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イルミネーションをうまく撮りたい!一眼カメラの撮影スキルアップ企画

ミュンヘンクリスマス市のイルミネーション

今回は一眼カメラならではのイルミネーションの撮り方をご紹介します。少し撮る方法を変えるだけで、ガラっと雰囲気が変わるのがイルミネーション撮影です。

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普通に撮ってもあんまり綺麗にならないんですが何故ですか先生

D750
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簡単なコツを覚えたらいい感じに撮れるよ!

イルミネーション撮影のコツを身に着けると、他の場面での撮影にも応用できるテクニックも同時に身に着きます。
今回のテーマは『イルミネーションは単体で撮るな!困ったらスマホを使え!』です。フィルターを使った作例もお出ししています。それではご覧下さい。

こんなイルミネーションが撮れます

まずはゴールを知りたいですよね。
今回はこのような写真を撮る方法をお教えします。

ご興味あれば、下までご覧ください。

今回は『さっぽろホワイトイルミネーション大通り会場』で撮影しています。

札幌の大通り公園では、毎年クリスマス時期に『ミュンヘン・クリスマス市』というエモいイベントが開催されておりますが、そのミュンヘン・クリスマス市の会場と併設するような形でイルミネーションイベントも行われています。

2018年の様子

2019年の様子

さて、今回はそんな冬のイルミネーションイベントの撮影をもっと楽しむ為に、一眼カメラで綺麗に撮影する方法をお教えします!

カメラの準備

レンズの種類

できれば35mm換算で50mm程度の焦点距離で撮れるレンズを使うと撮りやすいです。
理由としては『ボカしたいから』と、『余計なものが入りすぎるとファンタジー感が薄れて興ざめだから』です。というのも、ある程度望遠気味のほうがボケを出しやすいですし、イルミネーション撮影は『記録』よりも『記憶』。余計なモノをカットして綺麗な部分だけを撮影したいので、するには焦点距離50mm以上がオススメです。
きっと人も多いですから、状況的にはある程度ズームできた方が撮りやすいと思います。今回は24mm-120mmのズームを使いました。

絞りの設定

F値を一番小さくして(いわゆる絞りを開放!)撮影しましょう。

「おれは絞ってクッキリキッチリ映したいんだよ!」という方、ちょっと落ち着いて下さい。イルミネーションの撮影で失敗するケースで多いのが、鮮明に撮ろうとしたとき。ただの記念写真みたいになっちゃいます。

ちなみに今回は開放値がF/4のレンズで撮影しています。もっと明るいレンズ、例えばF1.8、F2.8といった絞り値のレンズがあれば尚良しです。

絞りに関しては宜しければこちらの記事もご覧ください。

シャッタースピード & ISO感度の設定

これも問題で、あまりよく考えずにいつもの『絞り優先モード』で撮るとめちゃくちゃブレます。
理由としては、イルミネーションはキラキラしているとはいえ周りは暗いですから、カメラが「ここは暗いから明るくとらんと!」と思ってシャッタースピードを遅らせてじっくり撮影しようとしてしまうからです。

これを解消する方法はいくつかあるのですが、大きくわけると「あくまで『絞り優先モード』で撮影する場合」と、「マニュアルモードで撮影する場合」にわかれます。

マニュアルで撮影できる方はある程度カメラに慣れている方だと思いますのさらっと設定だけご説明します。『絞り優先モード』を使った撮影方法は少し詳しくご説明します。

マニュアル撮影する場合の設定

絞りは上記の通り開放に設定します。(F値を最低にします)
シャッタースピードについては、手振れしない最低限の速度がおおよそ「1/焦点距離」と言われています。
(たとえば50mmの焦点距離のレンズを使う場合は 1/50 、35mmの焦点距離のレンズであれば1/35といった具合です)
手振れしない程度のシャッタースピードに設定しましょう。

さてこれで絞りとシャッタースピードの設定が終わりました。最後はISOで調整です。
何度か試し撮りをして、まともにイルミネーションが映るところまでISOを上げていって調整して下さい。

まとめるとこうです。

F値は最低値
シャッタースピードは「1/焦点距離]
ISOを最後に調整(多分800~2000くらい)

絞り優先モードで撮影する場合の設定

絞りは上記の通り開放に設定します。(F値を最低にします)

このあとに設定する項目が2つあって、1つは『露出補正』。もう1つは『ISO感度』です。(それぞれの設定の操作方法については各カメラの説明書をググってください。)

まず露出補正は「0 ~ -1」を目安に設定します。

『露出補正』を変更すると、撮った写真が明るくなったり暗くなったりします。
マイナスにすると暗く、プラスにすると明るくなります。

イルミネーションはとても明るいので、白飛びしないように少し暗めにするのがコツです。

通常の露出だとイルミネーションの光は明るすぎる場合があり、白飛びが多発して色が綺麗に写らない場合があります。ヒストグラムを見ながら白飛びが殆ど出ない程度の露出補正に調整しましょう。

ISO感度は、[800~2000程度」を目安に設定します。

ここで『ISO感度』を設定する理由は、シャッタースピードを稼ぐ為です。

マニュアル撮影の設定でも書きましたが、手振れしない最低限のシャッタースピードは「1/焦点距離(秒)」より短くするが目安です。

焦点距離が50mmのレンズであれば1/50。300mmのレンズであれば1/300です。
望遠であればあるほどシャッタースピードが必要なんですね。

ISO感度を調整してから試し撮りして、手振れしなければOKです。

まとめると

・F値は最低値
・露出補正は-1 ~ 0 くらいで調整
・ISO感度を800~2000程度で調整
・最終的に手振れしなければOK

撮影のしかた

「もうカメラの設定するだけで疲れたからやっぱり行くのやめます」という方、本番はここからです。やっと撮りにいけます。

・『前』と『奥』を意識する

・『前』にめちゃくちゃ寄る

この2つだけです。順番にご説明していきます。

『前』と『奥』を意識する

これがとても大切で、イルミネーションを単体でとってもいまいちファンタジックになりません。

例えばこの写真をご覧ください。

このオブジェ自体はとても素敵なのですが、いまいちファンタジックさは感じられませんよね。なぜでしょうか。

ここにイルミネーション撮影の罠があるのですが、簡単に言うと「カメラで撮ると目でみたときよりもキラキラが足りなくなる」という現象が起こるからです。

というわけで、目で見たキラキラと同等、あるいはもっとファンタジックに撮るには、「キラキラをボカすテクニック」が必要になってきます。

しかしながら、全部ボカしてしまっては何の写真かわからなくなります。

ここで冒頭にポイントとしてお伝えしたイルミネーションは単体で撮ってもダメ!という話に繋がってきます。

イルミネーションは、他のイルミネーションと一緒に撮るとファンタジックになります。

この写真、後ろだけみてみましょう。

やはり『前』を意識する事が大切だということがわかります。

次はちょっと飛び道具的な使い方ですが、一時期めちゃくちゃ流行ったスマホ撮り。

これはめちゃくちゃ便利で、何故かというと無理やり『前』と『奥』を作り出せるから。

冒頭で『困ったらスマホを使え!』とよくわからない格言めいた事をお伝えしたのはこの事です。

このサンタは先ほどの「単体でとってもおもしろくないよ」とお話ししたオブジェの一部なのですが、一部を切り取ってこのように撮影すると途端におもしろい写真になります。

しかし、ここでは「レンズの最短撮影距離」に気を付ける必要があります。

手を伸ばして片手で撮れる距離でピントの合うレンズであれば問題ないのですが、それでも片手で撮るのはなかなか難しいです。できれば一緒にいく方に手伝ってもらうと、もっと楽しいと思います。

あ、一人で撮りに行こうとしてるあなた、帰らないでください。スマホ撮りしなくても良い写真は撮れますし、レンズによっては全然いけます。

『前』にめちゃくちゃ寄る

私がイルミネーションにめちゃくちゃ寄って撮影している姿の写真も用意したかったのですが、おそらく絵面があまりよくないので言葉で説明します。

前項では『前』と『奥』を意識する事がわかりました。しかし、それだけではうまくキラキラしないかもしれません。それは『ボカしきれていない』ことが理由になる事が多いです。

カメラの設定で『絞りを開放にしましょう』と説明した理由として、シャッタースピードを稼ぐ為というのもあるのですが、『ピントを合わせているところ以外をボケやすくする』という側面もあります。こちらが大事です。

ファンタジックな雰囲気を出すには、『前』と『奥』のどちらかを盛大にボカすことが大切です。
『前』にめちゃくちゃ近づいて、『前』か『奥』のどちらか好きなにピントを合わせると、ピントを合わせていない方がボケてファンタジックになります

上の画像の通りなのですが、この場合は『前』に電飾、『奥』にオブジェを置いて、『奥』にピントを合わせました。

ちなみに『前』をボカすだけではなく、例えば『後ろ』をボカしても綺麗です。
それが先ほどのスマホ撮りですよね。

これは『前』がスマホ、『奥』がオブジェで、『前』にピントを合わせたので後ろがボケています。もちろんスマホを使わなくともイルミネーション同士でもできますので、いろいろと試してみると楽しいです。

フィルターを使用した作例

少し飛び道具的な感じですが、クロスフィルターを使用した作例もご紹介します。
(ちなみにこの記事の一番上の写真もクロスフィルターを使用しています)

とてもキラキラでオシャレになります。クロスフィルターもめちゃくちゃオススメ。

まとめ

・カメラの設定をきちんとする。
・『前』と『奥』を意識して、『前』にめっちゃ近づく。
・簡単にオシャレにするにはクロスフィルターがオススメ

冒頭では、「他の撮影シチュエーションにも応用がきくテクニックですよ」というような事をお伝えしましたが、それが『前』と『奥』を意識するという事で、風景写真等いろいろなシチュエーションに応用できます。イルミネーションの撮影によって、構図の作り方という面でもスキルアップできそうな気がします。

ABOUT ME
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北海道が好きすぎて関西→札幌移住。 現在は企業のwebライターとして勤務。人事部や小売のエリアマネージャーとして働いた経験もあり、採用や労務にはちょっと詳しいです。当メディアの情報が、仕事が辛い方への手助けになればと思っています。