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僕は普段、企業のwebメディアでディレクターとして働いています。主にライターの方々が執筆した記事の校正や編集をしているのですが、例えばライターの皆さんに修正依頼をお願いする際に、「てにをは」がどうとか、「助詞」がどうとか、そんな事をもっと論理的に説明できれば…と思っているところ。
そのような背景から、「せっかくなら何かwebライティングやサイト運営に役立つ資格でも無いか?」と思って調査。勉強すればwebライティングに関する業務に役立つ資格についてまとめました。
「ウェブライティング」と名の付く資格はあまり多くないのですが、「文章」や「日本語」のスキルに関する資格を全般的に調べてみると、ライティング業務に役立ちそうなものがいくつか見つかりました。
それらの資格の中から厳選して、あくまでイチwebディレクターの視点ではありますが、ウェブライティングスキルの勉強に役立つであろう資格を厳選しました。ぜひ役立ててみて下さい。(僕も勉強します。)
論理的に考えたうえで「伝わる文章」を書けるようになろう、という主旨の資格検定。日本漢字能力検定(いわゆる漢検)の運営元からリリースされていて、信頼性も抜群です。過去問を見る限り、とても有用に感じたのでご紹介します。
公式サイトでは4級~2級の過去問題が公開されていましたが、例えば4級ならば、「ぜひ」「あえて」などの言葉の正しい使い方。2級になれば、穴あきの調査レポートの見出しから書いてある内容を推測したり、反対に調査内容から正しい見出しを推測したり、といった文章構成力を試されるような選択問題まで。一度チェックしてみると、自分に足りないスキルが見えてきそうです。
難易度の違いこそあれ、どの級の問題もそのままウェブライティングやサイト運営に生かせる内容に感じました。ライターになり立ての方はもちろん、それなりに書いてきた人のニーズにも応えてくれそうな資格。個人的には、僕もふくめ全ウェブライターにとって勉強する価値がありそうに思いました。
教材もamazonで500円~1,200円程度で買えて良心的。うん万円という謎の教材費は必要ないのもおすすめポイント。4級~2級まで、それぞれのテキスト・過去問集が3種類ずつ販売されていました。これは僕も早速買ってみます。
基礎から学べる!文章力ステップ(4級~2級)
公式テキスト(4級~2級)
過去問題集(4級~2級)
検定名 | 文章検 |
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運営 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
検定実施日 | 年1回 |
受験費用 | 2級 4,000円/準2級 3,000円/3級 3,000円/4級 2,000円 |
「文章検」で実務的なスキルを磨く
公式サイトを見る
正しい日本語を使えるようになろう、という主旨の資格検定です。文科省や商工会議所からの後援もあり、小学生から社会人まで幅広く門戸が開かれています。過去問や例題を見る限りでは、実践的なスキルというよりも、勉強すれば日本語の基礎知識が底上げされるような資格と言えそうです。
7級~1級まで多くの段階が用意されていて、内容を見る限りではウェブライティングに活かすなら2級くらいの知識があれば良さそうだと感じました。公式サイトに級ごとの例題が用意されているので、自分の日本語能力を少しチェックしてみるのも楽しいかもしれません。
しかし、ウェブライティングにおいては難しい漢字は開きます(平仮名に直す)し、真に正しい日本語を使えば良いというわけでもありません。そういった意味では、分野によって必要性を感じない内容も混ざっているかなとは思いました。しかし上にも書いたとおり、基礎知識を上げるという意味では有用。
書き方というより、基礎からだな…と感じている場合は、ぜひチェックしたい資格です。テキストはamazonで入手できますので、資格は取らずとも勉強するだけで楽しいかもしれません。
公式練習問題集(7級~1級)
検定名 | 日本語検定 |
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運営 | 特定非営利活動法人 日本語検定委員会 |
検定実施日 | 年2回 |
受験費用 | 1級 6,300円/2級 5,300円/3級 3,800円/4級 2,500円/5・6・7級 1,800円 |
「語検」で基礎知識を磨く
公式サイトを見る
クラウドソーシングでライターとして働くうえで必要な基礎知識を身に着けよう、という主旨の資格検定。運営は日本クラウドソーシング検定協会で、資格を持っていればランサーズやサグーワークスといったクラウドソーシングのサイトで様々な特典を受けられます。
特に級ごとにはわかれておらず、毎月1回、WEBで試験が開催されます。試験問題を見る限りでは、よりライティングの実践的なスキルを試せる内容のように感じました。例えば「目覚まし時計」について、「アラーム」と「寝坊」のキーワードを入れながら240字~300字で記述せよ、といった内容です。
採点基準は、「表記ゆれに気を付けているか」、「同じ助詞を連続していないか」、「我が出すぎていないか」など、僕がwebメディアのディレクション業務でチェックしているようなことが中心。実際にライターとして仕事をしていく中でも役立ちそうです。
この資格を持っていることで得られるクラウドソーシング上の特典は、サイトごとに報酬単価が上がったり、おすすめライターとして優先的に紹介されたりといった内容。
資格を受けるために、必ず32,000円の教材を購入する必要があるということがネック。しかしクラウドソーシングをメインに仕事を受注していく方なら教材費くらいは回収できると思いますので、ぜひ取得を目指したい資格です。そういった意味では、企業ライターやブロガーにはあまり必要ない資格とも言えます。
検定名 | WEBライティング技能検定 |
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運営 | 一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会 |
検定実施日 | 毎月1回 |
受験費用 | 教材費32,000円+受験費6,000円 |
WEBライティング技能検定でスキルを試す
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Webライティングに関する正確な情報やノウハウを身に着ける、という主旨の資格です。Webライティングに関する検定の中ではもっとも古く(2012年)から続いている資格で、取得しておくと協会を通したライティングの仕事を優先的に受けられるなどのメリットがあります。
実施される試験は毎回1種類で、点数に応じて1級~3級、あるいは認定無しに振り分けられるスタイル。日本語力からコピーライティング、SEO、倫理など幅広い知識を求められます。試験は会場による筆記で、ほとんどが選択式で一題だけ論述、といった内容。
「純粋なWebライティングの技術を認定される」という意味では、この資格が一番目的に合っているように思います。たとえば個人ブログのプロフィールに記載することで、ライティングに関するコンテンツに関する権威性を保てるかもしれません。
受験申込と教材の取り寄せがセットになっていますので、教材を取り寄せるなら試験も受けなければもったいないところ。ちなみに実際に教材を取り寄せた知り合いに見せてもらったところ、PDFや印刷された紙で送られてくるスタイル。正直なところ、公式サイトのデザインも含めて微妙に前時代的なところは少し気になるポイントではあります。
とはいえ、ウェブライティングに関して権威性を保持したいといった目的には、今はこの検定がベスト。ぜひ受験を検討してみて下さい。
検定名 | Webライティング能力検定 |
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運営 | 一般社団法人日本WEBライティング協会 |
検定実施日 | 年4回程度 |
受験費用 | 教材費+受験費13,500円 |
Webライティング能力検定で腕試し
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文章の読解力や思考力、表現力を上げよう、という主旨の資格です。主語と述語の掛かり方、助詞の使い方、句読点の打ち方など、正しく論理的な文章の書き方を学ぶ内容。レベル0-10、その上に「ビジネス」という級が設定されています。
ある意味では有用な検定だと思いますが、過去問を見る限りでは「国語の教科書にあるような文章」を読んで、文章の順番を入れ替えたり、論理的に間違っている箇所を探したり、といった内容。ウェブライティングに直接影響するというよりも、国語のテストの点数が上がりそうな検定に感じました。
あまりこのようなシチュエーションは想定できないかもしれませんが、例えばこれまで殆ど読書もせず、学生時代の国語も苦手で、でもウェブライティングの仕事に就きたい人などには有効かもしれないと思い、ご紹介しました。ことウェブライティングの分野に関しては、普通に文章が書ける人には必要ない検定とも思います。
というわけで、「国語とか苦手だったし、本当になにがなんやらわからない」という方は、是非一度チェックしてみて下さい。
検定名 | 論理文章能力検定 |
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運営 | 基礎力財団 |
検定実施日 | 年3回 |
受験費用 | 級により2300円~8,200円 |
論理文章能力検定で国語をやり直し
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ウェブライターの勉強に役立つ資格をいくつかご紹介してきましたが、資格を持っているから仕事を受注できるとか、1文字単価が上がるとか、そういう話でもありません。
ライティング資格を探しているということは、これからwebライターを目指す方か、なりたての方が多いのでは?と思いました。というわけで、現役webディレクターの立場から、webライターの仕事に必要な能力や勉強内容を、できるだけ一般化してお伝えしたいと思います。
正しい日本語を使うにこしたことはありませんが、あくまで”そのメディアのユーザー”が読みやすい文章を書く必要があります。
たとえば、主婦ブログでかっちりした言い回しばかりを使う必要はありません。より漢字を減らしたり、くだけた言い回しにしたりすることが読みやすさに繋がるでしょう。子育てや家事の中で出てくる専門用語はあえて積極的に使っていくことで、共感を得られるかもしれません。対して医学メディアで主婦ブログの文章のような平易な言い回しをすると、信頼が得られないでしょう。
これは極端な例ではありますが、あくまでそのメディア(あるいはその記事)のターゲットのユーザーにとって読みやすい文章を心がけるべき、ということ。そう考えると、まずは正しい日本語を知っておく必要があるとも言えます。
ウェブライティングにおいて一番大切なタイミングは、書きあげた後です。個人ブログならこの限りではありませんが、(僕もこのサイトの文章はあまり音読しませんが…)仕事なら別。
書き上げた後の文章を、上から下まで3回くらいは頭の中で音読しましょう。少しでも詰まった部分があれば、そこは絶対に直すべきです。場合によって、その前後の文章も全体的に修正する必要が出てくるかもしれません。
自分が書いた文章にも関わらず、自分が音読したときに読みづらいと感じるとなると、他の人は尚更そう感じるはずです。一緒に仕事をする相手や読者のことを考えて、最後の仕上げに自分で自分の文章を校正するのは、ライターとして必要な心構えかなと思います。
前提として「読みやすさ」を心がける必要はあります。そのうえで知っておく必要があるのが、「メディアによってトンマナやルールが違う」ということです。いつも同じ書き方をしていては、仕事の幅が狭まってしまうかもしれません。
例えばクラウドソーシングで仕事を受注するときは、しっかりと寄稿メディアの記事に目を通したうえで執筆すれば、きっと相手編集者から喜ばれる文章に仕上がるはずです。
どの漢字を開くか、どのレベルの専門用語には注釈をつけるか、などもメディアによって様々。最後の仕上げの校正や編集は基本的にディレクターや編集長の仕事ではありますが、きちんと読み込んで執筆できれば、継続受注の確率は上がっていくはずです。
いろいろな検定がありましたが、基本的には「文章検」がとても取っつき易く、内容は誰にとっても有益で、かつ運営元の信頼性も高くてオススメです。
クラウドソーシングを中心に生きるなら「WEBライティング技能検定」。Webライティングに関する権威性を狙いたいなら「Webライティング能力検定」も良いでしょう。
自分の状況にあったwebライティング資格の勉強を通して、webライターの仕事に活かしてみて下さい。
さまざまな書籍を読み、仕事やブログ運営で活かしつつ理解した内容を発信しています。こちらの記事もぜひご覧ください。
Webライター、
本格的に目指しませんか?
Webライターとして本格的に活動するなら、まずはメディアで社員やアルバイトとして働いてスキル・ノウハウを身につけることをおすすめしています。
その本質は、日々プロからの添削が受けられることです。いきなりフリーで活動すると「プロライター」の視点で見られることになりますが、現場で働けば、最初は下働きをしながらプロの仕事を学べるのです。
とはいえ転職が難しい場合、プロからの添削が受けられるWebライター講座を検討してみてください。
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