読みにくい文章の特徴と添削例。あなたの文章を読みやすくするコツとは?

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どうも、たくろーです。

「文章が読みにくいって言われるけど、何をどう直せばいいんだろう……」

と悩んでいるあなたへ、読みにくい文章の特徴と添削例を解説していきますね。

僕はwebメディアで編集長の仕事をしていて、毎日ライターさんの原稿を編集したり校正したりする文章のプロです。

たくろー
なのに家でブログを書くと、いまだに「読みにくい文章」を書いちゃうんですよね……。

でも読みにくい文章は、見直すことで必ず改善していけます。

文章は「読む相手にとって読みやすいもの」であるべきですので、めんどくさがらずに見直しつつ、読みやすい文章に直す癖をつけていきましょう。

というわけで今回は、誰もが書いてしまいがちな「読みにくい文章」の特徴と直し方を、具体例を交えながら解説していきますね。

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目次

\この記事を書いた人/

たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

読みにくい文章とは?

読みにくい文章を書くと、自分が損する。

この記事でいう「読みにくい文章」とは、「複雑な構造になっていて、読む相手が理解しにくい文章」を指します。途中で読むのがイヤになってしまうような、よくわからない構成の文のこと。

読みにくい文章とは、何も考えず、とにかく思ったことをそのまま書いて、見直していないとそうなるから、僕はとにかく何度も見直したら直る。

例えば上の文章はめちゃくちゃ読みにくいはずです。

言いたい事はなんとか理解できそうですが、大人としてこれはいけません。どこから手をつければ良いかわからないくらい崩れており、全部書き直す必要がある例文です。

思ったことをそのまま書いてしまうと、読みにくい文章になりがち。伝えたいことを整理したうえで書き、何度も見直せばミスに気づけます。

同じようなことを書いていますが、こちらの方が読みやすいはず。ニュアンスは今回の記事で伝えたい内容の「改善できるよ!」というメッセージに寄せました。

そもそも読みにくい文章を出してしまうことは、相手に「がんばって解読してね」と言っているのと同義。「そんな”人となり”なんだな」と思われてしまえば、自分の評価が下がるばかりか、それが仕事であればビジネス上の信頼すら失いかねません

ライティングに関わった仕事をするなかで、文章って大切だな…と実感しています。

「読みにくい文章ですみません」は、逃げ。

「読みにくい文章ですみません」というニュアンスの言葉をたまに目にします。「乱筆で申し訳ありません」「乱文ご容赦願います」など。

実は僕自身、何度か使ったことがあります。以前の職場で上司に相談のメールを送るとき、「なんか文章長くなっちゃったな。とりあえず書いておくか。」くらいのノリで使っていました。

でもこれ、相手の立場にたって考えると、「だったらちゃんと調べて書けよ」としか思われません。もしも相手を気遣うニュアンスを伝えたいのであれば、「お忙しい中恐れ入りますが」などで十分です。

「読みにくくてすみません」は、どんなシチュエーションであれ避けた方が良いでしょう。

難解な文章は、読む相手がストレスを感じる

文章を目にしたとき、脳がそれを理解しようとはたらきます。つまり、むずかしい文章であるほど脳に負担(=ストレス)がかかります。

読みにくい文章を見せることは、相手にストレスを与えているのと同義。「意味がわかればいい」ではなく、できるだけ読みやすい文章を心がけたいものです。

読みにくい文章の特徴と添削例

読みにくい文章の例と、具体的な改善法

それでは、誰もがやってしまいがちな「読みにくい文章の例」と、その具体的な直し方を解説していきます。

読みにくい文章は、ほとんどのケースで複雑な構造になってしまっています。改善するには、文章の要素を整理して、いらない部分をそぎ落とす作業が必要。

とにかく”シンプルに”書いていきましょう。

スタートとゴールがチグハグな文章は、ゴールを見直す

私の特技は、ただ綺麗な文章を届けるウェブライティングではなく、わかりやすい文章で、かつ読者に納得してもらえる文章を書くのが得意です。

ぜんぜん分かり易くないし納得できませんよね。

これは極端な例ですが、とにかく自分の伝えたいことを詰め込んで書こうとすると、このような悪例になりがちです。

  • 文章のスタートとゴールが違う
  • 単語が重複している

読みにくい文章に一番ありがちなミスは、「スタートとゴールが違う」こと。上の文章であれば、「特技は」と始めれば、最後は「ウェブライティングです」と締める必要があります。また、「文章」という単語が3回も出てきてクドい印象になっていることも問題。

つまりゴール地点を見直して、何度もでてくる単語は整理して削ればOKです。

私の特技はウェブライティングです。ただ綺麗なだけでなく、わかりやすく、かつ読者に納得してもらえる文章を書くことを得意としています。

こうすれば随分スッキリしました。書いたあとに音読してスラスラ読めれば、基本的にはOKです。

情報を詰め込みすぎた文章は、分解してシンプルにする

僕は毎日、朝と夜に、家で、一人で、どれだけ疲れていても、机にかじりつくようにして、ブログを書いています。

「報告書は5W1Hで上げろ」なんて言われますが、一文にムリに詰め込むとこんなことに。ブログなどで”あえて”このような文体で書くなら良いのですが、そうでなければ見直したい文章です。

「〇〇を」とか「〇〇で」とか、状況を説明するための言葉を「補語(ほご)」と呼びますが、これは一文に2,3個がベスト。特にウェブ媒体やメールなどの場合は、2つくらいまでが読みやすい文章になるように思います。

つまり、余分な情報は削ぎ落とします。

僕は毎日、机にかじりつくようにしてブログを書いています。

「毎日ブログを書いている」という話であれば、これで通じます。しかし、どうしても熱い想いを伝えたい!という場合は、文章を分解してくっつけましょう。

僕は毎日、机にかじりつくようにしてブログを書いています。朝と夜のライティングの時間は、まさに至福のひと時。家で一人、楽しく続けています。

少しニュアンスは変わりましたが、自然な文章になったはずです。

係り受けの位置が遠い文章は、順番を入れ替える

ラーメンを、僕は食べました

文章の書き方を、この記事では徹底的に教えます

意味は通じるものの、なんだか違和感のある文章。カタコトな感じですね 。こういった文章を、「係り受けの関係が悪い」と表現します。

食べました」に係る「何を?(=受け)」が離れてしまった結果、カタコトの外国人みたいな文章になった例。

係る言葉と受ける言葉をできるだけ近くに設置してあげるのが、読みやすい文章をかくコツと言えそうです。

僕は、ラーメンを食べました。

この記事では、文章の書き方を徹底的に教えます。

この方が理解しやすいですね。慣れないうちは、変に主語の位置を変えずにシンプルに書くべきでしょう。

読みやすい文章を書くためのコツ

読みやすい文章を書くためのコツ

センテンスごとの悪例と改善法をお伝えしてきましたが、きっとそれだけでは直らないでしょう。読みやすい文章を書くには、根本的な文章の型やルールを知っておく必要があります。

ここではそれを、「読みやすい文章を書く為のコツ」として簡単にまとめました。とにかくシンプルで伝わり易い文章を書くためのポイントをお伝えします。

結論ファーストで書く。「結論・理由・具体例・結論」が基本

文章を書くときは、基本的に最初に結論を書きましょう。その文章で伝えたいことが明確になり、読者がストレスなく読み進められるからです。

たとえば「すべらない話」もそうです。小藪さんとかは基本的に「〇〇な話をします」と結論を言ってから話し始めるから、「どうなるんだろう」と興味を持って聞けます。しかし、「昨日夜家にかえってビール飲んでたら、嫁が~」みたいな話を突然し始めたら、「こいつは一体何の話をしてるんだ?」と伝わりづらくなり、聞く気もなくなります。すべってる人はだいたいこのパターン。

文章を書くときも同じで、伝えたいことを先に述べて、その理由を述べて、具体例を話して、もう一度結論を述べるのが基本です。

結論ファーストで書いた方が、伝わりやすいし、読んでもらいやすい、ということです。

(ちなみにこの段落も、「結論・理由・具体例・結論」の順番で書いています。)

より具体的な表現を使う。「しっかり」は避ける

何かを説明する文章では、可能な限り”あいまい”な表現を避けましょう。表現がフワっとしているほど、読者が調べる手間や考える余地が増えてしまい、その文章の価値が下がってしまいます。

「もっとしっかり書け」と言われてもよくわかりませんよね。でも、「主語、補語、述語の順番で書け」と言われれば理解できます。加えて初心者からすると、「主語とは、~~。補語とは~~。」と注釈があれば、更にわかりやすいはず。

「しっかり」や「かなり」などあいまいな表現を文章のキモで使ってしまうと、急にその文章の信頼性がなくなります。

相手のレベルに合わせて、必要な情報を必要なだけ、具体的に提示することが大切です。

表記ゆれをなくす。「臭い・匂い・におい」など

同じ文章のなかで、同じ単語をさまざまな表記で書くことを”表記ゆれ”と呼びます。これがあると読者がストレスを感じ、かつ文章が美しくならないので、ライティング界では忌み嫌われる対象。

表記ゆれにはいろいろな種類があります。「臭い・匂い・におい」といった漢字表現の違いや、「コンピューター・コンピュータ」など長音の表記の違いなど。

文中の表現を統一するだけで、綺麗で読みやすい文章に近づきます。

漢字は適度な量を使う(この見出しの漢字量は駄目)

例えば文章の中に漢字を詰込み過ぎた結果、簡単な文章が何故か難しい表現になります。

上の文章も、この見出しも、めちゃくちゃ簡単なことを言っているのに漢字が多くて読みにくいですよね。

読みやすい文章にするため、あえて漢字をひらがなや片仮名にすることを「漢字をひらく」と言います。こればかりは好みやルールにもよりますが、「画面の7割が白い」程度の漢字量であれば、ウェブで読みやすいように思います。

しかしビジネス上では、あえて難しい言い回しや専門用語を使ってマウントをとる必要のある場面も出てきます。その辺りは状況次第ですが、基本的には読みやすい文章を心がけましょう。

読みやすい文章を書くための参考書籍

参考になったなーと思った、「読みやすい文章の書き方」について解説してある書籍を2冊だけご紹介しておきます。特に1冊目の『新しい文章力の教室』は、学校の国語の授業で使って欲しいくらいの良書です。

新しい文章力の教室 苦手を得意に帰るナタリー式トレーニング

文章の書き方のイロハが学べる本。ニュースサイト「ナタリー」の元編集長が書いた、ライティングの技術の教科書です。

「読みやすい文章は、完食されるラーメンのようなもの」としたうえで、とにかく相手がストレスなく読める文章を書く方法を学べる本。大いに影響を受けました。

webで文章を書くすべての人が、一度は教科書にすべき本です。

記者ハンドブック

記者ハンドブック

メディアにおける一般的な文章の書き方や、漢字のひらきかた、読み方など、「文章を書くうえで使う辞書」のような書籍です。

国語辞典では知識しか得られませんが、この本には文章を書くうえでの実践的な用法や知識が掲載されています。

正しく読みやすい文章を書くには、こんな本を脇に置いておくのも良いかもしれません。

読みにくい文章の改善法まとめ

読みにくい文章を改善するには、とにかく余計な部分をそぎ落とし、シンプルにする必要があります。結論から話して、必要な情報を過不足なく書くのがコツ。

また、文章の練習には「ブログ」がピッタリです。下記の記事では「職務経歴書に書けるレベルのブログの作り方」も解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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この記事を書いた人

関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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