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どうも、たくろーです。
僕はとあるベンチャー系のIT企業でWebメディアの編集長として働いているのですが、これがなかなか楽しい。
あまり本格的に「編集長」の仕事について書いたことがなかったので、どう楽しいのか、どんなことをしているのか、どうやったらなれるのか、という部分をメモしておこうと思います。
※この記事はPRを含みます。すべてのコンテンツは筆者の調査や経験をもとに制作しております。詳しくはコンテンツ制作ポリシーをご確認ください。
Webメディアの編集長とは、要するにそのメディアの舵取りをする存在です。
僕の場合は「SEO集客 × アフィリエイト」を軸にしたテンプレ的なメディア運営を任されていますので、とにかく色々とPDCAを回します。
目標を決めて、それを達成するための施策を打って、効果検証をして、その過程でチームビルディングやスタッフ教育を行います。
実働はチームメンバーや外注に振ることも多いので、編集長として実際にどんな風に手を動かすのかはタイミングによりますが、要するに「会社の金と人員を使ってSEOを研究できる仕事」ですね。
もちろん成果が出なければ色々と苦しいのですが、会社の予算を使いながらスキルアップできる素敵なお仕事です。
Webメディアの編集長が実際にどんなことをしているのか、その仕事内容をまとめました。
要するにどの企業でほぼも同じな「管理職」のそれなのですが、参考までにご覧ください。
仕事としてWebメディアを運営する以上、やはり目標や予算があります。
いつまでにいくら稼げるようになりたくて、そのためにいくら投資して、いくら回収するのか、という話ですね。
例えば外注ライターを雇うのにも、監修を入れるにも、広告を打つにも、リンク対策をするにも、何にでもお金がかかります。
予算の中でどうやりくりしてどう成果を出すか、という予(算)実(績)管理が、編集長のお仕事の大元にありますから、まずはその全体像の把握はしておかなくてはなりません。
目標を達成するためにどんな施策を打っていくのか考えるのは、編集長の仕事です。
もちろんチームでミーティングをすることもありますが、大枠のたたきは編集長が作ります。(じゃないと編集長が存在する意味ありません)
例えば収益につながるアクセスを増やしたいなら、新しいコンテンツを入れるのか、広告を打つのか、メンテナンスをするのか、色々と選択肢があります。内部対策は何をして、外部対策はどうするのか、色々な切り口で考えなくてはなりません。
そのタイミングごとに打ち手を選択して、企画として落とし込んで、それをコントロールして運営していくのが軸となるお仕事です。
施策が決まり、それをチームメンバーや外注スタッフに割り振る際には、やはり仕事の枠組みを作成する必要があります。
例えば「コーヒー」をテーマにした記事を50本発注するディレクションをA君に任せようと思えば、記事構成は誰が作るのか、キーワードはどうするのか、どのプラットフォームを使って誰に発注するのか、といった枠組みを決めます。
どこまで決めるかは割り振る相手の力量によるのですが、ここを適当にやると大体の仕事が上手くいきませんので、適性を見ながら世話する範囲を考えるのが最も大切な仕事の一つかもしれません。
施策が走り始めたら、進捗を管理します。
編集長とはいえ自分も歯車の一つになることがほとんどですから、自分の仕事もしながらチームの仕事を管理していきます。
大体どんな仕事でもある、上司の仕事です。
メディア運営においては、全てがバッチリと数字であらわれます。
よって効果検証が大切で、どの施策がどんな効果をもたらしたのか、あるいは滑ったのか、という知見を貯めながら次の施策に生かしていきます。
とあるキーワードが爆発したなら、その要因はなんなのか考えます。あるいは上がっていないキーワードは、どうやったら上がるのか、あるいはそもそも狙うべきではないのか、外的・内的なデータを見ながら検証します。
多分「SEOわからん」と言いながらデータをこねくり回しているこの時間が、編集長の最も楽しい時間ではないでしょうか。
その検証結果を元に、また次の施策を検討していきます。
次に、実際に働く際にどんなスキルが必要になるのかまとめてみました。
細かいことを言い始めるとキリがありませんので、少々ざっくりした内容になりましたが、大体以下の3つですね。
今そのメディアに何が必要なのか考えるには、Web全般の幅広い知識が必要です。
ライティング、デザイン、コーディング、SEO、広告、データ分析など。全てに精通している必要はなくとも、全体的にある程度理解しておく必要があります。
自分の得意分野以外は外注やチームスタッフに割り振ることも多いため、かかる費用や工数のイメージを持っていなければ仕事になりません。
とはいえ本気でブログを運営している人であれば、あとは業務をこなしているうちにわかってくると思いますので、まずは飛び込んでみて良いのではと思います。
編集長になると、一定のマネジメントスキルも必要です。
Webの知識は仕事や独学である程度身に付きますが、「マネジメント」は一人じゃ学べませんし、答えがあるようなものでもありませんので、なかなか大変かもしれませんね。
Webライターなどの専門職は業務知識だけでどうにかなりますが、編集長はある程度「リアルな社会経験」が求められる仕事かもしれません。
編集長の仕事には予実管理や分析も入ってくることから、ある程度数値をこねくり回すスキルや興味が必要になります。
感覚でメディアを運営していては、結果もなんとなくでしか出てきません。それは残念ながら個人ブログ運営の領域です。
仕事としてメディア運営を行うには、やはり数字を正しく理解して伸ばしていく力も必要になりますので、Web周りの数値に関する専門知識も必要になるでしょう。
色々と説明してきましたが、「じゃあ実際この仕事をしていて何が楽しいの?」という部分にお答えしたいと思います。
個人ブログとかじゃなく、法人のイチ社員としてメディアを転がしている中で楽しいと思っていることをまとめました。
個人でブログを運営している人ならわかってくれると思うのですが、自分の物じゃない金を使ってSEO施策を打てる喜びといったらありません。
例えば、下記のような疑問が湧いたとします。
「公開したばかりの記事にアド広告から一気にアクセスを流したらSEO効果はあるのか?」
答えられますかね?具体的にどんなケースで、どのくらい流したらどうなるのか、こういったものも、会社の予算で検証できます。
あるいは「本格的にコンテンツを作る前に、本当にそのキーワードからCVが発生するのかしばらく広告を流してみる」なんてことも、個人ブログではちょっと勇気が入りますが、会社の予算ならガンガン行けます。
自分のものじゃない金でSEOの研究ができる、最高に楽しい仕事です。
これも結局「自分のものじゃない金で(ry」の続きになりますが、組織の力で大胆なアプローチを試せるのも楽しいことです。
昨今では当然になってきた「良質なコンテンツを作る」というアプローチなら、個人ブログでもある程度実現できます。
しかしそのアプローチの種類として、例えば芸能人とタイアップする、権威性のある人を引っ張ってきて記事を書いてもらうなどの大胆な施策も検討できるのは、やはり法人格でメディア運営をしている魅力です。
個人的な感想になりますが、僕の中でメディア運営はゲーム感覚です。
どうやってレベルを上げるのか、どうやって金を稼ぐのか、とシミュレーションゲームをやっているような感覚で楽しめるのがメディア運営であり、SEOの世界だと思っています。
しかも予算も使えますから、ぶっちゃけ「月100万円の営業職」と「月40万円の編集長」なら迷わず編集長の方に飛びつきます。ノウハウがあれば個人でも稼げますしね。
では実際にどうすればWebメディアの編集長になれるのかというと、ルートは主に3つです。
もっとも堅実な道は、Webメディア運営を事業として行っている会社に「Webライター」とか「Webデザイナー」などの専門職として入社することです。
そこから「Webディレクター→編集長」とステップアップしていくのが、もっともわかりやすいルートですね。
もちろんすでに「編集長」としての実務経験があるなら、募集している求人に応募するのはシンプルな手段です。
ただこれができる人は「どうやってなるの?」と悩んでいないと思いますので、なかなか難しいかもしれません。
珍しいケースですが、フリーのWebライターとして企業と取引をして信頼を得ると「うちのメディア丸々面倒みてくれない?」と声が掛かることも考えられます。
「まずは編集から」「次はライターのディレクションもお願い」「次はキーワード選定から入ってもらえる?」と段階的な仕事になるとは思いますが、フリーでも道がなくはありません。
フリーランスなら、将来性のありそうな取引先と信頼を構築しておくのは、色々な意味でメリットがある働き方ですね。
Webメディアの編集長は、最高に楽しい仕事です。
ベンチャーでホワイトな会社でメディア編集長をやれている僕は、正直ラッキーだとすら思っています。
以前ブラックで働いていた分の苦痛と、神様が帳尻を合わせようとしてくれているのかもしれません。(神も仏も信じてませんが)
そのくらい良い仕事ですので、興味があればぜひ目指してみてくださいね。まずはIT転職からどうぞ。