アパレル販売員の転職先としておすすめの仕事をまとめました。
「転職先を探したところで、どうせまた販売しかないか…」と諦めている方も多いと思いますが、実はあなたには様々な選択肢があります。
私は元々アパレル・小売の業界で、「販売員→店長→エリアマネージャー→人事」の仕事を経て、現在はとあるライフスタイルメディアのディレクターとして働いています。
このように実際に自分が転職した経験や、アパレルから別業種に転職した知り合いの状況なども踏まえつつ、「現実的に未経験から転職できる可能性のある仕事」をまとめた情報です。
ぜひ、仕事選びの参考にして下さい。
アパレル販売員の持つスキルは?

具体的な転職先を考える前に、まずはアパレル販売員の持つスキルを整理します。
おおよそ2年以上、フルタイムで働いている人を想定しています。
- 商品の特徴を掘り下げて理解できる
- 商品の良いところを伝えられる
- 相手の気持ちを考えられる
- 「おすすめする」ことに罪悪感がない
- 売上に関する数値管理、分析ができる
- 基本的なPC操作(ワード、エクセルの入力程度)
- 部下に仕事を教えられる
- 狭い店内で他人とうまくやれる
- 初対面の人と良い感じに話せる
- 体力がある
例外もあるかもしれませんが、まともに2~3年も働いていれば大抵上記のようなスキルが身についているはずです。
アパレル販売員の2つのタイプ

さらに、アパレル販売員には大きく分けて2種類のタイプがあります。それは、マネジメント型とプレイヤー型です。
もちろん両方の資質がある人もいれば、「本当はマネジメントの仕事が好きだけどプレイヤーの仕事の方が上手にできる」なんて人もいます。
あくまで目安ですが、自分がどのようなタイプなのか整理することで「本当はどんな仕事をしたいか」といった考えをまとめる手助けになります。
- 接客が得意
- 事務仕事は苦手
- コミュニケーション力が高い
- 数値管理が得意
- 接客は苦手
- 人と話すのが面倒
プレイヤー型
純粋に販売が得意な人です。
「商品の特徴の本質を捉える力」や「人の困っている事を感じ取る力」に長けていて、売上に貢献できるタイプです。
在庫の管理や数値分析などの細かい仕事は苦手だったり面倒に感じます。
「結果さえ出せばOK」「相手の気持ちに寄り添う必要がある」といった要素の仕事にピッタリ。webライター、サービス系、コールセンターなどです。
マネジメント型
裏方の仕事が得意な人です。
「数値を分析する」「理論立てて人に説明する」といったように、客観性をもって仕事をこなせるタイプ。
率先して売りにいくのは苦手です。
「完ぺきにルールに従って行う」「分析する」「順序だてて説明する」といった要素のある仕事であれば、性に合うように思います。エンジニアやマーケッターなどです。
自己分析は大切
上記の2タイプはあくまで目安ですが、「自分が得意な仕事はコレ」という”自分のスキルの棚卸”はしておいたほうが良いです。
「自分でやるのは難しい…」という方は、MIIDAS(ミイダス)という転職サイトで無料診断できますので、試してみて下さい。心理テストみたいに楽しく診断できます。
<関連記事>MIIDASで無料で自己分析する

アパレル販売員のおすすめの転職先

それでは、アパレル販売員のスキルを活かした仕事ができる、おすすめの転職先をご紹介します。
目安として分かり易いように、前の項目でご説明した2タイプに分けて整理しました。
- 営業(販売系)
- webライター
- コールセンター
- 各種サービス
- 営業(企画・コンサル系)
- エンジニア
- webマーケティング全般(webライター含)
向いている仕事は様々あると思うのですが、「未経験から転職できる可能性の高い職」に絞って紹介します。
加えて言うと、上記の区分はあくまで目安です。「やれそうだな」と思う転職先を見つけて下さい。
「実際に求人を探すときに何て検索すればいいの?」という方の為に、検索ワードの一例も各職種に載せていますので、ぜひ参考にして下さい。
webライター

一番のおすすめはコレで、在職中から準備を始めて転職しやすい職です。(私も身を置く業界ですので、贔屓目な意見ではあります。)
まだまだ需要は上がり続けるうえ、リモートでも働きやすく、経験を積めば独立もしやすい界隈です。
webライターの仕事の一部分を切り取ると、「文章で商品を売る仕事」でもあります。その点において、「販売の基本が非常に役立つ」と感じます。
例えば何かのサービスを紹介する記事であれば、「文章で接客してサービスの制約に繋げる」ようなものです。販売をしたことがない人は、接客して商品を売る感覚がないため、100%苦労します。
「副業から始めつつ、スキルがついたら実際に転職」という流れでも働けるため、とてもおすすめです。
ライター/webライター/webメディア/SEO/ディレクター 等
「webメディア運営」の会社であれば、ライターの募集が掲載されていない場合でも大抵募集しています。求人ページに出ていなければ、直接その会社のサイトの求人ページを見てみるのも、webライターの求人に出会えるコツです。
<関連記事>webライターになる方法まとめ

webマーケティング

webマーケティングは、基本的に「ネット上でモノを売るための全体的な方策」のようなことです。
webライターもその中の一つですし、例えば広告を得意とする会社、ECショップを展開している会社(アパレルの通販サイトなんかもそうです)、メディアを運営して集客している会社、SNSマーケティングのコンサル会社など、ジャンルは様々です。
「物を売る」という根本は同じなので、アパレル販売員として培った接客マインドは、確実に応用できます。
1日中パソコンを見ていて苦にならない人でなければ難しいですが、「ネット上の商売」に興味のある方はwebマーケティング業界がおすすめです。割と新しい業界ですので、「未経験OK」の会社も多いです。
SNSのフォロワーが1万人いるとか、そんな方ならめちゃくちゃ歓迎されます。
webマーケティング//メディア/SEO/ディレクター/リスティング/SNS 等
「インターネットサービス」のようなカテゴリがあれば、そこから入れば関連職種が沢山出てきます。
営業(販売系)

物理的に商品を売る営業です。
例えばですが、「車を販売する」とか、「コピー機を売る」とかです。
アパレル販売のノウハウをそのまま活かせるうえ、大抵の場合服を売るよりも単価も利益率も良いので給料アップを見込めます。
「人と話すのが嫌いじゃない」という人にはとてもおすすめ。販売経験者であれば、営業自体は未経験でも歓迎される会社も多いです。
「人柄を気に入って買ってもらう」ということも営業の仕事の本質の一つだと思うので、理詰めで販売するというよりも、「ただただ喋りにくる顧客も多いタイプの販売員」にお勧めの仕事です。
「営業」カテゴリでいくらでも出てきます。
営業(企画・コンサル系)

物理的な商品を売るというより、サービスなどを販売する営業です。BtoBで企業に対しての営業が多いでしょう。
例えば「会計サービスを導入しないか売り込む」「求人広告を載せないか売り込む」といった仕事です。
物理的な物を売る場合よりも、より「相手の課題解決」にコミットした仕事ですので、「なぜそのサービスがその会社に良いのか」論理的な説明を求められます。
どちらかというとマネジメント型の「物事を順序だてて話せる人」におすすめ。
余談ですが、私が人事部にいた際には「ろくに会社のことも調べずに電話をかけてくる求人広告の営業」がめちゃくちゃ多かったので、「少しでも相手のことを調べて、状況を盛り込みつつサービスを使うメリットを話せる」という営業はとても強いです。
「その人がこの服を買うメリット」を毎日話しているアパレル販売員の方は、結構活躍できると思います。
「営業」カテゴリでいくらでも出てきます。
コールセンター

コールセンターにも様々な種類がありますが、基本的には「ヘルプデスク」や「商品の受注」がおすすめです。マニュアル通りにこなすだけのことが多いです。
あるいは、「座って働けて、ノースキルでも給料が高い仕事」という探し方であれば、クレーム対応や光回線の営業などのコールセンターがピッタリです。
アパレル販売の経験があれば、人に嫌悪感を与えずに話すスキルが備わっているはずですので、仕事に非常に馴染みやすいはず。
服装や髪型も自由なことが多いうえ、例えば派遣やバイトでも働きやすいので、いろいろな働き方のできる職種です。
「コールセンター」で沢山出てきます。
職種は「コールセンタースタッフ」や、それをまとめる「SV」などです。
エンジニア(プログラマー)

しばらく勉強が必要ですが、スキルが身に付けば恐らく一生安泰な仕事です。
数値をまとめるとか、分析するなんて作業が好きな人は、毎日コードとにらめっこするエンジニアがおすすめ。
いまはリモートでもスクーリングできる時代ですので、3か月程度プライベートを犠牲にして本気で勉強すれば、未経験でも転職しやすいです。
プログラミング言語には様々なものがありますが、とっつきやすいのはweb系。
「HTML→CSS→PHP・java script」あたりを勉強して、「ワードプレスのカスタマイズができる」とか「サイトを構築できる」レベルになれば転職は余裕です。
スクールに通うならテックキャンプが有名。リモートで受講可能なのでどこに住んでいてもOKです。
独学でもなんとかなると思いますが、その場合はサイトと一つ作って、「こんなの作りました」と書類選考時に出せるものがなければ難しいです。スクールに通えば就職先も紹介してくれるので勉強に集中できます。
システム開発/ITエンジニア/PHP/webデザイナー/プログラマー/SE/ウェブ開発/webエンジニア
等です。
各種サービス

接客スキルをそのまま活かせる転職先といえば、サービス職です。
「アパレルから転職したい」と考えている人がサービス職に行くかどうかはさておき、非常に転職しやすいのが確かです、
例えば「保険の窓口」のような専門的なサービス斡旋系のお店から、映画館やテーマパークなどのエンタメ。あるいは「エステ」「脱毛サロン」といった技術が必要なサービス職。とにかく接客する仕事であれば転職は目指せます。
なにか技術があれば、将来的に独立を目指せる分野も多いです。
美容/エステ/保険/映画館/テーマパーク/遊園地
等、興味あるワードやカテゴリで調べると沢山出てきます。
アパレル販売員からのおすすめ転職先まとめ
基本的に、アパレル販売員として身に着けた「何かを売る」という感覚は、思っているよりも人生において大切だなと感じました。
今でも非常に役立っています。
「お客さんに自分から声をかけて商品を勧めるのが苦手」というレベルだと難しいかもしれませんが、2~3年程度のキャリアがあればそこは通り過ぎていますよね。
というわけで、ぜひあなたも自分にあった転職先を見つけてみて下さい。
繰り返しますが、PCの前に座っていることが苦にならない方は、web界隈がとてもオススメです。
<関連記事>webライターがイチオシです


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