カメラの話

【第一回】絞り値(F値)の意味を、写真で分かり易く比較説明します

札幌に移住してきて写真を撮りまくっているtk(@tklandphoto)です。こんにちは。

初心者向けデジタル一眼カメラ撮影講座の第一回です。

今回の記事では、

「絞り値が変わると写真にどのような変化が起こるのか」

を説明します。

初心者の方向けに、理論的な部分はできるだけ少なく、直感的に分かり易くご説明したいと思います。

撮影&画像編集入門記事

下記の記事に、デジタル一眼カメラでの撮影とライトルームでの画像編集ができるようになる為の入門記事をまとめてあります。

カメラの設定の全体像

まずはカメラの設定の全体像をお伝えしておいた方が良いかと思います。少しだけお付き合い下さい。

カメラを撮影する際にカチャカチャと設定する項目は大きく3つあります。

絞り値
シャッタースピード
ISO感度

この3つ、お互いに深い関係にあって、どれかを変えると他の項目にも影響します。当初心者講座では、まずはこの3つを切り離してご説明して、最後にガッチャンコしたいと考えています。

初心者向け直感撮影講座

第一回 絞り値(F値)の意味を、写真で分かり易く比較説明します←当記事
第二回 シャッタースピード(SS)の意味を、具体例で分かり易く説明します
第三回 ISO感度の意味を直感的に分かり易く説明します
第四回 撮影時の設定手順とヒストグラムをわかりやすく説明します

絞り値(F値)の役割

絞り値は、「レンズがどれだけ開いているか」を表す数値です。「F/数値」で表しますが、数値が小さい方がレンズが開いています。

絞り値(F値)を小さくすると、ピントが合っている部分以外がボケます
絞り値(F値)を大きくすると、ピントが合っている部分以外も鮮明に映ります

そして、これから絞り値に関係する専門用語っぽい言葉が2種類出てきます。

「絞りを開く or 絞り込む」
「明るいレンズ」

これだけ覚えれば十分です。順番に説明していきます。

絞りを開放する or 絞り込む

2匹のクマと、2つのキャンドルを並べて設置しました。ここから撮ってみます。

絞りF/22 焦点距離120mm

一番前のクマにピントを合わせましたが、後ろのクマもだいたい見えます。
その奥のキャンドルもなんとなく見えますね。

これは、F値を大きくしてレンズを絞り込んでいる状態の写真です。

では次は雰囲気を変えた写真を撮りたいと思います。次の写真を見てみて下さい。

絞りF/4 焦点距離120mm

F値を小さくすると、こんなにボケます。

ボカしたり鮮明に写したり、イメージに合わせて写し方を自由に変えられるのがカメラの楽しさポイント。自分のイメージ通りの写真が撮れると楽しいですね。さて、ここで用語を改めてご説明しておきます。

絞りを開く = F値を小さくする事 = ピントの合うところ以外はボケやすい
絞り込む     = F値を大きくする事 = ピントの合うところ以外も鮮明に写せる
絞りを開放する = F値を最小値にする = めっちゃボケ

左が絞り込んだ写真、右が絞りを開放した写真です。改めて比べて見ましょう。

なんとなくわかりましたか?

さて、次は「絞り(F値)の最小値というものはレンズごとに違う」という事をご説明します。

明るいレンズ

今回私が使っているレンズの絞り値=F値の最小値は『4』です。
このレンズですね。

ここで専門用語をもう一つお伝えしておきます。

開放のF値が小さいレンズほど、『明るいレンズ』と呼ばれます。

「明るいレンズ」というのは最低のF値が小さくて、絞りをすごく開放できるレンズという意味です。つまり、すごくボカすことができます。

F4~F22の比較画像

ではF値を変えていくとどう変化するか見ていきます。

これまでの項目で説明してきたとおり、F値を小さくすれば背景がボケて、F値を大きくすれば全体が鮮明写りますので、実験してみます。

左の列の写真は手前のクマ、真ん中の列は奥のクマ、右の列は一番奥の顔付きキャンドルにピントを合わせています。F4~F22の比較画像です。

冒頭の「絞り値を変えると写真がどうなるのか」の問いに対する答えは、上の画像そのままです。F値を変えると鮮明に写る範囲を変えられます。あなたのイメージ通りに撮影する事ができるようになります。

絞り値をかえた作例

ここからは実際の作例でイメージを掴んで頂きます。
たとえば風景を奥まで綺麗に見せたい場合は、F値を大きくして撮影します。

F/11 焦点距離120mm

下の写真も同じです。全体的な風景を撮影したかったので、絞って撮りました。

F/14 焦点距離40mm

お好みで前の木をもっとボカすこともできました。しかし鮮明に写った方が雰囲気が出るなと思って絞りました。
このように「表現に選択肢がある」のが一眼カメラで撮影する強みです。

そして被写体を目立たせたいときは、F値を小さくします。

F/4 焦点距離120mm

背景がボケています。これは開放のF4で撮影しましたが、もしも絞って撮影すると背景が鮮明に映ってリスが目立たなかったでしょう。

そして少し応用です。イルミネーションを撮るときは光もボカす事ができます。

F/4 焦点距離85mm

とても幻想的な雰囲気になって、撮影がもっと楽しくなりますね!

まとめ

さて、「F値を変えると撮れる写真がどう変わるのか」という内容をご説明しました。
冒頭でご説明した通り、カメラの設定は大きく3つの項目があります。その中の一つを変えるだけでこんなに表現方法が変わるんだという事がわかって頂けましたでしょうか。

というわけで第一回講座は終了です。

「絞り」の意味が少しでも伝わっていればよいのですが…。

それでは今回の講座のまとめです。

・F値を小さくする=「絞りを開く」=ボケる
・F値を大きくする=「絞り込む」=鮮明になる
・開放値が小さいレンズほど「明るいレンズ」
・カメラは楽しいよ

この記事によって、カメラを持ってお出かけする方が一人でも増えれば嬉しいです。

次回はシャッタースピードのお話をしたいと思います。

ABOUT ME
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北海道が好きすぎて関西→札幌移住。 現在は企業のwebライターとして勤務。人事部や小売のエリアマネージャーとして働いた経験もあり、採用や労務にはちょっと詳しいです。当メディアの情報が、仕事が辛い方への手助けになればと思っています。