カメラの話

【第四回】撮影時の設定手順とヒストグラムをわかりやすく説明します

札幌に移住してきて写真を撮りまくっているtk(@tklandphoto)です。こんにちは。

初心者向けデジタル一眼カメラ撮影講座の第四回です。

今回は「撮影時の具体的な設定手順」をご説明します。

実際にデジタル一眼で撮影していても、何から設定すれば良いのかルーティンの決まっていない方は多いです。

「絞り」「SS」「ISO感度」にピンとこない方は、講座の第一回~第三回をご覧下さい。

これまでに学んだ3つの項目を、普段の撮影では具体的にどういう手順で設定していくのか。

簡単にご説明します。

撮影&画像編集入門記事

下記の記事に、デジタル一眼カメラでの撮影とライトルームでの画像編集ができるようになる為の入門記事をまとめてあります。

カメラの設定の全体像

第三回まで見て頂いたあなたには、もうわかっているはず。

最後におさらいをしておきましょう。

カメラを撮影する際にカチャカチャと設定する項目は大きく3つあります。

絞り値
シャッタースピード
ISO感度

今回の講座では、この3つがお互いどう関係するのかを具体的に見ていきたいと思います。

初心者向け直感撮影講座

第一回 絞り値(F値)の意味を、写真で分かり易く比較説明します
第二回 シャッタースピード(SS)の意味を、具体例で分かり易く説明します
第三回 ISO感度の意味を直感的に分かり易く説明します
第四回 撮影時の設定手順とヒストグラムをわかりやすく説明します←当記事

それではご覧ください。

カメラの設定の相関図

マニュアルで操作すると、SSと絞りとISO感度を全部手動で設定するのですが、それは大変です。

今回は「絞り優先モード」を使った例をご説明していきたいと思います。

具体的な設定手順

「絞り優先モード」はほぼ全てのデジカメについているモードで、これを使うと設定がとても楽チンになります。

まずはカメラのダイアルを「絞り優先モード」に合わせて下さい。

これは「絞り値」「ISO感度」を変更すると、写真が適正な明るさになるようSSが自動的に変更されるモードです。

具体的な手順はこうです。

  1. 絞り値を設定する。ボカしたいときは開いて、風景を鮮明に撮りたいときは絞る。(第一回講座参照)
  2. SSが変化しているはずなので、チェックする。これが「1/焦点距離 秒」より短いか確認する。(第二回講座参照)
  3. もしSS「1/焦点距離 秒」よりも長ければISO感度を上げる(第三回講座参照)
  4. SSが「1/焦点距離 秒」より短くなったところでISO感度を設定し、撮影する
  5. もし写った写真が明るすぎたら、「露出補正」で調整して撮影する ←NEW!

1~4は、第三回まで見てきたあなたなら余裕ですよね?新しい言葉がでてきましたので、こちらを解説します。

露出補正

今回のように「絞り優先モード」を使用する場合は、写った写真の明るさを「露出補正」という機能で調整できます。

具体的には、モニターを見て

「思ったより暗いな」とか

「なんか白っぽい」と思った際に、

露出補正をマイナス~プラスにすることで次に撮る写真を調整できます。

露出補正の調整
マイナスにする:写真が暗くなる
プラスにする:写真が明るくなる

さて、ここでひとつ問題が起こります。

モニターの性能や環境によって画像の見え方が違ってくるという問題です。

これを解消する方法もお伝えしておきます。

写真の明るさの確認方法

カメラのモニターは、天気やライトの明るさによって見やすさが変わります。

光が反射してすごく見づらかったり、適正な明るさなのかどうかわからなかったり、そもそもの性能で同じ写真でも見え方が違ったりします。

それでは困りますので、具体的な明るさ確認の方法があります。

それが「ヒストグラム」

こういったグラフです。

このグラフ見た事ありますよね?

実はカメラのモニタでもこれを確認できます。

写真を写すたびに、ヒストグラムを確認して、適正な明るさになっているのかを確認するのがマストです。

例えば上の手作りヒストグラムを見て下さい。

横のラインは、左に行くにつれてその写真の暗い部分。

右にいくにつれてその写真の明るい部分を表します。縦のラインが、データの量を表します。

一番左の部分や一番右の部分にデータがあると、そのデータはつぶれてしまっています。

左端は「黒つぶれ」右端は「白つぶれ」と呼ばれる状態。

補正してもなんともならない部分になりますので、そこにデータが入らないようにするのがコツです。

この表だと、例えば、真ん中あたりの明るさの部分に黄色のデータが多いです。

ちなみにこのデータ量は多いほうが色の表現を豊かに写せている事が多いです。

明るめの部分には赤色があり、暗い部分に青色があります。

さきほどのヒストグラムに戻ります。

上のヒストグラムは、下の写真のものです。

明るい部分に赤が多くて、雪がグレーの部分で全体的にちらばっています。

青とか緑とかが、背景や木の色などを表していますね。

こうして中心部を頂点にして山なりになっているヒストグラムは、バランスよく保存されているのでOKな事が多いです。

では、どういったヒストグラムだと撮りなおしたほうが良いのか。

上のように、一番右の方に寄っている場合は撮りなおした方が良いです。

先ほどお伝えした、「白つぶれ」が多いです。

下の写真が、上のヒストグラムの写真です。

降っている雪で写真が白けてしまっています。

そして雪が完全に白つぶれしていますので、Lightroomなどで補正しても質感を出すことができません。

しかしながら、カメラのモニターで写真を見るだけではわかりません。

上の写真もカメラのモニターでは

「雪もうつって幻想的な感じだ!」

と見えてしまう可能性が高いです。

このようなモニターでは分かりづらい写真であっても、ヒストグラムを確認さえすれば

「この写真は白つぶれが多いから露出を下げて撮りなおそう」

と判断できるわけです。

なんとなくわかりましたか?

絞り優先モードでの設定をまとめると、下記のような図になります。

SSを設定する代わりに露出補正が入るような形です。

この手順を踏むだけで、手ブレしている謎の写真や、なんとなく全体がボケいまいちパっとしない風景写真からオサラバできます。

これで説明は終了なのですが、いくつか講座内で説明していなかった事柄を補足しておきたいと思います。

補足説明

焦点距離について

焦点距離が変わると画角が変わります。

レンズの焦点距離は、数値が小さいほど広角、数値が大きいほど望遠の画角になります。

画角について

画角は、画面にどの程度の角度まで映るか、という指標です。

広角なレンズほど画角が広くなり、望遠は狭くなります。

カメラの種類について

デジタル一眼やミラーレスカメラには、センサーサイズの違いでいくつか種類があります。

マイクロフォーサーズ
フォーサーズ
APS-C
フルサイズ

一般的にはこちらの4種類です。

それぞれセンサーサイズが違うのですが、上の順番通りに下にいくにつれてセンサーが大きくなります。

センサーについて

センサーが大きいほど、取り込めるデータ量が多くなる為、写真データを大きく保存できます。

データを大きく保存できた方が、写真を大きくしたときに綺麗になります。

また、色の階調が豊かになります。

PCの画面で見る程度であれば上の4つにそこまで画質に違いは出ませんが、色の階調は大きく違ってきます。

自分のイメージしたものが撮れるカメラに出会えると良いですね。

まとめ

「初心者が直感的にカメラ設定を理解できる」というところに焦点を合わせた為、実は省略した説明がたくさんあります。

例えば「カメラ」と「光」は切っても切れない関係なのですが…

光量の話題は理科の授業みたいになってくるので全て省いて説明しました。

あとはあなたがどんどん撮影して、興味が沸いたときにカメラについて調べて、

「あ、こういう事だったのか」

と理解していけるのが最高だと思います。

カメラは、あなたの思い通りに、あなたの感動したシーンを切り取れる素晴らしいツールです。

一人でも同士が増えるよう願っています。

それでは、お互い楽しい撮影ライフを送りましょう。

ABOUT ME
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北海道が好きすぎて関西→札幌移住。 現在は企業のwebライターとして勤務。人事部や小売のエリアマネージャーとして働いた経験もあり、採用や労務にはちょっと詳しいです。当メディアの情報が、仕事が辛い方への手助けになればと思っています。