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こんな疑問にお答えします。
果たして自分の働き方はコスパが良いのか。これは気になりますよね。アルバイトや派遣として働く場合との比較も含めて、果たしてサラリーマンはコスパが良いのか?という事を考察しました。
結論、あなたがサラリーマンだった場合、時給1600円以上なら他の雇用形態よりコスパ良さそうです。
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サラリーマンの時給ってどのくらいかご存知ですか?
結論から言うと、平成30年度の正規雇用者の平均時給2,520円でした。
根拠は厚労省と経団連のデータです。
たぶん、「高くね?」って思った方が多いはずなのですが、これ平均値なので、高給取りの人が超引き上げています。
「そんな低いの?」って思った方は超引き上げてる高給取りの方だと思うので、自尊心をくすぐられながらこの先を読み進めて下さい。
中央値も仮定を元に計算してみた所、平成30年度の正規雇用者の時給中央値は1,932円でした。
「まあ…こんなもんか?でも思ったより高いな?」っていう数値ですよね。
これでは平均値や中央値より低い人が絶望して終わるだけの悲しいデータなので、もう少し深堀して、他の雇用形態と比べてサラリーマンのコスパが良いのかどうか、考えたいと思います。
もし絶望して転職したくなったら、下記の記事でブラック企業の避け方を理解してからチャレンジしてください。
<関連記事>求人原稿でブラック企業を避けるコツ
数字が沢山出てきますので、興味のない方は次の項目まで進んでも構いません。どのように計算して平均値と中央値を出したのかを説明しているだけの項目です。
年収の平均値や中央値は調べればいろいろなデータが出てくるのですが、民間各社のアンケートだったり根拠がはっきりしていない情報も多いです。
民間のアンケート調査の方が中央値も出て便利なのは良いのですが、安月給の人は恥ずかしくて絶対正直に答えてないと思うので、実情より上ブレするはずです。
ですので、もう少し根拠のはっきりしている国税庁と経団連のデータで平均値を割り出しました。
正社員の平均給与に関しては、平成30年度の国税庁の調査結果を引用します。
[blogcard url=”https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm”]
正社員の労働時間は経団連の調査結果を引用します。
[blogcard url=”https://www.keidanren.or.jp/policy/2019/076.pdf”]
上記のデータを参照した結果が以下の通りです。
平均年収5,035,000円
平均年間労働時間1998時間
5,035,000÷1998=時給2,520円
絶対うそじゃない?っていうか労働時間ってどうやって統計とってるの?タイムカードの報告義務なんかないから企業が正直に言うわけなくね?定時で報告してるだけっしょ。
というわけで、平均時給は2,520円です。
しかし、上でも申した通り、平均値は一部の人が超引き上げることのできる数値です。
これが中央値になると、数値が並んでいる中の丁度真ん中の数値をとるので、もう少し信憑性があります。
でも国税庁は中央値を出していません。
諦めかけたのですが、厚労省の世帯別年収データに中央値があるのを発見しました。
[blogcard url=”https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa18/dl/03.pdf”]
このデータにおける平均年収と中央値の割合をそのままもっていけば、それなりに信憑性のある中央値が出そうです。年度は違いますが、参考までに出します。
厚労省が統計をとった2018年の1世帯の平均年収5,516,000円。中央値は4,230,000円。
4,230,000÷5,516,000=76.7%です。おそらく2019年の平均値と中央値のズレもそこまで変わらないであろうと仮定して、先ほどのサラリーマンの時給に掛けてみます。
2,520×76.7%=1,932円
なんか、だいぶ現実的な数字になりましたよね?たぶん実際のサラリーマンの時給の中央値はこのくらいだと思います。
これについては国のデータから計算しづらかったので、民間企業のデータを引用します。
アルバイトレポートさんのデータを引用します。
[blogcard url=”https://baito-report.jp/download/hourly_wage/201908/”]
2019年8月時点の全国の平均時給1,045円
リクルートジョブズさんのデータを引用します。
[blogcard url=”https://jbrc.recruitjobs.co.jp/data/haken/”]
2019年8月時点の平均時給1,636円
正社員と他の雇用形態のコスパはどうなのでしょうか。
表にまとめました。
サラリーマン | アルバイト | 派遣 | |
平均時給※ | 2,520円(1,932円) | 1,045円 | 1,636円 |
労働時間 | だいたい決まってる | 選べる | 選べる |
責任 | あるっちゃある | あるっちゃある | あるっちゃある |
安定性 | 安定してる | まあまあ | 不安定 |
将来性 | 出世はある | サラリーマンになるしかない | 特にない |
※サラリーマンの()内は中央値
「いや、サラリーマンも安定してないだろ」みたいな声が飛んでくるかもしれませんが、アルバイトや派遣と比べたら十分安定してます。なんだかんだいって労働基準法で縛られている無期雇用者はなかなかクビにできません。
会社が潰れたら終わりますが、それはどれでも一緒ですよね。
時給は一番高くて、一番安定してて、責任はまああるっちゃあるし無いっちゃない(自分の仕事に責任持つって、別にアルバイトでも派遣でも変わらない気がします)
そう考えると、サラリーマンとして働く場合は時給が1,600円(派遣の平均時給程度)以上であれば、全体的なコスパは悪くないのでは?と思いました。
ちなみに年収320万で月に160時間勤務だと時給1,666円になります。このあたりが、他の勤務形態と比べたコスパの良しあしの分岐点になりそうです。
無理して平均値とか中央値と戦わなくても良いのではないでしょうか。
ゆるく生きよう。
サラリーマンの時給に関しての疑問をまとめました。
A.1932円以下なら、真ん中よりは低いです。でも、生活できてるなら別にいいんじゃないでしょうか。
A.転職エージェントに相談すれば、あなたが転職出来そうな仕事を教えてくれます。一度それで話を聞いてみて、納得できれば転職すれば良いのではないでしょうか。
<関連記事>自分に合った転職サイトを探す
A.下記のツイートのようなデータはあります。最強の営業会社という噂のキーエンスは8,000円超え。すごいですね。
◾︎キーエンス 時給は8,000円超え
・1位のキーエンスは時給8,037円
・2位は三菱商事(7,035円)
・平均残業時間が61.5時間
・給料の半分以上が賞与
・ボーナスは年4回
・TOP30社の平均時給は5,363円
・東京都の最低賃金の約5倍(openwork調べ)https://t.co/BNh5EXfEXC pic.twitter.com/FM7l2Xe5Li
— 秋山祐太朗 / 株式会社Leretto (@YutaroAkiyama) November 9, 2019
超エリートです。気にせず生きましょう。
結論、正社員で時給1,600円以上なら、他の雇用形態と比べたらコスパ良いです。
例えばフリーランスでバリバリ稼いでいる人からするとサラリーマンは微妙なのかもしれませんが、フリーランスの方は生活が安定するまで鬼のような努力が必要だし、生活を維持するために常にプレッシャーを感じ続けるはずです。
対してサラリーマンは、会社潰れても転職すればいいだけです。
とはいえ転職できるだけのスキルは必要なので、そのあたりは考えておきましょう。
<関連記事>35歳の転職について
あと、もしあなたのお給料を時給に換算して1,600円なかったら転職考えましょう。
一応、ホワイト企業の見つけ方をお伝えしておきます。
<関連記事>ホワイト企業を求人原稿から見分けるコツ
コスパ良く生きるなら、時給換算1600円以上もらえて残業の無いゆるふわ正社員の仕事を見つけましょう。年収320万円、月の労働時間160時間が目安です。
では。