カメラの話

【第二回】シャッタースピード(SS)の意味を、具体例で分かり易く説明します

札幌に移住してきて写真を撮りまくっているtk(@tklandphoto)です。こんにちは。

初心者向けデジタル一眼カメラ撮影講座の第二回です。

今回は「シャッタースピードを変えると写真がどう変わるのか」というお話です。

風景を鮮明に映したくて絞って撮影したら、手ブレ写真を量産してしまったことはありませんか?

私はあります。

それでは第二回講座をはじめます。

撮影&画像編集入門記事

下記の記事に、デジタル一眼カメラでの撮影とライトルームでの画像編集ができるようになる為の入門記事をまとめてあります。

カメラの設定の全体像

第一回目と同じく、まずはカメラの設定の全体像をお伝えしておいた方が良いかと思います。

少しだけお付き合い下さい。

カメラを撮影する際にカチャカチャと設定する項目は大きく3つあります。

絞り値
シャッタースピード
ISO感度

この3つ、お互いに深い関係にあって、どれかを変えると他の項目にも影響します。

この初心者講座では、まずはこの3つを切り離してご説明して、最後にまとめて解説したいと考えています。

初心者向け直感撮影講座

第一回 絞り値(F値)の意味を、写真で分かり易く比較説明します
第二回 シャッタースピード(SS)の意味を、具体例で分かり易く説明します←当記事
第三回 ISO感度の意味を直感的に分かり易く説明します
第四回 撮影時の設定手順とヒストグラムをわかりやすく説明します

シャッタースピードとは

ここでは、

「こういうシャッタースピードで撮ると、こういう写真になるよ」

という内容をメインにご説明します。

カメラによって設定できるSSの幅は変わります。

今回は私の使用していて当講座の先生でもあるNikon D750で設定できるSSの幅を基準にご説明します。

まずはざっくりと、15秒、1/15秒、1/250秒の3つの写真で、直感的にどのような違いがあるのかを見ていきます。

そしてSSを理解するには「水」です。

水の流れを例にあげると分かり易いので、川の写真を利用してご説明していきます。

3種類のSSを写真で比較

少しずつシチュエーションが違いますが、3種類の川の写真で比べてみます。

【1/250秒】

1/250秒というのは割と短いSSです。ピタっとその瞬間を切り取る事ができます。

F/4  SS 1/250秒

【1/15秒】

1/15秒だと、少し長めのSSです。水の流れを感じられます。

f11 SS 1/15秒

【15秒】

かなり長いSSです。昼間にこのスピードで撮るには特殊なフィルターが必要です。

このスピードで撮ると、目で見る世界とは全く違う写り方になります。

F/16  SS15秒

先ほどと同じ川の1シーンなのですが、水の流れが線でも点でもなく、「面」で写ります。

このように、SSを変える事でいろいろな雰囲気の写真を撮影する事ができます。

SSが短いほど、場面の一瞬を切り取ることができます。
SSが長いほど、場面を線や面で捉えて写すことができます。

なんとなくわかりましたか?

SSが長いほど写真が明るく映る

ちなみにですが、SSを長くすればするほど、写真が明るくなります。
(長いSSで撮影することを「長秒撮影」と言ったりします。)

試してみて頂けるとわかるのですが、昼間にSSを15秒にして写すと、写真が明るくなりすぎて真っ白になります。

そんなときはNDフィルターという「写真を暗く写すためのフィルター」をレンズに付けて撮影すると、長秒撮影でも丁度良い明るさで撮影できます。

水の流れを表現したいときや、幻想的な写真を撮りたいときは、NDフィルターを使って長秒撮影すると楽しい写真を撮ることができます。

ちなみに私がよく使っているのはND400。
(ND〇〇の数値が大きいほど暗く写ります)

私はND16も持っているのですが、圧倒的にND400を良く使っています。

撮影のバリエーションを広げたいという意味ではND400が間違いないです。

ちなみにこちらを使用しています。

SSと手ブレ

さて、SSを変える事で、まったく違う雰囲気の写真が撮影できる事がわかりました。

ここで一度、「SS」と「手ブレ」の関係をご説明しておきたいと思います。

まずは一般的な結論をお伝えします。

これだけ覚えておけば手ブレについては基本的にはOKです。

【1/撮影する焦点距離(mm)】秒 より短いSSであれば手ブレしにくい

これがSSと手ブレについての超簡単で分かり易い説明です。

例えば焦点距離120mmで撮影する場合は、1/120秒よりも短いSSで撮れば手ブレしにくいです。

つまり1/200秒や1/1000秒であればOKですが、1/50秒だと手ブレしそうです。

望遠になるほど短いSSで撮らないと手ブレしそうだという事になります。

撮影したいシーンごとのオススメSS

では、どういったシーンにどういったSSが相応しいのか。

これまでめちゃくちゃ失敗してきて今も失敗し続けている私が、昔の私に伝えるとすると3つだけ。

・普通の写真は「1/撮影する焦点距離(mm)秒」より短くする
・川や滝の水の流れを表現する写真は3秒~8秒程度にする
・幻想的な写真や、夜の撮影は10秒以上

普通の写真は先ほどもご説明した通り「手ブレしない程度のSS」にします。

ほかの2つを作例を元にご説明します。

3秒~8秒の作例

水の流れを表現するには、3秒~8秒程度が丁度良さそうです。

これはSS8秒で撮影した滝です。

F/8 SS8秒

次の写真は、同じ滝をアップでSS3秒で撮った写真です。

F/8 SS 3秒

滝は大抵3秒~8秒で良い感じに写りますので、細かい部分はお好みで。

10秒以上の作例

ここからは滝以外のものも入ってきます。

こんな面白い写真がとれるよというご紹介です。

まず、泡がグルグルしているところを写した写真です。

昼間にNDフィルターを使って撮っています。

F/16 SS 15秒

こういった面白い写真も撮れます。

海もすごく相性が良いです。

こちらもNDフィルターを使用しています。

F/14 SS 20秒

次は星景。元々夜で暗いのでNDフィルターは使わず、明るいレンズを開放で撮影します。

(「明るいレンズ」や「開放」は第一回講座で出てきました。わからない方はもう一度第一回の講座を見てみましょう。)

F/2.8 SS 15秒

まとめ

今回は、「シャッタースピードを変えると写真がどう変わるのか」というご説明でした。

ご紹介したNDフィルターも必ずしも必要なものではありませんが、あると撮影が楽しくなります。

具体的には、目的地に「川」とか「滝」があるとテンションが上がるようになります。

また、この記事では触れていませんが、長秒撮影をするには三脚が必要です。

私が一度三脚選びに失敗した経験から考えて購入したオススメ三脚をレビューした記事もありますので、ぜひ見てみてください。

どうやって撮ったかわからない写真を撮れるようになるというのは、具体的なスキルアップです。

ひとつひとつ積み重ねていくことで、撮影がどんどん楽しくなっていきます。

カメラを買ったもののよくわからなくて辞めてしまう方が一人でも減ることを願っております。

ABOUT ME
tk
tk
北海道が好きすぎて関西→札幌移住。 現在は企業のwebライターとして勤務。人事部や小売のエリアマネージャーとして働いた経験もあり、採用や労務にはちょっと詳しいです。当メディアの情報が、仕事が辛い方への手助けになればと思っています。