコレクターの持っているアイテムが集められていたり、映像コンテンツも豊富に用意されていたり、会場のレイアウト自体もめちゃくちゃ凝っていたり、とても見応えのある展示会でした。

でもバンクシーって覆面アーティストだから、ぜーんぶ本人に許可とってなくて非公認らしい。そのビジネスすごいね!

総合的には、余裕で入場料以上の価値があると感じた展覧会でした。

バンクシー展札幌 基本情報

タイトル バンクシ―展 天才か反逆者か
期間 2022年3月24日(木)~5月31日(火)
10:00~20:00(入場は閉館の30分前まで)2022年6月1日(水)~7月3日(日)

10:00~18:00 ※金・土のみ19:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場 東1丁目劇場(旧北海道四季劇場)
札幌市中央区大通東1丁目10
料金(税込) 大人/平日2,200円・土日祝2,400円
学生/平日1,800円・土日祝2,000円
中学生以下/平日1,200円・土日祝1,400円

あとは日時指定チケットやペアチケットなども事前販売してますので、買っておくと良いかもです。

僕は今回ド平日に行きましたので空いてましたが、休日のタイミングによっては結構すごいみたいです。

バンクシー展公式サイトはこちら

札幌『バンクシー展 天才か反逆者か』の様子を写真で紹介

では僕が特に興味を持った展示を中心に、会場の様子を写真とともにダイジェストでご紹介します。

会場の雰囲気もとても良かったので、ぜひ実際に見に行ってくださいね。

会場のこだわりが強い

バンクシー展っていっても、まあなんか普通の美術館っぽいところになんとなく色々と展示してあるんでしょ?と思っていましたが、まず外観から結構ちゃんとしてます。

カラーリングもイメージに合ってますし、そもそも会場選びの段階で「ここ丁度ええやん」と思ったんでしょうね。

東1丁目劇場はもともと劇団四季がホームにしていた劇場でしたが、いまは札幌市に譲渡されている建物です。

入場してすぐ、あのネズミがドーン。

下記のような、いわゆる美術館のような展示スペースもありつつ。

下記のようなステージもあって、全世界のバンクシー作品をまとめたフィルムが上映されていました。

いわゆるスライドショーみたいな映像ですが、なかなか見応えがありました。

こんな感じで、札幌のバンクシー展は会場にもこだわりが見える展覧会です。

バンクシーの思想を感じられる展示が良い

あとはただただ作品が展示してあるだけじゃなくて、作品の背景も説明されていたのがすごく良い。

その作品がどうというより、その作品が生まれたときの時代背景とか、思想とか、その作品がどうなったとか、バンクシーがどうコメントしたとか、第三者視点で解説されていたのが良かったのかもしれません。

個人的に特に興味をひかれたのが3つ。

まず1つ目は、バンクシーが運営していたショップのエントランスに敷かれていた、粗悪なライフジャケットの残骸から作られたウェルカムマットの展示。

このマットに綴られたWelcomeの文字は、地中海の沿岸部に流れ着いたライフジャケット、要するに人を助ける機能を果たせなかった粗悪な製品の残骸を素材にして作られています。

社会悪に対するメッセージ性が強い。

2つ目が、ディズマランドの展示。

バンクシーが2015年に8週間の期間限定でオープンした、世界で一番憂鬱になれるテーマパークの展示です。

ディ●ニーのアンチテーゼをコンセプトとしてプロデュースされたもので、のべ15万人が訪れたそうです。当時のコマーシャルムービーも流れていて、ものすごい興味を惹かれました。北海道の土地どこか買い取ってレギュラーオープンしてほしい。

なおこういった大手企業への思想は、その他色々な展示から感じます。

バンクシーは経済活動自体を否定しているわけではないと思いますが、子供に夢を与えるのとお金を結びつけるところに思うところがあるのでしょうか。あとは「テーマパークといえばこれだよね」みたいなマーケターの意志によって、人々が自分の目で見て選ぶという意志を失うのはいかがなものか……という思想も含まれているようです。

3つ目が、イギリスの監視社会化に対する作品の展示。

イギリスは監視カメラの設置がめちゃくちゃ進んでいて、住んでいる人は平均して1日300回は監視カメラに映り、監視カメラの数が全世界に設置されているおよそ20%にものぼる。なのに犯罪解決に貢献した映像は3%だけ。何がしたいの?というコンセプトのもの。

下記のように、自分も監視カメラに映り込める写真スポットがありました。楽しい。

我々夫婦も監視カメラに映りました。

バンクシーの社会問題に対する考え方が作品にあらわれていて、面白い展示内容でした。

有名作品が見れて楽しい

あとはやはり、バンクシーの有名作品が色々みれるのが楽しかったですね。

一番有名なのは、やっぱりオークションで落とされた瞬間シュレッダーした事件でも有名な『風船と少女』ですかね。

なおバンクシーの作品は、版画のものはオリジナルから反転したデザインになっている、みたいな豆知識も色々と書かれていました。そう言われるとそうだ。

ちなみに施設の外に、この少女になって写真を撮れるスポットもありました。

無感情で風船に手を伸ばすうちの奥さん

あとはこれですよね。火炎瓶ではなく「花束」を投げる男が描かれた『スロウアー』。

下記3部作のものは、日本では現段階では福岡と札幌でのみ展示されてるそうです。(間違ってたらごめん)

ちなみに僕はネズミが好きです。アウトロー感が強い。

うちの奥さんは下記のバーコードから脱出しているトラがお気に入りでした。メッセージ性が強い。

色々見れて楽しいですね。

バンクシー展オリジナルグッズも買える!

なお展示の最後には、グッズ売り場もあります。僕はネズミのタオルとスロウアーのマスクを購入。奥さんは風船と少女のノートを買ってました。

いい。厨二心をくすぐられます。マスクはちょっとイキリたいときにつけようと思います。

今回は下記のようなグッズが並んでいました。

  • アパレル(Tシャツ、コート、パーカーなど)
  • 小物(タオル、マスク)
  • お菓子(クッキー、缶入りドロップス)
  • トランプ
  • 写真集
  • 文具(マッキー、ノート、手帳など)

撮影はダメっぽかったので撮ってませんが、かなり充実してました。

まとめ

バンクシーについては、正直「絵を見たことがある」くらいの知識しかなかったのですが、今回の展覧会で彼の思想の一端に触れられた気がします。

日本にも昔は「風刺画」が流行った時期もありますが、社会風刺センスの塊ですね。

あとは「謎の絵描き」のイメージでしたが、かなり実業家の気質もあるんだなと感じました。テーマパーク作ったり、ホテル作ったり、作品の一環とは芸術家気質の人にはなかなかない行動パターンのように思います。

展示の中で「マーケターの作り出した流行りなんてクソ食らえ」的な信条を持っているような記述がありましたが、彼がマーケターとして一級品なような気もします。

色々と考えさせられた展覧会でした。入場料以上の価値はあると思いますので、ぜひ訪れてみてくださいね。

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この記事を書いた人

関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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