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今どきのマトモなアパレル企業には、ノルマなんて存在しません。そんなものが設定されていたら、イメージ悪すぎて誰も働かなくなります…。アパレルの仕事で”ノルマ”と言われる数字は、「個人予算」あるいは「個人目標」のことでしょう。
以前にアパレル業界で10年ほど働き、エリアマネージャーや本社スタッフとしての勤務経験のある僕が、アパレルの個人予算(ノルマ)について超詳しく解説します。
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ノルマなんて呼び方をする会社は今どきほぼありませんので、ここでは個人予算と呼びます。個人予算とは、一人ひとりに割り振られた売上目標のこと。
もう少し言えば、会社で設定された「お店全体の売上目標」があり、それを一人ひとりに割り振ったものを「個人予算」と呼びます。例えばお店全体で100万円を売り上げるのが目標で、その店で5人が働いていれば、「一人20万円ずつ売ろうね」となる。単純に考えればそういうことです。
確かに昔は自爆営業もありました。ろくに売れないメンズファッションのお店で働いていたときは、売上が立たない日は自発的に欲しくもない服を買う…なんてことも日常茶飯事。
でも今そんなことするような圧力をかけたらパワハラです。もしもそんなこと言われたら、シンプルに訴えた方が良いでしょう。弁護士の退職代行サービスを使えば5万5千円+成果報酬20%で損害賠償請求まで対応してくれますので、それで返り討ちにすべき。
というくらい、今どき「ノルマ達成できないなら自爆して買え」なんてこと言ってくる会社は貴重。超ブラックですね。
ノルマだと、達成できなかったら自爆を強要されたりしそう。じゃあ個人予算はどう?達成できなくても買う必要がなければ、どういう理由で設定されるの?というのは気になるところでしょう。
個人予算が設定されている理由は、ほぼ全ての会社において、ペナルティを与えるためではなくスキルアップや査定のためだと言えます。安心して下さい。
個人予算は、言い換えれば「一人ひとりがその数字を達成すれば、会社全体が目標を達成できる」という数字です。
会社全体として、年度が始まるまでに必ず経営計画を立てます。シンプルに言えば「3年後には〇円の利益を上げられる会社にしたい。だから今期は利益を〇円上げれるようになろう」、という話です。そこから逆算して、会社全体でいくら売上を取れば目標を達成できるのか試算します。その数値が店に割り振られたのが、店舗予算。そこからさらにお店一人ひとりに割り振られるのが、個人予算です。
「会社全体の目標が10億円だ」と言われてもなかなか自分の働きとリンクさせてイメージしにくいところ。しかし「自分の今月の個人予算は50万円。スタッフ全員が個人予算を達成すれば、会社が経営目標を達成できる」となれば、なんとなくイメージ沸きますよね。
個人予算を割り振るのは、「会社の一員として大切な役割を担っているんだぞ」、とスタッフ全体に周知する意味合いも大きいと言えます。
個人予算の達成率を、いわゆる「査定」に使うケースは多くあります。例えば「接客スキル」「勤務態度」「コミュニケーション」などのいくつかの項目で評価点をつけ、合計で100点満点になる評価制度を用意している企業は少なくありません。その場合、個人予算が項目の一つになっていることがほとんどです。
具体的な配点例としては、対象期間の個人予算達成率が90%以下なら3点、91%以上なら5点、100%以上なら7点、110%以上なら10点、といったようなイメージです。
直接的なペナルティにはならないけれど、達成できなかったら給料は上がりにくい、という配点になることが多いですね。
どんな仕事も、「目標をたて、実行し、振り返り、反省を生かして次の目標を立てる」というサイクルでこなすことが基本。こうやって仕事をすることを、「PDCAを回す」と表現します。
目標がなければ、成功したのか、十分なスキルを持っているのか、そのようなことを判断できません。つまり振り返りもできず、何をもって「成長できた」とするのか測れません。
個人予算には、一人ひとりがスキルを上げていくための明確な指標としての意味もあるということです。
これまで様々なブランドを経験してきましたが、個人予算を達成した際のインセンティブの有無や内容は様々。
評価や査定に反映されるのは当然として、その他に個人予算を達成することで特別な待遇を受けられた例をお伝えしたいと思います。
某ラグジュアリーブランドでは、月ごとの判定で個人予算を超えた分の3%の金額のバックがありました。個人予算が500万円だとして、600万円売った場合は差額100万円のうちの3%、つまり3万円が貰えるということ。なかなか大きいですよね。
店舗全体の予算が達成できていれば、という条件付きではありましたが、こういうシステムはなかなか美味しいです。
また違うラグジュアリーブランドでは、四半期(3か月)ごとの査定で、「お店の商品を〇万円分まで持って帰って良い」というインセンティブがありました。具体的な金額はそのタイミングに寄りますが、これもなかなか嬉しいです。
興味ないブランドだと要りませんが、最悪売れますね。
とある国内ブランドでは、個人売達成率が上位の数名には年度末の全社会議で表彰(+金一封)がある、なんてこともありました。(業績悪化からか、今はこの制度はなくなってしまったそうです…)
ビンゴ大会でiPadが当たったり、なかなか良い時代でした。
でも残念ながら、個人予算を達成したところで何もないブランドや会社も多いです。もちろん査定には響きますが、特別インセンティブなどが出るケースは特に国内企業では少なくなっています。
もし個人予算達成によるインセンティブにモチベーションを感じたいなら、外資系のアパレル企業、特にラグジュアリーブランドを狙うことをオススメします。
今の普通のアパレル企業には、昔のようなネガティブなイメージの「ノルマ」なんて存在しません。あくまで個人予算や個人目標です。
しかし企業としてはそうでも、上司が何もわかっていない昭和な人間だと、パワハラチックに詰めてくる可能性はあります。そんなときは迷わずもう一つ上の上司に訴えたり、さらっと転職しましょう。
アパレルの仕事なんて本当にいくらでもありますので、転職は余裕です。僕がエリアマネージャーとして勤務していた頃、経験者が応募してきてくれたら諸手を挙げて採用していました。それくらい人が足りない業界。
興味がある人は2,3年働いてみると、世の中にいろんな人がいることがわかって面白いと思います。
では。
いまの仕事と報酬、
バランス取れていますか?
たとえ最初は理想の職場だと思っていた環境でも、数年単位で勤めていると、少しずつ不満を感じてきます。
その原因は、仕事内容と報酬額のバランスによるもの。「これだけ仕事ができるようになったんだから、もっと給料が上がってもいいよなあ」という気持ちや理屈は、なかなか会社へ伝わりません。
努力で身につけたスキルは安売りせずに、定期的に自身のいるステージの見直しをおこなっていきましょう。
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