僕がニコンD750に決めた理由。今から選ぶメリットと、他機種比較

私がニコンD750に決めた理由。口コミや他機種との比較解説!

どうも、たくろーです。

4年ほどニコンD750を愛用し続けています。旅行には必ず持っていきますし、仕事の取材で撮影するときにも使います。近所を散歩するときの相棒でもあります。

もしもあなたが風景を撮ったり、旅の思い出を残したりするのが好きなら、ニコンD750はベストパートナーになってくれるはずです。

この記事では、後継機であるD780や同スペック帯の他機種との比較情報も交えつつ、D750の魅力についてお伝えしていきます。

目次

Nikon(ニコン)D750とは

Nikon(ニコン)D750とは

2014年9月15日に発売された、フルサイズのデジタル一眼レフカメラです。

すでに発売からかなりの年月が経過していますが、まだまだユーザーが多い名機です。僕は2018年に購入しましたが、もちろん現役で使っています。

ニコンD750の特徴は以下の通り。

  • フルサイズセンサー搭載
  • 有効画素2432万画素
  • SS30秒~1/4000秒
  • ISO感度100~12800
  • ボディに手振れ補正機構無し
  • 2020年1月に後継機D780が発売
  • 2020年3月頃から、D750がお手頃価格に

「ニコンと言えば風景写真」といったイメージが根強いのですが、D750はまさに風景撮影が得意な機能が搭載されています。

ボディの手振れ補正や瞳AFはついていないものの、繊細で美しい描写はさすがのニコン。

2020年3月現在、評判の良い小三元の標準ズーム(NIKKOR 24-120mm f/4)のついたレンズキットで20万円以下まで値下がりしています。

D750とD780との違いは?

比較に上がるのは、2020年1月に発表された後継機であるD780です。

スペック的なわかりやすい違いは、以下の3点ですね。

機能D750D780
常用ISO感度100〜12800100〜51200
瞳AFなしあり
SS1/4000〜30秒1/8000〜30秒

D780になって常用ISO感度が大幅に上がった事で「暗いところでも綺麗に撮れる」ようになりました。また瞳AFがついたことで、人物や動物をイキイキと映しやすくなっています。さらにシャッタースピードの最大値が上がった事で、より一瞬を切り取れるようになりました。

あとは動画性能があがっていたり、画像エンジンが新しくなったり、バッテリーの持ちがよくなったりしています。

ただD780にはレンズキットがないので、コスパを考えるとD750が圧倒的に有利です。

D750のキットレンズであるNIKKOR 24-120mm f/4が小三元の標準ズームということで最強に評判が良いので、初心者が手を出すにはコスト的に最適なんですよね。

なのでシンプルに言ってしまえば、

  • 予算に余裕がある=D780+好きなレンズ
  • 予算に限りがある=D750の24-120mmレンズキット

が良いかなと思います。

今からD750を選んでメリットがある人は?

僕が購入したときとは状況がだいぶ変わっています。

フルサイズのミラーレス一眼も沢山発売されていますし、それこそ一眼レフとしての後継機のD780も売られています。

D750は、今や完全に過去機種です。

とはいえ僕はまだまだ現役で使っていますし、初心者のフルサイズ入門には最高なんじゃないかなと思っています。

今からD750を選ぶメリットがあるのがどんな人なのか整理してみました。

予算が限られている人

上記のレンズキットについているレンズは、いわゆるニコンの「小三元レンズ」と呼ばれるもので、中でもめちゃくちゃ評判が良い標準ズームレンズです。

(各メーカーのフルサイズ用の純正レンズで、絞りがF4通しの「広角・標準・望遠」の三本が小三元と呼ばれます)

ちなみに僕は、旅行に行くときは装備を軽くしたいので上記のレンズ一本で済ませています。

で、このレンズ単品で買うと8万円くらいするんですよね。

なのでレンズキットなら、実質D750本体が10万円くらいで手に入るようなものです。

D780の本体が20万円ほどすることを考えると実に半額。このコスパは、予算が限られている人にはめちゃくちゃ嬉しいですね。

風景メインで撮影する人

D780や、その他最新機種の大きな進化といえば「瞳AF」かなと思っています。

これは人や動物の瞳に勝手にフォーカスしてくれるという機能なのですが、ポートレートとか子供の撮影とかには超有用なんですよね。

生き物を撮るときは瞳にフォーカスできるか否かで写真の仕上がりが全然変わります。

でもぶっちゃけ風景メインなら、あんまり必要ありません。

なので目的によっても、D750は選択肢に入るかなと思います。

逆にいえば、人をメインで撮るならD750より違う選択肢がありそうな気もします。

動画を撮影しない人

ミラーレス一眼の魅力は、その動画撮影機能の優秀さにもあったりします。

逆にいえば動画に興味がなければ、わざわざ30万円も40万円も掛けずD750でも十分かもしれません。

ミラーレスの方が全体装備が軽くはなりますが、ぶっちゃけ良いレンズは重いので、こだわり始めればどうしても重くなります。

なので重い軽いはそんなに意味ないのかなと思っていて、動画を撮らないならD750などのクラスのフルサイズ一眼で十分かなと思いますよ。

なんとなく雑に扱ってしまいそうな人

D750は「防塵防滴」仕様で、非常にタフなカメラですので、扱いが雑な人にはもってこいです。

それだけでなく、寒暖差の激しい地域で撮影する人にもぴったりです。

例えば北海道の冬に写真を撮っていると、氷点下から暖房の効いた屋内に入るとレンズも何も一気に曇ってあまりカメラによろしくない環境になったりします。

もちろん雪の中で撮影することもありますし、北海道は風が強いので砂塵が舞ったりもします。

そんな中でもタフに使えていますので「雑に扱っちゃうな」という人には、ミラーレスよりもD750のようなタフなカメラの方が良いかもしれません。

カタログスペックでは0度〜40度が動作温度となってますが、マイナス10度くらいなら余裕で動きますので、かなりタフですよ。

同スペック帯の他機種との比較

僕がNIKON D750を購入したときに、比較したのはPENTAXとSONYの2機種です。結果的にどの部分を見て比較してD750に決めたのか、少しだけメモしておきます。

  • PENTAX K-1
  • SONY α7II

PENTAX K-1の性能

ペンタックスK-1は、とにかくアウトドア性能が高いフルサイズ一眼レフカメラです。

「あ、このカメラは北海道の真冬でも全然動くし、星も撮影しやすそう!」といった、非常にわかりやすいカタログスペックでした。

しかしキャノンやニコンと比べてレンズが少なかったり、少し価格帯が上がってしまうところが悩むポイントになりました。

Sony α7Ⅱの性能

Sony α7Ⅱはボディ内手振れ補正の機能と、ミラーレスということで電子ファインダーが魅力的でした。他の会社のレンズを使うためのアダプタが公式から出ていて、結果的にレンズの選択肢が多いところも良いですね。

ただ、やはりバッテリーの持ちや氷点下での撮影機能の面で少し不安を感じました。

実際は問題ないのかもしれませんが、「北海道の自然の写真を撮りたいのに初心者が1発目に買うのはどうかな……」というところで僕のニーズとのズレを感じました。

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Nikon D750の性能

D750には突出した性能や機能はないものの、悪いところも見当たらないバランス派な部分が気に入りました。

純正レンズだけでなくサードパーティレンズもニコンマウントは基本的なラインナップとして用意されていて、しかもリーズナブルなものが多いのが魅力です。

価格とのバランスや耐久性の面で、やはり僕にとってはニコンD750がベストな選択肢になりました。

カメラ(相棒)を選ぶときの4つのポイント

フルサイズ一眼は、かなり大きな買い物です。もしかすると一生の相棒になるかもしれません。

なのであくまで僕が思う内容ではありますが、カメラを選ぶ際に重視すべきポイントをまとめておきます。

  • カメラを買う目的をはっきりさせるべき
  • 必要な機能に優先順位をつけるべき
  • 現実的なレンズ構成も考えるべき
  • 実際に手にとってみるべき

大きく上記の4つですね。

カメラを買う目的をはっきりさせるべき

まずはカメラを買う目的を明確にすべきです。

カメラは、メーカーやシリーズ毎にコンセプトや性能に大きく違いがあります。カメラを買う目的を決めることは、カメラを選ぶ上での大きな分岐点になります。

例えば

  • 人物をキレイに撮影したい
  • 風景や夜景をメインに撮影したい
  • 登山に持っていけるカメラが欲しい

色々ありますよね?僕の場合は「北海道の風景を綺麗に撮りたい」と思ったのがそもそもカメラを買おうと思った動機です。

それを叶えられるカメラを買おう!と決めて、ニコンD750に辿り着きました。

カメラはあくまで目的ではなく手段です。撮りたいものや持っていきたい場所、シチュエーションにより、必要なスペックは変わります。

もしも目的が定まっていないなら、まずは明確にしてみて下さい。すると自ずと、必要なスペックも絞られてくるかなと思います。

必要な機能の優先順位を決めるべき

「あれもこれも欲しい」となれば、最新機種一択になりますし、欲しい機能が搭載された機種が存在しない可能性すらあります。

なので撮りたい目的に必要な機能に優先順位をつけて考えると良いのかなと思います。

例えば僕の場合は「北海道の風景を綺麗に撮るために必要な機能ってなんだ?」と整理しました。

考えた結果、僕に必要だった機能は以下です。

  • フルサイズである
  • 寒い所でも動く
  • 雪がふっても安心
  • 広角レンズを入手しやすい

街角スナップ用とかならフルサイズじゃなくても良いと思うのですが、風景をダイナミックに撮影する場合。特に空の階調を綺麗に表現するためにダイナミックレンジの広さが重要でしたので、フルサイズに絞りました。

(ちなみにもともとマイクロフォーサーズのミラーレス機をもっていて、空の表現とかに不満がありました。この選択は大正解で、空の諧調表現の豊かさを求めるならフルサイズ一択かなと思っています)

あとは北海道という事で、寒いところや雪がふっても大丈夫な機種。風景を広く写したかったので広角レンズが手に入れやすい物が良いなと。

逆にいえば、他の「軽さ」とか「動画性能」とか、そういうのは捨てました。

そんな感じで、自分にとって必要そうな機能に優先順位をつけて選ぶと良いかなと思います。

現実的なレンズ構成も考えるべき

カメラ本体の性能を見るのはもちろんなのですが、結局はレンズの方が大切だったりします。

「そのカメラを選んで、自分が撮りたいものが撮れるレンズが手に入るのか?」というところは、もっとも注意すべきポイントの一つです。

例えば僕の場合、PENTAX K-1も魅力的だったのですが「レンズのラインナップがちょっとな……」という事で却下しました。

僕がNikon D750を選ぶときに考えたレンズ構成は、結局4年経った今でも更新せず使い続けています。とてもリーズナブルに広角・標準・望遠が揃いました。

  • 超広角:SAMYANG F2.8 14mm
  • 標準:AF-S NIKKOR 24-120mm F/4G VR
  • 望遠:TAMRON SP70-300mm F4-5.6

星も撮れるし、ちょっと頑張れば鳥も撮れるし、普段は標準ズーム一本でなんでも撮れます。

それでいて、本体+レンズ全部合わせても30万円もいってませんので、フルサイズを楽しむにはめちゃくちゃコスパ良い構成が組めました。

実際に手に取ってみるべき

基本的にはネットで買う方が安いと思います。さらに言えば、初心者の場合はカメラを手に取ったところで何をどう判断すれば良いのかわからないのかなとも思います。

とはいえ実機を持ってみると、色々なことがわかります。

グリップが自分の手の大きさに合うとか、意外と重くないとか、シャッターの押し心地が軽すぎるとか……初心者なりに直感で感じることがあるんですよね。

ちなみに僕の場合「Nikon D750はシャッターショックが大きくて手振れしやすい」みたいな情報を情報をよくみたので、それだけが心配でした。

でも実際に触ってみると「ぶっちゃけよくわからん」と思って、気にすることもないなと思って購入に踏み切れました。

(あと思ったより重くないなとか、握り心地めっちゃいいなとか感じました)

なので電気屋さんには悪いのですが、店頭の実機を触らせてもらうのも有効です。

購入する前に、ぜひ一度候補のカメラを一通り触って、シャッターを押してみることをお勧めします。

D750の作例

最後に僕の写真で恐縮ですが、D750の作例としていろいろなジャンルの写真を載せておきます。

SAMYANG F2.8 14mm 支笏湖の星空
SAMYANG F2.8 14mm 支笏湖の星空
SAMYANG F2.8 14mm 札幌のキャンプ場の星空
SAMYANG F2.8 14mm 札幌のキャンプ場の星空
AF-S NIKKOR 24-120mm F/4G VR 函館の神社
AF-S NIKKOR 24-120mm F/4G VR 函館の神社
AF-S NIKKOR 24-120mm F/4G VR エゾリス
AF-S NIKKOR 24-120mm F/4G VR エゾリス
TAMRON SP70-300mm F4-5.6 展望台からの赤れんが庁舎
TAMRON SP70-300mm F4-5.6 展望台からの赤れんが庁舎

まとめ

というわけで、D750は風景撮影が好きでリーズナブルにフルサイズの構成を組みたかった僕にとって最高の選択肢でした。もちろん人によって重視するポイントが違ってくると思いますので、比較検討の上、選んでみて下さい。

D750は僕にとって最高のカメラです。

あなたも良いカメラと出会える事を祈っております。

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この記事を書いた人

Nikon D750信者です。
北海道の風景が好きで移住してきました。主に旅先や日常、あとは神社の写真を撮っています。
道内のすべての神社をファインダーに納めるのが目標です。

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