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この記事を読めば「エモい言葉・文章」を書くコツがわかります。
エモい言葉、良いですよね。大好物です。
たとえば、見るだけで心おどるようなジブリのキャッチコピー。
CMで流れる楽しい恋愛をイメージさせてくれるフレーズや、ふと自分の失恋を思い出してしまうような小説の冒頭文。
そんな「エモい言葉」を書きたい!と思ったので、解像度をあげて「書き方」を考えてみました。
読んだ相手の心を揺さぶる、エモいフレーズを考えてみましょう。
「エモい」とは「エモーショナル(感情)」が語源になった言葉です。
その語源のとおり、感情をゆさぶる音楽や絵、写真、言葉、シチュエーションに触れたときに「エモい」と表現すると。「哀愁」とか「センチメンタル」のようなニュアンスも含まれてますね。
つまり「エモい言葉」とは、それを読んだ人が感情をゆさぶられるような単語や一文を指します。
髭ダンとか米津玄師、あいみょんの曲の歌詞はエモいですよね。でも年配の方は「北島三郎さんなどの演歌」の歌詞をエモいと感じるかもしれません。「松田聖子さんなどの歌謡曲」の歌詞にエモさを感じる世代もいます。
この理由は、アーティストたちは「今を生きる世代」に歌詞を届けているから。30年前に作られた曲は、30年前に生活している人に向けて書かれたものなんです。
つまり同じフレーズであっても、Aさんとっては「エモい言葉」になり、Bさんにとっては「よくわからない言葉」になりえるということですね。
たとえばOfficial髭男dismの「パラボラ」という曲の歌詞の出だしに、こんなフレーズがあります。
ダンボールだらけから幕開けた日々は
想像よりも少しだけ忙しく過ぎて行ってる
社会人になって一人暮らしを始めたのか、学生寮に入ったのか。「引っ越して新生活を始めた」というシチュエーションを、めちゃくちゃエモくあらわしています。
これは引っ越しを経験したことのある人とか、もっといえば実家から引っ越しして新生活を始めたことのある人にザクっと刺さる言葉。
そう考えると、中高生にはいまいちわからないかもしれませんね。
つまり一つの言葉がエモくささるのは、限られたターゲットだけだということ。
あなたが言葉を届けたい相手を設定するのが「エモい言葉」を選ぶ大切なポイントだということですね。
読者が何にエモさを感じるのかと言えば、ずばり「追体験」です。
その言葉によって、自分が過去に見て、触れて、体験したシチュエーションをイメージさせられたときに「エモい」と感じると。
つまり読者が過去に触れた「具体的なシチュエーション」をイメージさせることができれば、それは「エモい言葉」になります。
たとえば「いつもの自動販売機」よりも「いつもレモンティーを買っていた通学路の自動販売機」のほうが エモいと。
「昔見た映画」よりも「大学で初めてできた彼女と一緒に見た映画」の方がエモいと。
では「古い扇風機」をエモくするにはどうしましょう?
[ac-box01 title=”扇風機をエモくする言葉例”]
あの夏の日、おばあちゃんちにあったような扇風機
[/ac-box01]
もちろん正解なんてありませんので、上記は一例です。
こんな風に読者に追体験させるようなシチュエーションを付け足すと、自然と「エモい言葉」になるというわけです。
なんだか難しそう…と思ってしまいますが、エモい言葉を綴る簡単なコツがあります。
それが「固有名詞」をいれること。
人はおもしろいことに、自分にとってまったく興味の無い話題の途中でも、知っている単語が飛び出してきた瞬間に親近感を感じます。
たとえば難しい数学の授業中に「ローソンのうまい棒」の話が出てきたら、とたんに興味が出て聞いちゃいそうですよね。
つまり「コーヒー」ではなく「ブルーマウンテン」や「キリマンジャロ」を選べば、コーヒーが好きな人にとってエモくなります。スタバによく行く人にとっては「キャラメルフラペチーノ」が良いかもしれませんし、暑い夏の日の話なら「コールドブリューコーヒー」も良いですね。
たとえば「休日の朝に飲むキリマンジャロ」は爽やかですし、「フラれたあとに喫茶店で頼んだブルーマウンテン」は少し苦いかもしれません。
「日曜日の受験勉強はいつもスタバのキャラメルフラペチーノと一緒だった」かもしれませんし、「8月は毎朝コールドブリューコーヒーを頼む」人もいるでしょう。
相手に馴染みのある固有名詞を入れ込むだけで、まるで小説の書き出しのような、ふとその言葉の世界に入り込ませてくれる「エモい言葉」になるんです。
ここでは、普段の言葉の言い換えに使える「エモい言葉のパーツ」を一覧で用意しました。
たとえばお店の名前は、相手にとって高級すぎたらピンときませんし、低俗すぎてもエモく感じません。
以下の「エモい言葉パーツ」はあくまで一例ですが、組み合わせて使ってみて下さい。
コンビニ→ローソン/セイコーマート/セブンイレブン
喫茶店→スタバ/ドトール/エクセルシオール/コメダ珈琲/ブルーボトルコーヒー
ファミレス→ガスト/ロイヤルホスト/すかいらーく
コーヒー→キリマンジャロ/ブルーマウンテン/キャラメルマキアート/コールドブリューコーヒー
紅茶→ダージリン/アールグレイ/レモンティー/リプトン
お菓子→ポッキー/キットカット
一般的な感覚としては、カタカナだけの店舗名はより「レトロ感・スマート感」が出て、ひらがなが混ざると「ポップ・大衆的」になります。
たとえば「すかいらーく」と「ガスト」の客層は同じですが、語感が与える影響がちょっと変わります。その言葉の雰囲気によって使い分けると良いですね。
ターゲットの地域が限定されているなら、その地元で発祥したお店の名前を出すのも効果的です。(例:北海道なら「セイコーマート」、名古屋なら「コメダ珈琲」)
あの頃・過去に・以前・いつも・この前→〇〇年/AM〇時/PM〇時/〇年前/〇ヵ月前/
春夏秋冬→ピンク色が咲きほこる4月/うだるような暑さの夏/緑が赤に変わっていく日々/雪の降る季節
言葉は、時間軸をより限定することでエモくなります。そこに実際に体験したシチュエーションを付け加えると、よりエモさが出ますね。
「過去に」ではなく「あれは2017年の、うだるような暑さの夏の日」としたほうがエモいんですね。
なにかストーリーが始まるんじゃないかとわくわくするような期待感も出ます。
学生の頃→通学路/学校のグラウンド/音楽室/教室/隣の席/
幼少期→だがし屋/黄色い帽子/ランドセル/
たとえば「学校に通っていた頃」ではなく「学校のグラウンドで走り回っていた頃」など、シチュエーションを限定することでエモくなります。
幼少期よりも「黄色い帽子をかぶっていた頃」とか「ランドセルを背負っていた頃」のほうが具体的ですよね。
町→港町/山あいの町/灯台のある町/風車のある町/知らない街/雪の降る町/若者のいない町/静かな町
夕暮れ→真っ赤に染まる夕暮れ/すこし切ない夕暮れ/昨日と違った夕暮れ
場所や状況は、具体的なシチュエーションをくっつけるとエモくなります。そこがどんな町なのか、どんな夕暮れなのか。
読者に具体的にイメージしてもらうことで「エモく感じる言葉」になるということです。
それでは上の「エモい言葉のパーツ一覧」を使いながら、具体的なエモい言葉や文章に仕上げていく方法をお伝えします。
一覧でお伝えした言葉はあくまでパーツですので、それを相手にピッタリな言葉に仕上げなければ響きません。
というわけで、エモい言葉を3ステップで仕上げていきましょう。
お伝えしてきたとおり、その人によってエモい言葉は変わります。
ねらってエモい言葉を書きたいときは、まずは「誰に」エモいと思って欲しいのか設定する必要がありますと。
LINEとかメールで誰かに送るなら、そのまま相手のことを考えれば良いのでカンタンです。
性別、年齢、仕事、好きなものや持っている悩みなどのキャラクター設定を作り上げられると最高です。具体的であればあるほど、よりその属性の人に刺さる言葉になると。
たとえばですが。
「結婚したいと思っている20代の女性」
よりも
「25歳女性・未婚。接客業で休みは不定期。3年ほど一人暮らしをしていたが、最近彼氏と同棲し始めた。一人暮らしを始めた当初はそれなりに料理をしていたが、ここ1年は外食や総菜ばかり。同性を機に料理を始めようと思っている。年収は300万円ほど。」
の方が具体的ですし、エモいと感じそうな言葉をイメージしやすいですよね。
この「読者を設定する」という作業は「ペルソナ設定」といって、ブログやセールスレターを書くときに最初にすることです。より細かい内容方法は以下の記事で触れていますので、ご興味あればご覧ください。
具体的な読者(ペルソナ)を設定したら、大前提として「その人のわかる言葉」を選ぶ必要があります。
まずは「その読者の知ってる言葉」を選んだうえで、読者と言葉の距離感を考えましょう。
コーヒーに詳しい人なら具体的な豆の銘柄が出てくるとエモさを感じるかもしれません。「ブルーマウンテン」とか「キリマンジャロ」とかですね。
でもそうじゃない人なら、もう少し一般的な「エスプレッソ」とか「カプチーノ」みたいな淹れ方の名称のほうが刺さります。
あるいは具体的なメニュー名で「スタバのキャラメルマキアート」なんかも良いでしょう。
こんな風に、その読者がどの程度の知識を持っていて、普段どの言葉に触れているか?とイメージすることが大切です。
さらにその言葉のシチュエーションを具体的に設定することで、エモく仕上げていきましょう。
たとえば「キャラメルマキアート」という言葉を使うとして、いつ、どこで、誰と飲むか、といったシチュエーションの思い浮かぶような言葉にしてあげればエモく仕上がります。
というわけで、パーツ一覧からシチュエーション例を組み合わせてみると
「知らない街でひとり飲んだキャラメルマキアートは、いつもと違う味がした」
「雪の降る季節には、キャラメルマキアートが飲みたくなる」
「8月、君と飲んだキャラメルマキアート」
こんな感じですね。
エモい言葉についてそんなに深く考えたことはなかったのですが、要するに「感じ方は人それぞれ」ってことですね。
狙って書くには「誰に届けるか考えるのが大切だ」というお話でした。
今回ご紹介した書き方は、いわゆる「セールスライティング」とか「コピーライティング」という「文章術」をベースにしてます。
セールスライティングについては下記の本がめちゃくちゃ有益ですので、もっと「相手の心にささる言葉や文章」を体系的に学びたい方はぜひ読んでみて下さい。
エモい言葉を操れるようになって、もっと良い文章を書いていきたいですね。
当ブログにも、その他ライティングについて解説した記事が沢山あります。こちらもあわせて見てみて下さいね。
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