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どうも、たくろーです。
「会社を辞めたいと思うけど、何から手をつければ良いのかわからない……」
と困った人のために、「会社の辞め方」をまとめました。
僕は以前にアパレル業界でエリアマネージャーや人事として勤務していた経験があり、通算で100名以上の退職に立ち会ってきた経験があります。(アルバイトも多かったからね)
加えて転職も3回経験していますから「どんな理由を、どのタイミングで、どう伝えれば円満に辞められるのか?」というノウハウは「会社側・退職者側」両方の視点から理解しています。
今回の記事には、そんな僕が持つすべての退職ノウハウを詰め込みました。ぜひ参考にしていただき、スマートに会社を辞めていってください。
会社を辞めるには、大きく分けて5つの手順を踏む必要があります。
「①転職活動」にかかる期間は状況により1ヶ月〜3ヶ月程度。「②退職の申し入れ〜⑤退職完了」にかかる期間は平均して2ヶ月〜3ヶ月程度です。
このように最大で半年ほども掛かるのが「退職」という儀式。最適な行動を取ることで、より効率よく円満退社を実現していきましょう。
もう働かなくても良い人以外は、会社を辞める前に転職先を決めておくことをおすすめします。
いざ会社を辞めてから転職先を探そうとすると、応募先の企業から「足元を見られる」ことにもなりかねません。
会社から見てどちらが魅力的かというと、やはり「余裕のある人」です。
仮に無職期間が続いて「どこでも良いからとにかく会社を決めないと」と焦ってしまうと、会社選びに失敗する確率が上がります。
「退職したのに、ただ条件が低くなった」という残念な状況にもなりかねませんので、基本的には在職中に転職活動を済ませましょう。
いざ内定をもらい、転職活動が終了すれば退職を申し入れましょう。
このとき注意しておきたいのが「直属の上司」に退職を申し入れるのがマナーだということ。
もしも課長を飛ばして部長に報告してしまうと、課長への礼を欠くことに繋がってトラブルに発展する可能性もあります。
必ず直属の上司に「ご相談があるのですが、お時間よろしいでしょうか」と、真面目にアポイントをとって退職を申し入れましょう。
退職の申し入れが完了すれば、退職日程の調整に入ります。
これは転職先の入社日の兼ね合いもあるため、内定先企業とは事前に「入社予定日の目安」を相談しておくとスムーズですね。
業務を引き継ぐ期間、有給を使う期間などの兼ね合いを考えながら日程を調整しましょう。
基本的な最終出勤日の目安は、
このくらいだと考えておくと良いでしょう。
(※あくまで円満退社を目指す場合。法的には退職日の2週間前に申し入れれば辞められます。)
退職日程の調整が終わって退職日が確定すれば、業務の引き継ぎ期間に入ります。上司から指示された内容を、指示された相手に引き継いでいきましょう。
引き継ぎ時に注意しておきたいことは「とにかくわかりやすく」伝えることです。
引き継ぎに不備があったら、その業務について聞く相手が自分しかいない場合、会社を辞めたあとにも「あの業務について教えて欲しい」と連絡が来る可能性があります。
もちろんそれに応対するかは自由ですが、せっかく円満退社を実現するならトラブルは避けておきたいはず。
とにかく誰にでもわかる親切な引き継ぎを心掛けましょう。
最終出勤日には、退職届を提出し、貸与品を返却すれば完了です。
ちなみに退職届は、ほぼ全ての会社に決まったフォーマットが用意されています。規定に基づいて提出すると良いでしょう。
また、書類の役割の違いには注意が必要です。
基本的に、あなたが提出するのは「退職届」だと覚えておいて下さい。
最後に制服やカードキーなどの貸与品を返却して、菓子折りを渡し、挨拶を済ませて最終出勤日を終えましょう。
ここまでトラブルもなくスムーズに済ませられていれば、円満退社完了です。
基本ステップの次に、もっとも大切な「会社を辞める理由の伝え方」を解説します。
僕がマネジメントをしていた頃も「退職理由」の内容や伝え方だけで「あ、この人は引き止められるな」とか「この人は絶対に引き止め無理だろうな……」と判断できていました。
退職がスムーズに進むか否かは、辞める理由の伝え方や退職の切り出し方にかかっていると言っても過言ではありません。
あなたの上司が引き止めにくい、思わず諦めてしまうような「辞める理由の伝え方」をマスターしておきましょう。
まず、退職の申し入れは「相談」ではなく「報告」です。その意識と「必ず退職希望日を伝える」ということだけは忘れずに臨みましょう。
上司や会社に判断を委ねず、自分の判断を伝えるようにして下さい。
「辞めようかなと思っていまして、いつ頃なら大丈夫そうでしょうか……」
例えば上記のように「相談」してしまうと、退職日も会社の良いように決められてしまいますし、最悪「あと1ヶ月だけ」が永遠に続いてしまう可能性もあります。
「実は転職先が決まりましたので、2ヶ月後に辞めさせて頂きたいと思っています」
上記のように、あくまで「報告」という形をとりましょう。
もちろんその後、実際に辞める日程を調整するときは「相談」になるとは思いますが、まずは自分で決めたことを報告するという形をとりましょう。
退職理由にネガティブな内容を含めると、必ず強烈な引き止めにあいます。
というのも「それを改善して欲しい」というSOSだと思われますし、僕の経験から見てもネガティブな退職理由の人はめちゃくちゃ引き止めやすかった経験がありますね。
例えば「給料が低いから」というネガティブな理由を伝えると、あなたの上司は「そうか!じゃあ3万円アップでどうだ?」と、そのネガティブな理由を改善する方向に話を持っていこうとします。
くわえて会社を辞めるときにネガティブな理由を伝えたくなるのは、確実にメンタルが弱っているタイミングだということも良くないんですよ。
「自分のつらさをわかって欲しい」「誰かに頼りたい」という気持ちが出てしまっているので、優しく引き止められたら流されやすいんですよね……。
というわけで、辞めるときは「ポジティブ」な理由に言い換えてからにしましょう。
伝え方は「相談ではなく報告」そして理由は「ポジティブに」という原則を守り、具体例を用意しました。
基本的に「会社はまったく悪くなくて、あくまで自分がチャレンジしたいと思ったから辞めるだけだよ」というスタンスの退職理由を伝えるのが、円満退社を目指す基本手法です。
そして退職希望日をはっきりと伝えたうえで「会社にはとても感謝しています」と付け加えると、円満退社に近づけるでしょう。
基本的には「仕事が物足りなくなったとき」「もっと成長したくなったとき」が、会社を辞めるベストタイミングだと判断して良いでしょう。
そのタイミングであれば、きっと辞める理由は「もっと良い仕事をしたい」とポジティブなものになり、仕事探しもスムーズに進むはずです。
とはいえ「会社を辞めるタイミングはいつが良い?」とあまり考えすぎると、二の足を踏んで結局ズルズルと働き続けることになりかねません。
「もう俺なんて全然だめだ……」と仕事に絶望しているタイミングでも、体調やメンタルが崩れる前には辞めたほうが良いですね
そこまで無理はせず、あくまで自分の気持ちを考えながら辞めるタイミングを決めましょう。
ここでは、会社を辞める際の「タイミングや状況」における注意点をまとめました。
まずはもっとも現実的なところから。
ボーナス時期に退職を申し入れると、タイミングが悪ければボーナスが支給されなくなる可能性があります。
というのも、ボーナスの支給自体は特に法的に強制されているものでもなく、あくまで会社の福利厚生の一環だからですね。
本来はこれまで働いた分のボーナスという意味合いですが「辞めるんだったらあげないよ」と減額する会社は普通にあることです。
というわけで時期が際どい場合は、支給明細が届いてボーナス額が確定したタイミングで退職を切り出すと良いでしょう。
あえてタイミングを見計らうなら、その業種の繁忙期に退職するのは避けましょう。
特に円満退社を目指したい場合は「こんな忙しい時期に言いやがって」と、しこりを残してしまう可能性があります。
とはいえ、もちろん会社よりも自分の人生を優先すべきです。今の会社の業務を優先するあまり、転職先への入社時期を遅らせるなんてことは本末転倒なので避けましょう。
辞める会社には、あくまで可能な範囲で融通を効かせる程度で問題ありません。自分のこれからのことを第一に考えていって下さい。
とはいえ、タイミングどうこう関係なく「もう限界で、本当に会社に行きたくない」という状況の場合は、退職代行を使う手もあります。
もちろん普通に円満に退職できるのが一番ではありますが、パワハラやセクハラ、サービス残業などで疲弊してしまっているなら、一度休むのも手ですね。
労働組合の退職代行を使えばリーズナブルな料金で「有給の取得」までサポートしてくれますので、しばらくの生活費もなんとかなるでしょう。
会社の状況よりも、あくまで自分を優先するのが良いですよ。
ちなみに、あなたが退職を申し入れたらほぼ確実に「引き止め」が入ります。
でもそんな引き止めは会社側の都合でしかありませんので、基本無視でOKです。
僕が前職でマネジメントしていた頃も、退職を切り出してきた方には必ず引き止めていましたが……200%くらい会社とか自分の都合でした。
引き止めるのは「人がいなくなって仕事が回らなくなると困る」とか「自分の査定が悪くなる」とか、結局そんな理由でしかありません。
「その人のことを考えて引き止める」なんてあり得ませんので、どれだけ「あなたのことを思って言ってるんだよ」みたいな空気を出されても、鋼の意思で無視していきましょう。
給料アップは、退職の引き止めにおけるスタンダードな手法です。
でも「辞めるタイミングにならないと給料をあげない会社」なんて、正直イヤですよね?
しかも「一度辞めると言った社員を重宝するか?」と言われると、確実にNOです。基本的には将来性はなくなりますので、一時的に給料が上がったところで意味ありません。
そんな会社は遅かれ早かれイヤになりますし、辞めておきましょう。
「どうしても人が足りないから手伝って欲しい!!」と人情に訴えてきても、基本無視でOKです。別にそんなことする義務はありません。
もちろん次の仕事もなく、別にやることもなくて手伝ってあげたいなら、義理で手伝うのは良いかもしれません。
でも転職先が決まっているなら「今の会社を手伝うために、次の会社への入社時期を遅らせる」なんて絶対にNGです。
その転職先も「人が足りないから」あなたを雇ったわけですので、新天地を優先すべきですね。
本当にあなたのことを考えていたら、転職先の決まっているのにそんな打診はしてきません。
自分のことや会社のことしか考えてない意見ですので、どれだけ世話になっていても無視しましょう。
実は僕が前の職場を辞めるときも「無責任だと思わないの?」という話をされました。「明智光秀みたいなことしやがって!」って煽られたんですよね。
そんなこと言われたところで引き止めに応じる意味はありませんし、むしろ今すぐ辞めたくなります。
とはいえ喧嘩してもめんどくさいだけですので、無視でOKですね。そんな暴論のような引き止めは聞き流しておきましょう。
ちなみに「会社を辞めようかな……」と悩んだとき、どれだけ信頼する相手だったとしても社内の人間に相談するのだけは避けてください。
というのも、相手にも迷惑がかかるからですね。
もし先輩に相談したとしましょう。いざあなたが辞めることが決まったとき、その先輩に相談していたことが社内に知れたら、その先輩が「なんでそのときに報告しなかったんだ」なんていって上司から怒られる可能性があります。
先輩からすると、
みたいな状況になるんですよね。
相手に迷惑をかけないためにも、職場を混乱させないためにも、社内の人に「辞めたいと思ってるんだよね」なんて相談するのは絶対に避けましょう。
「構ってちゃん」扱いされますよ。
それでもどうしても誰かに相談したいなら、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
状況を整理したうえで、転職した方が良いのか、時期じゃないのかという相談にも「転職のプロ」の視点で意見をくれるはずです。
とはいえ「相手は商売でやってる」ということを忘れてはいけません。
どうにか転職させようとしてくるエージェントもいますし、それで当然だとも思いますので、どちらかというと「辞めたいけど、踏ん切りがつかないから背中を押して欲しい」というときに利用するのが良いでしょう。
最後に、会社の辞め方に関する細かい疑問を一問一答形式でまとめました。
特になんともなりません。むしろそのための「試用期間」だとも言えますので、本採用前に判断できて良かったのではないでしょうか。
ただし「雇用保険」や「健康保険」の加入手続きを済ませていれば、その短い職歴も履歴書に書く必要が出てきます。
できるだけ早めに決断したいですね。
基本的なマナーとしては「アポを取るのはメールや電話でも良いけど、実際に退職を申し入れるのは直接するのが良い」というのが一般常識ではあります。
とはいえテレワークが一般化していたり、その状況に当てはまらないことも増えてますよね。
ちなみに僕が初めて転職したとき、転職先が決まったタイミングで上司に電話して「辞めさせて下さい」と伝えたことがあります。
その場では話がまとまらないのがオチで、最終的には直接話すことになると思いますので「とにかく早く伝えたい」という状況以外では直接話すようアポをとるのが良いと思いますよ。
基本的に、会社の規定があるなら従いましょう。なければ、白い便箋(+白い封筒)にボールペンで書きましょう。
書き記す内容としては、
が一般的ですね。
縦書きを良しとする会社が多いため、特にこだわりがなければ縦書きで作成すると良いでしょう。
所属部署の規模やあなたのポジションにもよりますが、2,000円〜3,000円程度の箱入りのお菓子を選ぶと良いでしょう。
個包装になっていて、日持ちするものなら尚良しです。
例えば百貨店の地下とかの「銘店コーナー」みたいなところだと見つけやすいですね。そこまで真剣に考える必要はありませんが、とりあえず何か用意しておくと良いでしょう。
退職後に受け取る書類には、必ず発行されるものとそうでないものがあります。
書類名 | 発行 | 役割 |
源泉徴収票 | 勝手に発行される | 年末調整に使う |
雇用保険被保険者証 | 勝手に発行される | 次の会社の雇用保険の加入に使う(最低限、被保険者番号さえわかればOKな場合も多い) |
年金手帳 | 勝手に返される | 厚生年金の加入手続きに使う。会社が預かっていて退職時に返却される場合もあるが、加入手続き後すぐに返却されていることもある。 |
離職票 | 言えば発行される | 失業給付の受け取りに使う。 |
このうち「雇用保険被保険者証」は次の会社からすぐに求められますが、退職日と入社日が近いと入社時にまだ発行されていないことも多く、トラブルが起こりがちな書類です。
手続きに必要なのは被保険者証に書いてある「雇用保険被保険者番号」ですので、とりあえず番号だけ前の会社から教えてもらっておけばスムーズですね。
会社を辞めるのは、それなりに体力のいる作業です。
退職の申し入れから1ヶ月〜3ヶ月の期間がかかるのが一般的ですので、その期間は少し気まずい思いをすることだってあるかもしれません。
でもそれは誰もが通る道ですし、待っているのは新天地です。
長い人生、転職する機会はこれから何度も訪れるはずですので、この機会に基本的な会社の辞め方を身につけておいて下さいね。
それでは、あなたがスムーズに円満退社できることを願っています。