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この記事を読めば、ハローワークにまともな求人が無い理由がわかります。
「ハローワーク、なんでまともな求人がないんだ?」「ハローワークって本気で仕事探させる気あるの?」
一度でもハローワークで仕事を探したことがあれば、こんな風に思いますよね。
ハローワークにまともな求人が無い理由は、一言で言えば「無料で求人を出せるから」です。
ぶっちゃけ、僕がいた会社もハローワークには「とりあえず出しておこう」的な求人を出してました。
そんな元人事担当が「ハローワークにまともな求人がない理由」と「まともな求人を探す方法」をお伝えします。
ハローワークは、求職者が仕事を探したり、会社が人を募集したりできる場所です。
それはご存じですよね。
でも今となっては、本気で転職先を探してる人はあまりハローワークで仕事を探しません。なぜかというと、まともな求人が出ていないからです。
ハローワークから応募してきていたのは、あまりスマホやパソコンに馴染みのない年代の方や、あんまりやる気ないんだろうなーって人ばかりでした。
少なくとも企業と求職者お互いにとって「ハローワークはイマイチ」というイメージがあるので、企業側もハローワークに出す求人にはあまり力をいれてません。
このサイクルが重なり、どんどん利用者と求人の質が悪くなっている状況だと。
地獄ですね。なんでこんなことに…?
まずは「求人広告ってなに?」「ブラック求人って?」という背景をお伝えしてから、ハローワークにまともな求人がない理由の解説に入ろうと思います。
企業が求人サイトに求人広告を出す場合、一般的にはお金がかかります。
課金形態はさまざまで、定額制のものと従量課金制のものがあり、アルバイトと正社員どちらを募集するかによっても価格帯が変わってくると。
以下、あくまで企業側が払うお金の話ですが。
企業からすると、こんな風に結構なお金がかかる「求人広告」。
これがハローワークなら完全に無料です。
だったら「とりあえず求人出しておこう」ってなりますよね。
そんなハローワークに求人広告を出すとき、まず会社情報を登録して実態を確認されます。
その後はオンラインフォームから求人を作成します。職種、給料、交通費、社宅の有無、なんだかんだ。そういうことを書いてハロワに提出しますと。
でもそれがそのまんま掲載されるわけではなく、一応ハローワークの担当者の校正が入ります。
「え?それならまともな求人ばかりになるはずじゃない?」と思いますよね。
でも、残念ながら日本の労働法自体が結構ブラックなんです。
今でこそ仕事環境にこだわる会社が増えてきましたが、日本の法律自体は昔からあまり変わってません。
日本の法律では、例えば休みは週に1回あれば違法じゃありません。最低賃金さえ守っていれば、ボーナスがあろうがなかろうがOKです。
なので校正が入ろうが入るまいが、一般的な感覚で「ブラックな求人」は合法的に出せてしまうと。
例えばですが、
北海道の最低賃金は861円です。
1年は52週なので、週に1回の休みだとすると年休は52日です。
1週間の労働時間は40時間以内と決められているので、52週×40時間として、年間2080時間働くとします。(例えば週に6日、6.5時間ずつ働くのだって合法です)
これで週に1回の休みで年収1,790,880円の求人が出来上がりますが、これ合法です。
けっこうヤバいですよね。(※こまかい数値などは2020年時点の話です)
上記が基本的なハローワークの求人背景です。
これがわかった人事・採用担当の思考としては「ハローワークの求人は、とりあえず出すだけ出しておこう」ってなります。
僕が実際に経験した、その思考に至るまでの流れから「ハローワークにまともな求人がない理由」を説明します。
企業が採用活動を始める場合、採用担当はこう考えます。
こうして求人原稿を作ります。もちろん沢山良い人に応募してきて欲しいので、普通の条件で出しますと。
きっとある程度は応募者が来るでしょう。
でも…たぶん思っているような有能っぽい人は来ません。というか僕がいた会社では来ませんでした。
やっぱり良い条件の仕事を探そうと転職に意欲的な人は、転職エージェントとか転職サイトを使うんだなーと感じました。
こうなります。
そうして、転職サイトに求人を出したところ、たいていの場合はある程度の反響があります。
転職サイトは商売でやってますので、なんとか良い感じに求人原稿を仕上げて、応募者を確保してくれると。
これが転職エージェントだったら、もっと質が上がります。
企業からすればお金はかかりますが、良い人材が採用できるならそれでも良いと考える採用担当がほとんどなんですね。
じゃあどうなるか。
こんな風に考える人事担当が増えるのも、当然ですよね。
これでブラック求人が出来上がりました。
例えば転職エージェントで募集する場合は、ある程度条件を上げないと応募がこないので「待遇」も「求めるレベル」も上げます。
転職サイトで広く募集する場合は、ハローワークと比べて条件こそ上げませんが、もっと細かく、ちゃんと応募者がくるように原稿を作り込んでいました。
でも、ハローワークに出す求人は、ぶっちゃけ割と適当でした。
はい。
ハローワークにまともな求人がない理由は、「無料だから」ですね。
それでは最後に、元人事担当の目線で考える「ハローワークでまともな求人を探す方法」をお伝えしておきます。
でも一応、まとめます。
もしどうしても関わりたい仕事があるなら、会社の創業ができるだけ最近の会社から選んでみるのは手です。
というのも、スタートしたての会社は求人にお金を掛けたくないんですよね。
なのでSNSで求人募集してるスタートアップも多かったりするんですが、ハローワークにも一応募集を出してる場合があります。
この場合は条件はブラックに近い可能性はありますが、すでにハロワを見限っている会社と違って「本気で募集してる会社」ではあります。
それがやりたい仕事なのであれば、飛びついても良いのではないでしょうか。
実は片手間に出している求人と本気で募集している求人には、大きく違う箇所があります。
それが「仕事内容」と「給与幅」ですね。
仕事内容が書かれる部分は完全なフリースペースになっているので、最低限の情報さえあればあとは会社の裁量にまかされます。ここが2,3行で終わっているような、働くイメージがどうにも沸かないような会社は、片手間で募集しているかブラック率が高いと考えて良いでしょう。
あとは給与幅があまりに広い求人にも注意です。
たとえば「18万円~35万円(経験、年齢による)」みたいな求人は、とりあえず募集しておいて応募があったら考えようみたいな求人としか思えないですよね。
目安として5万円以上の幅が設けられている求人は会社側が具体的な求職者像をイメージできていないので、実質的な「空求人」と考えて良いかもしれません。
仕事内容や給与幅をみて「あ、自分にピッタリだ」とイメージできる求人がベストですね。
会社自体が地元密着で、人事担当にあまり情報収集能力がなさそうな場合。
なんとなく転職サイトなどを信用せずにハローワークに出し続けるという思考になるのも、0ではないように思います。
そんな会社だと、見た目の給料は低くても福利厚生がよかったり、安定してる場合も。
「あ、近所のあの会社だ」みたいな求人があれば、チェックしてみても良いかもしれません。
とはいえ、やはり転職サイトとかエージェントを使った方が良い求人と出会える確率ははるかに上がると思います。
本気で転職を考えているなら、そのサイトによって求人の傾向が違いますので、いろいろ使ってみて下さい。
転職エージェント
転職サイト
具体的な転職方法に関しては、ぜひ下記の記事を参考にして下さい。
アパレル業界からIT業界へ30代未経験で転職した実体験から、色々お話しています。(20代の方にも有用だと思いますよ)
「採用したいような応募者がこない」と「まともな求人がない」は、「卵が先か鶏が先か」みたいな話になってきますが…。
なんとなく「まともな求人がない」が先な気がします。
というわけで、本気で転職したい場合は転職サイトとかエージェントを使った方が早いんじゃないかなーというお話でした。
この記事に書いた内容は、過去に採用担当として求人広告を管理していた僕が経験した事実を元にしています。
今は全然別の仕事(webライター)をしていますが、自分が転職する際もやはり転職サイトと転職エージェントを使いました。転職体験談は以下の記事もどうぞ。
さて…、あなたは何を使って転職しますか?
いまの仕事と報酬、
バランス取れていますか?
たとえ最初は理想の職場だと思っていた環境でも、数年単位で勤めていると、少しずつ不満を感じてきます。
その原因は、仕事内容と報酬額のバランスによるもの。「これだけ仕事ができるようになったんだから、もっと給料が上がってもいいよなあ」という気持ちや理屈は、なかなか会社へ伝わりません。
努力で身につけたスキルは安売りせずに、定期的に自身のいるステージの見直しをおこなっていきましょう。
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