アパレル業界の話

「アパレルなんて辞めたい」と思ったら、シンプルに辞めるべき理由

僕はアパレル業界で通算10年ほど働いていました。大手の販売会社である「ワールドストアパートナーズ」でスタッフとして2年ほど勤務したあと、とある全国展開のアパレル企業でスタッフ、店長、エリアマネージャー、最終的には人事総務の仕事に就き、辞めました。今はWEBマーケ会社で働いています。

最近のアパレル業界、動きが激しいですよね。国内企業のブランドはどんどん潰れていて、「心配だからアパレルは辞めたいな…」「転職活動始めようかな」なんて思うこともあるのではないでしょうか。元々アパレル業界のエリアマネージャーとして沢山のスタッフの方々を見てきて、かつ自身も転職した立場から、辞めたいならさっさと辞めて次に行った方が良い理由を解説します。

アパレルなんて辞めたいと思ったら、シンプルに辞めた方が良い理由

アパレルなんて辞めたいと思ったら、シンプルに辞めた方が良い理由

まず初めに、アパレルを辞めたいと思っている方に読んで頂くことを考え、一つの道筋を示しておきたいと思います。僕は30代中盤で、職歴としては未経験からWEBマーケティング企業に転職しました。現在はとあるwebメディアのディレクターとして働いています。

転職を考えたときの一番の心配事は、「アパレル辞めて、次に何の仕事に就けるんだ?」ということでした。きっと誰もが思う事でしょう。しかしこれについては、どうやら問題なさそう。

よほどの大企業でない限り、会社側は応募者の厳密な職歴は気にしていません。自分がアパレル業界で採用業務を行っていた頃もそうでしたが、見ていることは「その人に何ができるか?」ということです。

例えば、「マネジメントができそうだ」とか、「周りの人とうまくやれそうだ」とか。そういったことを、職歴、表情、話し方、身だしなみなどから総合的に判断しています。僕の場合はプライベートでサイト運営していて、それをポートフォリオにしたうえでマネジメント経験を武器にして転職できました。アパレルかどうかなんて関係無さそうですよね。

つまり今の職がアパレルだろうがなんだろうが、目的を持って頑張れば次の仕事はなんとかなるということ。だからもしもアパレルを辞めたいなら、アパレル業界で得た武器だけ持ってさっさと次に行きましょう。辞めたいと思ったときに辞めた方が良い理由は、大きく3つあります。

理由1.アパレル業界は、成長が打ち止めになるタイミングが早い

例えば販売スタッフの仕事を通して身に付くことと言えば、初対面の人との関係の構築方法、ストレス耐性、8時間立っていても動じない脚力。店長になれば、そこに最低限の数値管理や店舗のレイアウト、少人数のマネジメント経験が乗っかるでしょう。エリアマネージャーになれば、より広い範囲のマネジメントスキルや採用、労務、利益管理を行います。

これらを実際にやってみた経験上、それぞれ2年もやれば十分です。そこからはスキルがその会社に最適化されていくだけで、どんどん潰しが効かなくなっていきます。いずれは「うちの会社ではこうなんだ」としか言わない頭の固い残念な上司に。

じゃあ次はどうする?と考えたとき、アパレル業界で独立したりフリーランスで稼いだりといった働き方をイメージすることは極めて難しいでしょう。成長の打ち止めが早い上に、成長した先のビジョンを描きにくい業界だということが、辞めたいタイミング(=完熟したタイミング)で辞めて転職した方が良い理由の一つです。

理由2.アパレル業界は、スタッフにお金が還元されにくい収益構造になってる

とにかく店の坪数に合わせて人を用意しなければならないアパレルのような商売は、収益性が低いことが特徴です。運よく売れているお店の利益で赤字の店舗を補いつつ、全体でバランスを取っているような状況の会社が殆どでしょう。もちろん「売れてる店のスタッフだけ給料を倍にする」なんてことはできないので、低い方に合わせざるを得ません。(そんなことしたら他の店のスタッフ全員辞めますよね)

チリも積もれば山となって、店舗数が多いほど最終的に会社に集まるお金は多額になりますが、末端のスタッフにはお金が還元されにくい構造だと言えます。

つまりアパレル業界で満足に稼ごうと思えば独立して一発当てるしかありません。その自信があれば良いのですが、なければ次のステップを目指すべきでしょう。

理由3.販売は個人のスキルが評価されにくいし、熱量があるほどもったいない

僕自身、高級ブランドを取り扱っていたこともありますが、たとえば30万円のバッグを売ったときも、ほぼブランドネームで売れているわけです。そこで笑みを浮かべるのはデザイナーであり、決して僕ではありません。

反対に、1万円くらいのよくわからないブランドのTシャツを熱弁して売っても、それはそれですごいのですが、たかが1万円です…。「1万円のシャツを売る」なんてスキルを身に着けるのに全精力を傾けるよりも、もっと別の、自分にとって有益なスキルを磨くのに時間を割いた方が良いですよね。「その熱量があるなら、もっと他に時間の使い方あるよなあ…」ということです。

3か月本気で頑張っても1万円のTシャツが確実に売れるようにはなりませんが、3か月毎日プログラミングの勉強をすれば確実に給与アップしながら転職できます。そう考えると、アパレル販売はシンプルにコスパが悪いですね。

アパレル販売は、「売る感覚」を身に付ければ辞めて良い

アパレル業界にいて一番役に立ったと思っているのは、「売る感覚」が身に付いたことです。世の会社は、かならず何かを売っています。サービスか、商品か、なにかはわかりませんが、必ず販売することで利益を得ています。

その感覚がないバックエンドスタッフ(経理、人事など)は、前線の社員と温度差が違う事が多くて、社内で確執が生まれる原因になります。これは現場から人事部に異動して働いたときに強く感じました。

一度現場を経験して、物を売るというのがどういうことか理解することは今後の人生においてとても有益。でも2,3年で十分です…。

アパレル販売からだって、今から何にでもなれる

アパレル経験者だって、今から何にでもなれる

アパレル経験者は、理不尽な客に笑顔で対応して、毎週入荷してくる服の色展開を覚え、似たり寄ったりの服それぞれの売り込みポイントを整理し、毎回ほぼアドリブで客の購入スイッチを押すための最適解を探りながら話し続ける仕事をしていたわけです。

そんな難易度が高いことができていたのならば、何にでもなれるはずです。転職先についてそれほど心配する必要はありません。

でも熱量を注げるものでなければ、「適当さ」は面接で見抜かれます。次の仕事は「何ができるか?」ではなく、「何がやりたいか」で決めた方が良いでしょう。「自分にできること」のプレゼンは、よくわからない1万円のTシャツを売っていた得意の販売スキルで後付けできるはずです。

例えばアパレルから、エンジニアにだってなれる

例えばアパレルから、プログラマーにだってなれる

エンジニアの平均年収は416万円だという2017年の統計データがあります。同データでは全職種平均は304万円という水準だったのですが、比較的若い年代が多い職種でこの数値は優秀ですよね。

例に漏れず、僕も転職を考えたときに「ウェブエンジニアになろうかな?」と思って勉強したことがあります。結果、ログインしたIDの専用ページを表示して、毎日の売上データを貯めていって閲覧できるような簡単なウェブアプリ(PHP)を作ったところで「やりたいこと、これじゃないな…」と思って一旦やめました。

でも、「30歳を過ぎて始めてもプログラミング技術はそれなりに身に着く」という事は実証済です。さらに今は、プログラミングスクールも沢山あります。そのほとんどはカリキュラム終了後に転職支援を受けられるので、3か月ほど本気で頑張れば余裕で転職できるでしょう。「辞めようかな…」とモンモンと考えながら接客して過ごす3か月と、少し睡眠時間を削りながら本気で頑張って次のステップに向かう3か月。どちらが良いかなんて、語るべくもないでしょう。実際に30代で未経験からエンジニアに転職した人を知っていますが、とてもイキイキと働いています。

例えばTechAcademyPro(エンジニア転職保証コース)というオンライン講座では、「12週間のカリキュラムを終了し、エンジニアへの転職が決まらなければ全額返金」という制度まで用意されています。一切損せず、とりあえず頑張ればスキルは身に付くという素晴らしいシステム。やりたい事がそれならば、今から始めない手はないと思います。

アパレルから、WEBライターにもなれる

アパレルから、WEBライターにもなれる

もちろん僕のようにWEBマーケ業界にだって転職できます。3か月ほど本気でブログやサイトの運営を行い、それをポートフォリオにして転職すれば良いでしょう。あるいは副業として、まずはクラウドソーシングでWEBライターの仕事を始めてみるのも良いかもしれません。それも立派な職歴になります。

もちろんクライアントに満足してもらう文章を書くことは簡単ではありませんし、クラウドソーシングでは思ったように仕事を取れないかもしれません。でも一歩踏み出せば、確実に世界は変わるハズ。

WEBライティングは、何かのお題について、知識の無い人でも理解できるように説明する技術です。つまりこれを学ぶことで、アパレルの仕事上の提出書類のクオリティが各段に上がります。下のスタッフに何かを教えるときも、その人のレベルに合わせて説明できるようになるでしょう。

アパレルから転職を考えるときはデスクワークを目指す人も多いはずですから、選択肢にピッタリ。まだ若い業界ですので、未経験の転職がなんとかなりやすいことも特徴です。ぜひ検討してみて下さい。

未経験からwebライターに転職する方法。実体験と採用側の視点で解説未経験からwebライターに転職した僕ですが、企業メディアで副編集長をやってます。転職した実体験と、いまこそわかる採用側からみた転職のコツを解説。webライターになりたい人は必見です。...

アパレルから、ヨガインストラクターにだってなれる

アパレルから、ヨガインストラクターにだってなれる

僕は筋トレが趣味なのですが、トレーニングしたりジムに行ったりする過程でいろいろと調べたところ、まったく異業種から転職したインストラクターも多い事がわかりました。例えばヨガなんてそうです。モデルをやっていた人が、ほんの2,3か月スクールに通って資格をとって、自分のクラスを持っているなんてこともザラにあります。

例えばヨガインストラクター養成数が日本最大級の「アンダーザライト ヨガスクール」では、RYT200という国際的なヨガ資格を取得できます。これは「指定のスクールでヨガについて200時間学べばとれる」というものなので、熱意とスクール代さえあればなんとかなります。

ヨガインストラクターになれば、どこかのヨガスタジオで働きながら、プライベートでインスタ等で集客してオンラインで自分のクラスをもつことだって簡単にできます。アパレルとは違って、将来のビジョンが明確に見えませんか?

その他、転職エージェントに相談すればなんとかなる

もちろん「自分に何が合っているか分からない…」という人もいるでしょう。そんなときは一度、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。完全無料で転職相談にのってくれる、労働者の強い味方です。

相手は転職させるのが仕事ですから、あなたの強みや弱み、やりたいこと、あっている仕事、いろいろと整理して教えてくれるでしょう。もちろんそのエージェントが薦めてくる仕事に納得いかなければ、別のサービスに変えたってOKです。完全に無料なので損はありません。

転職相談、履歴書の書き方、面接対策、などなどなんでも相談できる相手がいるだけで、かなり気持ちが楽になるはず。やりたい事が決まらない人は、まずはエージェントに頼ってみて下さい。

例えばRe:フレッシュ転職では、退職の段取りから転職のサポートまで無料で行ってくれます。転職成功すればお祝い金まであり。そんな良いサービス、なかなか無いでしょう。

あるいは大手のエージェントなら、DODAがおすすめです。求人数は全国最大規模で、様々なジャンルの仕事を紹介してもらえます。

まずは一歩踏み出してみることから。最終的にアパレル販売を続けることになったとしても、必ず視野は広がっているはずです。

アパレルを辞めたいなら辞めた方が良い理由は、時間がもったいないから。

「アパレル辞めたいな…」「将来不安だな…」とくすぶっている時間は、今思えば相当にムダでした。もちろん職責の中で身に着けたマネジメント経験や販売スキル、数値管理や分析のスキル、人事経験などは生きていると感じます。

アパレルを辞めたいということは、それは「成長したい」「もっとやれる」と思っていることの裏返しかもしれません。

将来のビジョンを描きつつ、会社とうまく付き合いながら仕事をしていくことが大切です。僕もそう思って、ウェブサイト運営事業でパラレルワークをしやすい職種に転職しました。

一番若いのは、今です。ぜひ今から、一歩動き出してみて下さい。

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たくろー(WEBライター)
これまでにアパレル業界のエリアマネージャー職や人事・総務の仕事を経験。現在は企業メディアで編集・ライティング・SEO対策を担当する副編集長として働きつつ、ブロガー・webライターとしてパラレルワーク中。筋トレとザンギが好きです。詳しくはPROFILEもご覧ください。
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