どうも。札幌のwebライター、たくろーです。
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アパレル業界からweb関係の業界に転職してしばらく経ちました。供養のために、いま覚えている限りの「アパレルあるある」を記しておきたいと思います。
僕はこれまでイオン、ファッションビル、百貨店、アウトレット、路面店とほぼ全てのタイプの施設の店舗勤務を経験しています。それらに販売員から店長、エリアマネージャーとして関わり、さらに言えば300円の靴下から100万円のバッグまで、様々な商品を取り扱ってきました。
そんなまさにアパレル現場経験の権化のような僕が、退職したのを良いことに言いたい放題する「アパレルあるある集」です。
目次
\この記事を書いた人/
たくろー
ブロガー
関西から札幌に移住してきました。会社ではWebメディアの編集長を。家では無心でブログを書き続けるブロガーとして生きています。以前はブラックなアパレル企業で人事やエリアマネージャーの仕事をしていて、退職代行からの電話を受けたことがあります。「一つの会社とか収入源に依存しない働き方がいいよね」というスタンス。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』
【施設別】元エリアマネージャーの話すアパレルあるある集


まずは施設別のアパレルあるあるをまとめていきたいと思います。働いた事の無い人からは何が何だかわからないかもしれませんが、「あ、こんな感じなんだ」と思ってください。
ブランドに所属していて、その施設にテナント出店している、という立場のアパレルあるあるです。なにを解決するわけでもない、ただそれだけの文章です。
百貨店のアパレル店舗あるある
- フロアごとに、めちゃくちゃ幅を利かせているスタッフが1人はいる
- 百貨店側のフロアマネージャーも、なんとなくそいつには優しい
- そいつは5年、10年単位でその店にいる。出世できないの?
- でも、ギフト包装がよくわからないときに助けてくれたりする。変な事言ってごめん
- 競合店を親の仇かのようにライバル視している場合が多い
- とにかく古い専門用語が多い。計画ではなく「見通し」。店長と言えば「百貨店自体の店長」のことを指す
- 店長って聞こえて自分かと思ったら、百貨店の店長のことだった
- いまだに手書きでのデータ管理が主流。えんぴつで書く文化が発達している
- それに慣れて自分の会社への提出物もえんぴつで書いてだしたら怒られた
- 持ち込みの電子機器には謎の管理ナンバーが振られる。戦時中か?
- ろくに買わない人ほどマウントとってくる
- 買うお客様(神様)ほど面倒なことは言わずに適当に大量に買っていく
- メンズフロアにかわいい女子スタッフが入ると、突然その店が売れ始める
- 男なのにレディスフロアへのヘルプを命じられると胃が痛くなる
- 百貨店発行のカードのノルマがエグい
- 新人の最初の仕事は、だいたいカードを作ること。その月はその1件でストレスフリーになる
- レジ係の融通が効かなさ過ぎてケンカしたことがある
- フレキシブルに対応できる有能なレジ係に当たると1日気分が良い
- たまに「暴力団の客がこなかったか?」と警察からのヒヤリングが入る
- 食堂の当たりはずれが激しい
- 特に大丸の従業員食堂は蕎麦のゴムっぽさ率が高い
アウトレットのアパレル店舗あるある
- なんとなく他の施設よりも空気が良い
- なんとなく他の施設よりも、客層がオシャレな事が多い
- なんとなくアルバイトの時給が高いことが多い
- 個人売をつけない店も多く、なんとなくヌルい空気が漂う
- ラグジュアリーブランドの店同士も仲良くできる。ギスギスしない
- でも、ここで働いてて将来どうなるの?と不安になる
- 他の施設で働いている人から羨ましがられることはある
- パート希望で応募してくる人のメンヘラ率が一番高いのはアウトレット
- 休憩室まで片道5分ほどかかる立地の店舗もあり、それだと休憩時間を10分もロスするというベクトルの不平不満が出やすい(まじでどうでもいい)
- 逆に言えば、そのくらいしか文句いうことがなくて平和である
- 店が広くて万引きされやすい
- 万引き3度目くらいからは、警察を呼んで被害届を出す対応も小慣れてくる
- 三井アウトレットのあるエリアは、従業員の通勤を考えたバス運行スケジュールになっていない
- ちょっと残業したら次のバスまで1時間待ちなんてことも
- 逆にプレミアムアウトレットは、バスの利便性の良さが異常
- INFOX以外のカード決済端末を使うブランドに当たると締め作業で混乱する
イオンのアパレル店舗あるある
- 営業時間が長いうえに売上は低い事が多く、通し勤務が当たり前になる
- とにかく「これだけ長い時間働いた」という自慢が横行する
- イオンで働いているスタッフは、根性を鍛えられる傾向にある
- 早番が2時間半ほど一人になるシフトだと、とたんに「イヤだ不安だ」と騒ぎ始めるスタッフがあらわれる
- 休憩室にカップ自販機がありがち。1杯70円は助かる
- 施設によっては休憩室に無料でお茶を飲めるシステムまであって助かる
- 従業員専用のコンビニが入っていると、ヘルプにきた他のイオンのスタッフから羨ましがられる
- 入金機に近い店舗が羨ましい
- だいたい店をまたいでスタッフ同士のカップルができる
- その脇には、かならず涙をのむ男性スタッフが存在する
- INFOX以外のカード決済端末を使うブランドに当たると締め作業で混乱する
【価格帯別】靴下屋さんからラグジュアリーブランドまでのアパレルあるある集


僕は1つ300円の靴下も、3万円の靴下も取り扱ったことがあります。2,000円のバッグから100万円のバッグまで。
そんな風にさまざまな価格帯のアパレル店舗を経験したなかで感じた「価格帯別アパレルあるある」を、忘れぬうちにまとめておきたいと思います。
客単価が3,000円を下回るアパレル店舗あるある
- とにかくセット率にこだわりがち
- 初売りをレジミスなく乗り切ると、その日一番のテンションになる
- ベージュのことをカーキと呼ぶお客さんが存在して、話が混乱する
- (色乗りの質的に)ネイビーとブラックの色の違いがわかりづらく、わざわざ外のライトに当てて見せるという接客スキルが生まれる
- それでもネイビーだと信じてもらえず、なぜか怒られる
- よくみたらブラックだった
- 常に2点10%オフをしているので、プロパーではまったく売れない
- 3,000円のTシャツが高級品で、売れたらめっちゃ喜ぶ
- 2万円のアウターとか売れたらその日のテンションがヤバい
- 「いらっしゃいませ」の発音が独特なやつがたまにあらわれる
- 気づけば自分もそうなっていた
- 若い子が足しげく通っているのを見るとほほえましい
- でも喋りにだけ来るのは面倒くさい
客単価が20,000円くらいのアパレル店舗あるある
- ろくに買わない人の「おれ顧客」感がすごい
- 「お客さんが取り寄せまでして買う率」がもっとも高いのはこの価格帯
- 取り寄せるために他店に在庫確認の連絡をすると、在庫を確保したいがために本当はあるのに無いと言われる
- でも、結局こちらもそうする。そんな悲しい世界が広がっていく
- 服にこだわるお客さんがもっとも多いのはこのレンジ
- つまりウンチクに付き合う必要がでてきて、とても面倒くさい
- かならずブランドの歴史を語り始めるお客さんがいる
- 挙句の果てに、別のブランドの知識を語り始めるお客さんがあらわれる
- 隣の店に「今いくらですか?」と聞いて、「0」と返ってきたときの安心感は異常。(こっちが0のときしか聞かない)
- 売上0だったのに、閉店前に入ってきたお客さんが大量に買って予算達成するなんてこともたまにある
- 次の日は、そのことを事細かに他のスタッフに語る
- 隣の店がその状況だった場合、自分の店が0なことは忘れて「残業かわいそう」というマインドに切り替わる
客単価が100,000円近いアパレル店舗あるある
- おじさん+若い女の子のお客さんペアがあまりに多い
- そのこともあり、必ず「お連れ様」と呼ぶルールができる
- ろくに値段を見ずに買う富裕層が世の中に存在することを知る
- 社長ってこんなにいるんだ、と世間を知る
- たまにとんでもないクレーマーが紛れている
- あ、その服ってそうやって着るんだ…と知る
- 異様にそのブランドのことを好きなスタッフが一人はいる
- でもコーディネートに関してはルックブック(=デザイナー)が全てなのが世知辛い
- 革の手入れについて異様に気にするお客さんが存在する
- 服が2着うれただけで20万円くらいになると、「あのとき靴下売ってた時間って、なんだったんだろう…」と思う
- 普通に芸能人がきてびっくりする
- でも1年も働けば当たり前になって何も思わなくなる
アパレル店員あるあるまとめ
実際に働いているときにはなかなか口にできないようなことも、退職したのを良い事に全てまとめてみました。もしも嫌な気持ちになった人がいればスミマセン。しかしこれらはすべて真実。
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では。
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